一年生のバタフライ効果

今週の長雨から五月晴れに変わった北摂大会。ラグビーが普段通りできることの喜びとラグビーにひたむきが故の口惜しさを味わった一年生でした。

 

TRS6年生キャプテンの素晴らしい選手宣誓の後、一年生は伝統ある大会のトロフィーを目の前に焼付け、これを持って帰るという思いを胸にピッチに向かいました。

 

全員でピッチをゆっくり周り、ラインについてコーチから質問を受けました。

敵ゴールラインの上にボールを置いたらトライか否や。タッチラインを踏んだらタッチか否や。次にタッチラインから30センチ離れて平行に全員並び、ひとりづつライン際を走ってみました。成長するにつれてピッチは拡大しますが、互角の相手同士が勝杯を分けるのは、ゴールライン、タッチラインぎりぎりのほんの狭い範囲の世界ことだったりするものです。わずか30センチの幅しかなくても皆タッチラインを踏まずに走れたように、最後まであきらめないことが大事なのです。

 

東北でラグビーをしたくてもできないスクールの子たちに今日頑張ったことが伝わるかどうか、バタフライ効果の例えで説明しました。地球の裏側で蝶が羽ばたきをすれば、台風を引き起こす可能性が科学的に証明されたように、一年生の皆が今日頑張ったことはきっと東北の生徒達に伝わるということを。

 

今日のテストマッチは6試合。各チーム(A1、A2、B)2試合行われ、A1は1勝1分(レフリーの判定ベース)、A2は2敗、B2敗の結果でした。北摂で伝統的に強くなる吹田、茨木に対し、1年目から豊中強しのイメージを刷り込んでおく当初の目的はほぼ達成できましたが、高槻、箕面軍団も決してあなどれない逸材が何人か確認でき、油断なりません。

 

個人目標として、シンプルに相手を抜く・タックルをする回数を決め取組みました。データラグビーだけに拘る気持はありませんが、生徒の長所を伸ばすための強みを見つける上で重要と捉えています。

 

相手を抜いてゲインラインを突破した回数は、A1=34回、A2=10回、B=15回、タックルは夫々49回、12回、9回(Bのみは捕まえて離さないでもOK)の実績でした。A1のゲインライン突破数はほぼ目標通りの一方、タックル数は目標の倍となりました。これだけ確実にタックルで仕留めた回数は大人でも聞いたことがありません。T18の20回が突出していましたが、その他のメンバーもタックルの意識レベルは総じて高いことがわかりました。A2は攻守ともにデータでは元気がなかったようですが、あと一歩さえ出られれば改善できます。Bはタックル目標を全員クリア!

 

今大会で印象に残ったことは各キャプテンのキャプテンシーでした。A1のH9は最後悔し涙を流しましたが、それもそのはず後半吹田Aの反撃で劣勢の中、常にボールに絡んで何とか流れを変えたいという思いが伝わってくる程でした。A2のM19も負けず劣らず、攻守ともにファイトを小さな全身で示してくれました。BのR27はキャプテンに選ばれた理由をプレーで表現してくれました。モールをくずそうとしてペナルティを取られましたが、本人はタックルで倒そうという気持ちだったと思います。午後の試合は自分から逸早くディフェンスラインを上げる動きが出てきました。あとは声を出して表現できれば素晴らしいキャプテンになれる!。

 

ラグビーは皆でやるものひとりだけのわがままはゆるされませんとはどこかの生徒の決まりで、個人プレー礼賛は戒めるべきものですが、トップリーグや世界のラグビーユニオンに習い、Man of the Match6名をコーチ陣で考え発表しました。

 

茨木A戦=T18、高槻A戦=M19、摂津B戦=Y3、箕面A戦=T2、東淀川B戦=K16(Woman of the Match)、吹田A1戦=K4の6名には、小さな表彰状(名前付)と海外のコイン(金・銀・銅)を贈呈しました。将来、世界を舞台に活躍して欲しい思いをコインに託しました。

 

冒頭のバタフライ効果は、小さな要素の組み合わせでも未来に大きな影響を与えるという例えでしたが、今回の試合で、普通なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となってくるということを感じました。戦略は細部に宿ると言われるように、今回の試合の反省点を踏まえ、強いTRS一年生を目指し、心の準備、身体の動かし方、ボールの取り方、ステップ、当たり方など細部に拘った練習を行っていきたいと思います。と言いながら来週は海外出張でお休みします。次回用のコインは探しておきます。

TEAM millennium [WEEK5] 11.5.8

暑かった。ホンマに暑かった。暑さに負けんぐらい熱いラグビーやろうぜ。
今週も来てくれました!新入団選手!!しかも経験者!!!その名はコウヨウ君。お江戸で培ったハイセンスでスマートなプレーを見せてくれました。こってこてなmillenniumに入って頑張ろなー!(^^)!
では、今週のお品書きです。
1.practice  @南丘小
2.member
player:15人(ユカ、ヒデ、ハルト、リョウスケ、ケンジ、コウ[見学]、ワタル、タク、リョウタ、タイセイ、トモヤ、ヤッシー、シンノスケ、コウヨウ)
staff:5人(長門校長、三木、野田敬称略 吉岡)
2.メニュー
①ランニング&フィットネス系メニュー
②コンタクト 
ⅰヒット&ターン
ⅱヒット&リップ(2人)
ⅲモールでのボールキープ(3~4人)
ⅰⅱは年間通じてやってる事なんで、基本をしっかり確認しながらやってや(^_^)/1人目が相手に寄りかかってたら、倒れてまうで。
ⅲはカーニバルの結果を踏まえやってみることにしました。これから大事な要素になるんで頑張って取り組んでや。
大事な大事な理由はa持込んだボールをしっかりキープするbアタック体勢を整えるcペースをスローダウンさせるやで。
aは簡単に相手にボールを渡さん事。ボールをキープしてたら絶対に攻められる事はないねんで。ということは、トライを取られへんという事ですゎ。試合でmillenniumによく見られる光景:ボールを持込む(^o^)→行けるとこまで行ってまう(-_-)→フォローがない(*_*)→ムチャクチャ絡まれる(>_<)→ボールを取られてカウンターを食らう(T_T)/~~~。思い当たるやろ?ボールキャリアは
捕まりそうになったら味方にボールを見せてつなぐ事を意識!味方はフォローして早く寄ってやる!!
bも大事なんやこれが。9人制になると。ボールをキープできたとしてやで。「おっしゃ、次の攻撃!」と思ったら、「BK(味方)がおらんやん・・・(@_@)」ってな事あるやんか。そんな時に無理やりボールを出してアタックしたら、相手に囲まれてボールを取られてしまうんがオチなんよ。アタックできる味方がいない時(アタックラインが出来ていない時)は「キープ!!」というコール(やっぱりコールが大事やで!)をBKや後ろからSHにしたってや。SHは「キープ!!」のコールを聞いたら、練習でやったようにしっかり指示を出すこと。その間にBKはラインを敷いて、次のアタックの準備や!!
cは・・・。aとbができたら伝授します(^_^)/
練習でやったん覚えてるかー?おさらいしとってや。
ボールキャリア:しっかりヒット。強い姿勢をとる。ボールを味方に見せる。
リップする人:手で行かんと肩で当たってリップ。ボールを相手より遠くで持つ。ドライブする。見方から手を離さない。
サポートする2人:低い姿勢でしっかりバインドする。ボールキャリアに向かって押す。
来週のチャンピオンズリーグいや、北摂大会でやってみよー!!
③7vs6の変則ミニゲーム
コンタクト練習をしてからゲームをしたせいか、なかなかいいゲームができました。アタックでは単独でのアタックをせず孤立しない。捕まってから無理な姿勢でパスしない(結果オーライのパスは×やで(;一_一))事をしっかり実践してや。捕まった味方にサポートに寄るのがまだまだ遅いで。迷わんと寄ったってや。ディフェンスは前に出る!!ゲインラインをしっかり抑えよう!1本メチャメチャえぇトライがあったで。スクラムからBK→FWがフォロー→BKと連続したアタック。あれは見事やわ。サントリーでも止められへんで。三木コーチが言っている「3回ボールを出そう」ができとったで。どんなチームも3回続けてボールを出されたら(しかも前に出ながら)なかなか止めるんは難しいんよ。えぇイメージはしっかり残しとってや。
ミニゲームはシンノスケとヤッシーがよく頑張ってたで。シンノスケはプレーに激しさが出てきたわ(^o^)millenniumに一番足りてへんところやから、どんどん出していってや!!ヤッシーはよくボールに絡んでたな~。2回目であんだけできるんはスゴいで。ぼちぼちルールも覚えていこな。分からんことは聞いてや。
④ゲームの課題を確認&修正
ⅰ2次攻撃以降のディフェンスがまだ前に出れてない
 しっかりとポジショニングする。マークを確認する。内側のディフェンスを確認する。前に出る。
ⅱボールキープ
 始めたばっかりなんで、仕方ないんやけど。BK(特にSO)はSHに「キープ」のコールをせーへんかったら、欲しくないボールが出てくるで。アタックの人数がおらんかったらキープさせてや。
⑤フィットネス
サーキットトレーニング。練習の仕上げ。いや、デザートやね。しんどい時に自分に負荷をかけるねんで。楽したらなんぼでも楽できる練習を、いかに自分にキビしくやれるかで個々のレベルが上がるねんで。これ、毎週やるからお楽しみに。
[楽苦備後記]
暑かったなー。体がまだ暑さに慣れてないなかでよくガンバってたで。途中ダレそうやったところで持ち直したんはキミらの成長の証やな。これから気温・湿度が上がってキツい時期になってくるから食事と睡眠はしっかり取って(摂って)きてや。睡眠不足の時は無理せんといてな。
で、5.15は吹田にしっかり借りたモン返したらなアカンで。太陽の塔を拝む市民同士の戦いで連敗は許されへんで。太陽の塔ダービー制してや(貝塚市民と此花区民もやで)!!

5/8 6年生練習内容

5/8(日)南丘小
参加人数:生徒14名、コーチ4名

来週の北摂大会に向けての最後の練習です。カーニバルでの反省を基に、前に出るディフェンス、低いタックル、ボールを貰う時の前に出るスピ-ドの3点を意識しながら練習を行いました。
*低いタックルとは、決して足首に行けということではありません。(*足首に肩を当てに行くと、頭が下に落ちてしまい危険です!)相手のもも、おなかの部分(軟らかい部分)へ肩を当てに行き、腕を使い相手の足の自由を奪い押し倒すイメージです。高いタックルとは、胸から上へのタックルを指しています。誤解の無いように認識して下さい。

1.キックダュシュ

2.アタック・ディフェンス
  最初は、BK・FWに分かれて少人数で行いました。基本ルールとして、抜けたら5歩で停止し、ボールを繋ぐことを条件とします。また横走りも厳禁とします。この目的としては、少人数であるので、一度抜けると簡単にゴールラインまで行ってしまいます。実際の試合では、相手を抜いても次の相手に捕まりますので、必ずフォローに就き、ボールを継続する意識を行うことです。また、ディフェンスは、より実践に沿った前に出る組織ディフェンスの感覚を養うことが目的です。

とても、しんどくて痛い練習です。まだまだ攻撃側がパスをしても前に出れない場面が多いですので、何が原因かよく考えてプレーを行いましょう!

次に、FW/BK合同で行いました。次の試合に向けて注意することを記載します。
・タックルは相手のももをめがけて、肩を当てに行く。
・ボールを持って横に走らない。
・キックオフ、ペナルティー、スクラム、ラインアウト等セット時のディフェンスのすばやい形成(*タッチジャッジのオフサイドラインの指示を見て、すばやくディフェンスラインを形成すること。)
以上、3点再認識して下さい。

ps.昨年に引き続き「ウォーリー語録 H22年度版」をご父兄の方が作成していただきました。この書き込みを冊子化いだだいているものです。いつもありがとうございます。やはりHP上で読むよりも、手に取って読むほうが頭に入ります。読み返してみると、1年前も同じような課題を持って練習していました。それぞれ精度は高くなっていますが、ラグビーは基本練習の繰り返しだと感じました。もともとこの書き込みは、コーチの練習記録でしたが、みなさんのおかげでどんどん良いものになってきていると思います。これからもコツコツ続けて参りますので、よろしくお願いいたします。

北摂大会も4試合予定してますので、体調管理に努め、ベストコンディションで挑みましょう!

6歳の原点

北摂大会を一週間後に控え、ふかふかの芝での練習開始前、生徒にラグビーの歴史から生まれた基本的なプレーの流れについて写真や絵を用いて説明しました。

 1823年イングランドのラグビー校でフットボール(当時のフットボールは現在のサッカーとは異なり、ボールキャッチとキックは許されていたが、ボールを持って走ることは禁止されていた)の試合中、エリスという少年がボールをキャッチし、そのままゴールを目指して走り出したことが、ラグビーの始まりと言われていること。4年に一度開催されるラグビーワールドカップの優勝国に「ウェッブ・エリス・トロフィー」が与えられること。今年は、ニュージーランドという国(世界地図の中で示しました)で行われ、世界ランキング13位(5月2日現在)の日本も出場すること。6年後は女子ラグビーがオリンピックで初めて開催されること(1年生には1名候補がいます)。8年後は日本で開催されること(いずれもちょっと間に合わないか)。

 この歴史からわかることは、ラグビーはボールを持ってゴールを目指すというスポーツ観が根底にあることです。ボールを持ったらゴールを目指し走ることを楽しめる、それこそが、およそ200年の間に世界120カ国以上の国々に広がった所以でしょうか。四半世紀前、英国のラグビーがキックを多用するスタイルの中で、ジャパン遠征チームが魅せた華麗なランニングラグビーや、フランスのシャンパンラグビーが一世を風靡したことがその証左かもしれません。

 この原点に立ち返るとミニラグビーの目指すところも、ボールを持ってゴールを目指す喜びをプレーヤー全てが感じることではないかと思います。この原点をわかっていながら、「死んでもボールを離すな」式でボール至上主義に陥ってしまいがちな大人のラグビーの世界とは全く違うということをコーチは忘れてはならないと思います。ラグビーボールのためにプレーしているのでは決してなく、生徒を主体と位置づけ、そのためにミニラグビーはボールの処理よりもお互いの安全が何よりも最優先されるのです。

 こう考えると、ボールを持って誰にも触られることなくトライすることが理想ですが、狭いピッチの中ではどうしても接触プレーが生じます。この接触がタックルであればラックの成立について、相手が立ったまま捕まるのであればモールの成立について写真とイラストで説明しました。ラック、モールを認めることでプレーが中断されず、流れのあるスポーツとなったわけです。

 歴史を振り返ったところで早速、フットボールとラグビーの違いを実際に体験して貰いました。まずはフットボール体験です。生徒が5メートル前に向き合ったコーチに対してボールをキックし、キャッチしたコーチを捕まえさせてみました。皆1年生とは思えない正確なキックでコーチまでボールが届きましたが、誰一人コーチに触ることができませんでした。次にラグビーに戻り、生徒がボールを持ってコーチを抜けるかやってみました。今度は、殆どの生徒がコーチに捕まらずに抜けられました。フットボールとラグビーを比較体験してみて、生徒はキックによって相手に逆に攻め込まれるつまらなさを感じたようです。

 1対1で5メートルの距離を置いて敵同士向かい合った場合、殆ど抜かれてしまうことが分かったのですが、ではどうすれば抜かれないか実際に生徒に実演して貰いました。最初にディフェンスが静止した状態で相手が左右のどちらかに動き出したら止めに行く方法を、次に、アタックの生徒がコーチからパスされたボールを取ろうとしたところで、ディフェンスが素早く前に出る方法の両方をやってみました。そうすると、早く前進してディフェンスした方が捕まる確率が高いことに気付きました。

 では、どこまで敵(アタックの生徒)に近づけばよいでしょうか。一辺2メートルの正方形の対角線上でボールを持った生徒とコーチが向き合って、生徒にコーチを抜くように指示しました。結果は、この正方形の中に入り込んだ生徒は確実に捕まり、この正方形に入らず外を早く走った生徒が捕まりませんでした。生徒は何となくディフェンスの前方90度の範囲には近づかないようにすると抜けられそうだとイメージした様子でした。

 しかし、狭いピッチで常に90度の範囲に入らずに攻撃できるチャンスは少ないため、抜こうとした際にタックルされた場合の受け身、ボールの処理について説明しました。

 1年生では安全優先のため真直ぐに当たりに行かせず、ディフェンスとタッチラインの間をタッチライン方向に突き進むイメージでタックルを受けるよう指導しました。そうすると遠心力でタックルを受けた身体が自然と内側(タッチラインと反対の側)に振られながら倒れることができます。実際に生徒が行ってみてもそうなりました。この時に倒された人はエビのように身体をくねらせて、抱えていたボールを後方に伸ばして手で押さえておくところまでできる生徒が多かったのには驚きました。

 最後に試合直前のセレクションゲームを3チームにランダムに分けて3分1本勝ち残り方式で行いました。前回と同じくトライ1点、タックル1点のローカルールは継続です。

 全体の練習終了後、皆を集めて北摂で力試しするテストマッチであること、中でも伝統的に強いチームを1年生から倒しておくことの意義を説明の上、来週のメンバーを発表しました。拝むように手を合わせて緊張した様子の生徒が何人かおり、コーチも悩みましたが、目的・目標を明確化し、それらに果敢にチャレンジして貰うことに決め、各チームの一日キャプテンも合わせ発表した次第です。

 3チーム(A1・A2・B)の目的:全力を出して2強をやっつけること

個人の目標:アタックは相手を抜くこと。ディフェンスは前に出ることとし、数値目標を以下としました。

    相手を抜いた回数/日  タックル(Bは捕まえて離さない)の回数/日                             A1      5回                3回

A2      4回                2回

B       3回                1回

 

これまでの練習がかなり濃密な内容だったために消化不良ぎみとは思いますが、この一週間、毎日北摂大会のテストをイメージして生活して欲しいと願っています。生徒は全員、当日の朝「ラグビーに行って来ます!」を忘れずに言うそうですので、保護者の皆様大きな声を聞いてあげてください。

11年度ラグビーカーニバル花園

5月1日の花園 ラグビーカーニバルの報告です。

うまく天気が回復してくれてよかったですね。

参加は11人で、全体を2チームに分けて臨みました。

VS吹田 4:3 ○

VS交野 点数忘れました ○

VS八尾 2:16   ●

VS堺 6:7   ●

2勝2敗でした。今年は、4月17日開校式と、始まりが遅かったせいもあって、ルールもおぼつかないまま試合に臨んだ感じでした。そのため、分かっている子がどれだけいるかだけで勝敗が決まってしまったように思います。

次の試合も控えていますし、とりあえずはルールの理解を中心に進めていくことになろうかと思います。

(文責 幼年指導員YH)

一年生のパラダイムシフト

ゴールデンウィーク中盤、黄砂が漸くおさまった快晴の下、一年生は青々とした芝の上でおもいっきり走り回りました。

 

今日のテーマは、強くなった自分をイメージする。

 

折角の天然芝ですので生徒全員裸足になって、芝のくすぐったい感触を感じて貰ったところで、まず生徒にある絵を見て貰いました。人によっては淑女の後姿に、人によってはお婆さんに見えるだまし絵です。ほとんどの人が「お姉さん」に見えると答えましたが、中には「魔女」という答えもありました。答えはどちらでも正解なのですが、お姉さんと思っている生徒には魔女は見えず、魔女と思っている生徒にはお姉さんは見えません。しかし、一度、情報を与えてあげると淑女とも魔女とも見えるわけです。つまり、一瞬で人のイメージというのは変わります。

 

次に腕相撲でどちらが強いかを競って貰いました。この相撲で負けた生徒を集め、一生腕相撲で負けないコツを伝授した上で再挑戦させたところ、「勝ったー!」と大喜びの生徒がたくさん出ました。そのコツはここでは書きませんが、焦点をある一点に絞ることで勝てなかった腕相撲が一瞬で勝てるようになります。

 

これら2つの例だけでも、人間は自分のイメージがいかに実際のパフォーマンスを限定しているかがわかります。これらの盲点を見えるようにすれば、生徒達の自己イメージあるいは自己評価を高くすることができ、きっと強くなってくれると思います。ただし、盲点をいかに気づかせるかがコーチの腕の見せどころであるわけですが。

 

強くなった自分をイメージしたところで、裸足のウォームアップ開始です。

まず「りんごとみかんゲーム」。向き合って、うつ伏せ、正座といった状態で2組(りんご組とみかん組)を対峙させ、コーチの「りんご!」のコールに反応してりんご組が真後ろにゴール目がけて逃げる一方でみかん組が追いかけるゲームです。単純ですが、「きゅうり!」と言ってみたり、サメとクジラ、奇数・偶数といったバリエーションを付けると盛り上がりました。これも頭を使えば足が遅くても捕まえられることに気づいてもらいました。

 

次に、裸足でハンカチ落としのラグビーボール版。バリエーションとして、円周を1周するリレーを取り入れ2組のスピードを競わせました。これらは、小さいときからラグビーの重要な動きである「弧を描くイメージ」を素足で不安定な中、感じて貰いました。

 

休憩の後、裸足からストッキングを履いたところで、シューズの履き方を指導しました。まだマジックテープ式もあれば、紐が固く結んだままという子も多かったですが、すべてゆるゆるの状態にして履いて貰いました。履く際にかかとを地面にトントンと数回突き、かかと部分を紐でしっかり固定します。紐穴も最後まで通すことで固定度が格段に増します。これも意外と気づかないパフォーマンス向上のための大事な習慣です。コーチも履き直しましたが、スパイクが芝にしっかり馴染む感触を味わいました。

 

後半は、個人スキルの向上のための練習、最後に3チームに分けたミニゲームを行いました。ランはコーンを3メートル毎にまっすぐ5つ並べ、ストレート→ジグザグ→クロス→ピラミッド(「しゃくとり虫」と呼び、2つ先のコーンへ走り、1つ後ろのコーンへ背走するラン)を行いました。初めての種目は最初戸惑いが見られましたが、慣れてくるとできるようになりました。試合は、3分1本勝ち残りとしました。トライ1点に対し、タックル成立毎に1点も得られるルールにしました。トライ数では勝っているチームでもタックル数の多いチームに負ける事態が生じ、勝ったり負けたりの試合となりました。花園での初戦でタックルができなかったと反省していた生徒が見違えるようにタックルに入っており、前向きな姿勢に感動しました。

 

強くなったイメージを持ってくれた生徒たちの北摂大会での活躍がますます楽しみになってきました。

5月5日(木・祝)の練習@箕面トレーニングセンター

【参加生徒】
ひでと、ゆか、ともや、こう、しんのすけ、けんじ、りょうた、かずし、たいせい、りょうすけ、やっしー

【コーチ】
三木

【練習レビュー】
5年生のみんな、こどもの日の練習お疲れ様!
今日は参加生徒11人とやや少なめ、コーチは三木コーチ1人とかなりさびしい状況の中、がんばりましたね。
それでは今日の練習を振り返りましょう。

1.アップ    30分
・ジョグ(グラウンド2週)
・ランニング(スクワット、ランジウォーク、カリオカ、バック走、もも上げ走、後ろ蹴り走、大また走、ダッシュ)
・パスゲーム(地面タッチで5回つなぐ)

アップは、体のバランスを良くするためのメニューをずっと続けてきています。
週1回、30分しかできませんので、練習でも言ったとおり、一人一人が高い意識を持って、しっかり集中してやりましょう。

2.コンタクト基本    30分
・ヒット&ターン
・ヒット&ターン&リップ
・地面のボールのオーバー

今日は回数を少なく、1つ1つを確認しながらやりましたね。
ヒット&ターン&リップは、
①低い姿勢であたる
②自分の力で力強くターンする
③味方にタックルするくらいの強さでリップに入る
④ボールを引っ張るのではなく、押し込みながら体を回転させることでボールをもぎ取る
⑤味方を強くつかみ(バインドし)、お尻で敵を押すことで長い形を作り、敵からボールを遠ざける

地面のボールのオーバーは、
①敵よりも早くボールの前に踏み込む
②顔を上げ、背中を地面と平行に、足はパワーフットを踏み込む
③後ろから入る人は、味方を腕で強く引き寄せ(バインドし)ながら、前の人と同じく顔を上げ、背中を地面に平行にしながら押し込む
④相手が倒れても、できるだけ倒れず、ボールを残したまま前へ進み続けよう

これらの基本がとても大切です。
いきなり全部は難しいけど、意識をしながら練習を繰り返し、体で覚えてしまおう。

3.ゲーム    30分
赤チーム:ひでと、ともや、けんじ、かずし、りょうすけ
白チーム:ゆか、こう、りょうた、たいせい、しんのすけ、やっしー

赤チームやや優位で進みましたが、白チームは途中で気持ちで負けてしまっていたことに気づきましたね。
白チームが前へ出るディフェンス、後ろの人のコーリング、基本どおりのヒット&ターン&リップまたはヒット&オーバーをしたときは、すばらしいプレー(連続プレーからしんのすけのトライなど)が出たでしょう!?
やっぱり大事なのは基本と気持ちやで!

■良かったところ
・かずし、りょうすけなど、ループなどをおりまぜたパス・ランニングプレーがすばらしかった。
・ひでと、りょうすけなど、後ろからまっすぐ走りこんでトップスピードでボールをもらう練習どおりのランニングができた。
・ゆかがりょうすけを一発で仰向けに倒すタックルをした。
・後ろから声をかけてつなぐプレーができた。(たいせい、ゆか、りょうた、こう、しんのすけのつなぎ)

■課題
・練習でできていたヒット&ターン&リップが、試合では棒立ちになったり、手だけでボールを取りに行ったりすることが何度かあった。
・同じく練習でできていたヒット&オーバーが、試合では誰もオーバーに入らなかったり、ボールの手前でスピードをゆるめてしまうなどということが何度かあった。
・ディフェンスで、オフサイドラインまで上がらず、後ろでうろちょろし、結局相手に走られてしまうことが何度かあった。

4.課題対応練習   20分
さっきのゲームで課題となった前へ出るディフェンスの練習。
赤・白に分かれてゲームと同じ流れの中で、ディフェンスの立ち方、コースを確認しました。
ディフェンスで大切なのは、とにかく前へ出ること。
特に相手がミスをしたときなんかは、「ここやー!」とばかりに前へ出ないかんで。
練習でも言ったけど、ボールを持って前へ出るのは大変やけど、相手がもたもたしているときにディフェンスで前へでるのは簡単やねんで。
まずはとにかく相手ボールのモールやラックができたら、ディフェンスはオフサイドラインぎりぎりまで上がり、相手をマークする(ノミネートする)ことからはじめよう。

5.フィットネストレーニング   10分
・ラグビーサーキット(2セット)
・ダッコ走
・手押し車

週1回だけではなかなか強くならへんぞー。
毎週日曜日、みんなにええ格好見せるために、毎日何でもいいから少しだけトレーニングを続けてみよう!

【最後に】
今日は練習はなかなか集中してできていて、大変良かった!
だけど、最後にしょーもないことで怒られてしもたなー。
トンボ。
グラウンドで散々言ったし、正座もして反省したから、もうあまり言わないけど、お父さん・お母さんが一生懸命トンボかけてくれているのに、生徒の君たちが遊び半分で適当にやるみたいな格好悪いのはもうこれが最後やで!
さあ、もう5年生、少し大人で格好いい集団になろう!
それでラグビーを目いっぱい楽しもうぜ!

元フランス代表キャプテン ジャン・ピエール・リーブの言った有名な言葉
「ラグビーがすばらしいのは、少年をいち早く大人にし、大人に永遠に少年の魂を抱かせることである」

以上

6年生 大阪ラグビーカーニバル結果(5/4更新)

5/1(日)花園ラグビー場
生徒:17名、コーチ:5名

雨の天気予報でしたが、奇跡的に好転し全試合実施することが出来ました。6年生になり最初の試合です。2チームエントリーし、フル回転で望みました。不慣れなポジションでの出場もあり、戸惑う場面もありましたが、1年間の始まりとして、課題・目標の確認が出来ました。
 今回試合数も多く、私の記憶の中で取り急ぎレポートします。次の練習に向けての課題を明確にいたしますので、共通認識を持ち次の大会に向けて積極的に取り組みましょう!

試合結果
1.豊中A 1 vs 7 東大阪A 負け
 朝一番、第1Gでのゲーム、相手は最強の東大阪です。力を試すには又とない機会でしたが、前に出るスピード、コンタクトの強さ、ボールのコントロール、チームとしての動き等全てにおいて、相手の方が勝っていました。そのような状況の中でも、何とか踏ん張り、TRYを取れたことは貴重な財産となりました。

(悪かったところ→は対策)
キックは、全てFBにカウンターアタックされている。
→キックの意味は、敵陣に入ること。FBに直接ノーバウンドで取らせないように、あらかじめ相手の位置を確認しとれないところに蹴る。

相手に走られる
→自分の対面にタックル。セット時に指差しで決める。自己責任で対面は止める。

相手が走ってくるのを待っている。
→前に出て捕まえに行く。相手がパスを捕る瞬間を狙ってタックルに入る。

パスしても、横ないし後ろに下がっている。
→何のためにパスをしているのか?ランパスの練習のように、前に走りながらパスを繋がないと意味が無い。

2.豊中B 1 vs 4 大東B 負け
  これまでフル出場できなかったメンバーもこの試合では、フルに出場することが出来ました。今までゲームを引っ張ってくれていたメンバーが少ない中でしたが、試合中に自覚が生まれ、今までより積極的なプレーが見られました。試合中歩いていたり、ボールが目の前にあるのに反応出来なかったり、相手が向かってきているのに受け止めなかったりしていたプレーヤーが試合が進むに連れて、動きが良くなってきました。俺がやらないと!と目覚めてくれたようです。

(悪かったところ→は対策)
DF
相手に走って下さいよと言っているようなDF
→常に低い姿勢で構え、相手にボールが出たら全員で前に出て、獲物を狙うように、相手がボールを持った瞬間タックルする。相手を掴み倒す!

アタック
パスが繋がらない
→ボ-ルを持っているプレイヤーに、声をかけ、次は俺に渡せ!という気持ちで、フォローに就く。ボールを持っているプレーヤーが相手に捕まったら即座に声をかけてボールを奪う。

相手にすぐに捕まる。抜けれない。
→ボールをもらう時のスピードが遅い。TOPスピードで貰い、相手が居ても、ぶっ飛ばすぐらいのスピードで当たるように!

パスしても見方が捕まる
→パスをする相手にDFが行かないように、自分が相手を引き付けて、見方にパスをする。DFに対して、勝負し、相手が自分に向いた瞬間パスをする

3. 豊中A 7 vs 6 布施A 勝ち
   ゲーム序盤、BKがスピードで相手を振り切るプレーが決まり、いいテンポで試合が進みました。このまま一方的な試合となるかと思っていたのですが、相手の反撃が始まり後半は一方的に相手に攻められることとなりました。振り返って見ると、BKが抜けてのTRYは個人のスキルに頼るところが多く、今まで通用していたものが、最初だけ相手に通用したものでした。しかしながら相手も豊中BKの動きになれて、徐々にDFするようになりました。また、豊中のDFも大きな相手をよく止めていたのですが、徐々にジャブが効くように、試合が進むと大きな相手にDFを突破されるようになって来ました。最後は全員で踏ん張って勝利することが出来ました。

(悪かったところ→は対策)
タックルで相手を止められない、倒せない。
→手だけで捕まえに行っており、肩を当てていない。相手に痛いタックルを!

1人の大きな相手に走られる
→よくボールを持って走るプレイヤーはチーム全体でマークし、ボールを持ったら2人がかりで止めに行く。またそのような相手にはボ-ルを渡さない。特にキックオフ。

ペナルティが多い。
→何度もモール、ラックでのオフサイドをとられています。またペナルティを取られたら直ぐに5M下がって次の攻撃に低い姿勢で備えてください。

4. 豊中B  0 vs 9 花園B 負け
   試合を見れなかったのですが、全員が前に出る意識が持てず、フォローが出来なかったと聞きました。なれないメンバーでの試合でしたが、一人一人がなんとかしなければいけないと感じ、積極的に行動出来るように期待します。

(良いところ)
全体を通じてですが、ボールをパスで繋ごうと言う気持ちは、どのスクールよりも優れています。いつものランパスのようにスピードある攻撃が出来れば面白いように、抜けるでしょう!今のところ試合では、横、後ろに下がりながらパスをしていますので、相手にプレッシャーを与えながらパスでDFを抜いていくようなプレーが出来るように練習しましょう!

総評
昨年度1年間の総決算として、今大会と次の北摂大会は挑んでいます。チームとして、個人としてそれぞれが今持っている力を出し切り、今後1年間取り組むべき方向性・課題を明確にしていきますので、北摂大会に向けて、今一度、課題を確認し練習を行い克服しましょう!

課題
・前に出る低いタックル
・相手にタックルされた後のボール出し
 -相手にあたり負けない(当たるときのワンプッシュ)
 -すぐに倒れない(タックルされても立って耐え、味方のフォローを待つ)
 -不用意なパスはせずに、手渡しでボールを繋ぐ

以上、4点を意識して練習しましょう!

三年生 5月1日第35回ラグビーカーニバル

生徒・保護者・指導員の皆様 お疲れ様でした

天候が心配された中 無事終わりよかったです。

試合結果     前半    後半

VS 吹田      2-0    4-1  

VS 河内長野  4-0     0-1

VS 交野      4-0    5-0

VS 堺        1-2    3-2

3勝1分 

今回は9人で午後から4試合と少しハードなタイムスケジュールでした。
少ない人数で連戦となり 体力もハードだったと・・・みんなご苦労様でした。

新3年生のため 双方チームともルールがまだ理解できてないところもあり 課題の残るゲーム内容となったと思います。
(まだまだ教えることは多いですね) 教えて行きたいと思います。
よかった点は 相手チームより走れてたことがよかったですね。 ”ボールを持ったら前に走る!””ゴールめがけておもいっきり走る”
 これが相手チームよりも出来ていたことがいい結果につながったと思います。 基本です。
走ることで相手にプレッシャーを与えることができていたと思います。ディフェンスでも キックオフのとき 走って相手との間を詰めるため 相手も大きなプレッシャーがあったのではないでしょうか? 相手がミスをしたのではなく、ミスを誘ったと考えてもいいのかなと・・・?(褒めすぎか?^^) 
全員が意識しもっと 走って行きましょう。 ”走り勝つ!”これが豊中三年生(このチーム)の大きな武器になるはずです。

 モールでは相手が持ち込んだボールに対してきっちりと咬むことが多くマイボールスクラムとなったのが多かったですね。
(これもひとつのタックルですね) あとはボールが出ないとき もっと押し込んでくれれば・・・これは練習です^^
反対に味方が持ち込んだとき、サポートが遅かったですね。 持ち込んだ一人が捕まったとき 見ているだけのケースが多かったです。 後ろからのサポートを早くしたいですね これも練習です。今回は第4戦を除いて、ほとんどが相手陣でのゲームでした。これも相手に強いプレッシャーになっていたと思います。 相手はゴールが遠く感じていたと思います。
また 以前からの課題である ”声”においても かなりお互いが声を掛け合ってました。 セットプレーでのポジショニングの時声が出始めましたね。 あとは流れの中での声の掛け合いをしてほしいものです。
しかし、セットプレーでの相手に対する対面確認(ノミネート)がまだまだ出来ていません。 これも相手に対する大きなプレッシャーとなります。 練習ですね。 タックルも 多くの生徒が相手を捕まえることまではできてきているかなと・・・・ ただ時折相手に走られ、少し及び腰になる時がありました。 相手にプレッシャーをかけて走らせなくし、タックルしやすくすることを早く体で覚えてほしいですね。

 みんなでチームを決めるときの(わいわい・がやがやと相談しあう)あの活気が試合に出ればと思います。 声をだせば、不用意なパスもなくなり、ボールを繋ぐことができ、もっと楽に攻撃ができると思います。  そしていいトライの前には、必ず地味ないいプレーがあります。  味方を信じみんなでいっぱいトライを取れるようになれれば・・・いいですね。  これからは、生徒も他のスクールの生徒も同様に体が大きくなってきています。 一人では難しくなってきます(大きな相手に慣れるよう 4年生との練習マッチをこれからも行って行きたいと思ってます。) 声=お互いが指示・注意しあってほしいものです。(最近思うのですが ”声を出せ”の意味が理解できてないのかもしれませんね。f^^) 

 トライをしたあと みんなが声をかけあえるようになったのが、うれしかったです。 次はいいタックルしたとき 称える声 味方が弱気なプレーをしたとき 励ましあう声がでれば・・・ もっと見ている人に感動を与えてくれるいいチームになってくれればうれしいですね。

 では2週間後 北摂大会です。  また いい報告ができたらなと・・・・思っています。

TEAM millennium [WEEK3] game report 11.5.1

大阪府ラグビーカーニバル@花園ラグビー場

1.member
player:12人(ユカ・ヒデ・リョウスケ・コウ・ワタル・タク・リョウタ・タイセイ・トモヤ・ヤッシー・シンノスケ・カズシ
staff:5人(長門校長、池田、山下、露峰、三木、野田 敬称略 吉岡)
2.game
1st game  vs花園RS(13min×2)
11トモヤ    →    1ユカ(13’入替)
  2ヒデ
  6コウ     → 14シンノスケ(13’入替)
  9リョウタ
10タイセイ
  4リョウスケ
  8タク
13ヤッシー   →  7ワタル(13’入替)
15カズシ
[score]
 豊中RS 3 (7’、20’、25’min)
 花園RS 0
[経過]開始から一進一退の攻防が続く。両チームともゴールに迫るがパスミスや堅守によりトライに至らず膠着する。ボールポゼッションが安定してきた中盤から縦攻撃が奏功し、連続攻撃から7分に豊中が先制し1-0で折り返す。後半開始後、花園がボールを支配するがBKを中心にタックルで応戦、20分に縦突破から追加点。終盤ディフェンスの出足が鈍り、連続攻撃を許すなどボール支配が落ちるが、25分に相手のミスからダメ押しのトライを奪い3-0でノーサイド。
2nd game  vs吹田RS(13min×2)
  1ユカ
  2ヒデ
  6コウ     
  9リョウタ
10タイセイ
  4リョウスケ
  8タク
  7ワタル
15カズシ
[score]
 豊中RS 2 (6′,22′)
 吹田RS 9 (4′,9′,10′,11′,12′,19′,21’22’26+)
[経過]先制を許すが、直後に鋭い縦突破、相手のミスによりトライを奪い同点とする。セットプレーからはフロントスリーとカバーディフェンスによって何とか凌ぐが、連続支配を許すとディフェンスの足が止まり9分に勝ち越しを許すとその後、3連続トライを奪われた。後半序盤は立ち直りを見せたが、ディフェンスが前に出ないところを突かれ失点を重ねた。アタックは単独・単発の攻撃が目立ちマイボールの継続ができず被ターンオーバーが目立った。22分に1トライ返すが2-9でノーサイド。
[所感]2試合を通じて長所・短所が浮き彫りとなりました。しかも、長・短所が表裏一体となっているのがmillenniumの特徴でしょう。課題は4点です。
①アタックは流れず前に出る
②ディフェンスはゲインラインを抑え、しっかりヒットする
③持込んだボールを味方に見せて継続する
④フォローする
⑤走って走って走り続ける
①~⑤を意識できている時間帯の長短が結果に表れました。試合後にも言いましたが、豊中・吹田・花園間には技術的な差は感じられませんでした。特に吹田は非常にシンプルなラグビーでした。前に出る・フォローする・ボールを見せる・継続する。これが徹底されていました。これは技術よりもむしろ、ゲームを通じて意識できていたからだと思います。その意識の差が2-9になっただけです。
豊中も①~⑤が意識できている時は攻守によいプレーが見られました。アタックではボールをつないでトライに至り、ゲインラインを突破した形は良かったです。ディフェンスでもしっかりと押込み、カバーディフェンスも機能して粘りのある防御が出来ていました。という事は、できるんです。しんどい時間や、相手にトライを許すと途端に普段やっている事ができなくなり、機能不全に陥ります。しんどい時間帯にこそ特に普段やっている事をチームで意識し・確認してください。キャプテン・ゲームリーダーが積極的に声をかけないといけません。KOからノーサイドまで意識の継続ができればmillenniumはよりいいチームになってレベルの高いラグビーができるハズです。
あとはタックルです。これは課題ではありません。タックルをしないとラグビーになりません。野球で野手がボールを捕球しませんか?バレーボールでレシーブしませんか?相手の攻撃を防ぐ手立てはタックルしかないのです。コーチがどんな練習や助言をしても、ゲーム中は君たちの力になれません。踏み込んで相手とファイトするか否かは君たちのキモチ次第です。タックルを外されて抜かれるかもしれません、ビックリするぐらい吹っ飛ばされるかも知れません。でも、相手とのファイトをから逃げている限り先に進む事はできません。やってみてアカンかったはスタートから1歩踏み出しています。やらんとアカンかったではスタートラインにすら立っていないのです。思い切って踏み出しましょう。やってみてアカンかったら、もう一回やればいい。やってみてアカンかったら仲間がサポートしてくれるはずです。そのための仲間だし、ラグビーとはそういう競技なのだから。えらそうな事を言うてるちっちゃいおっさんもタックルはやっぱり怖いんですよ。対戦相手でちっちゃいおっさんよりちっちゃい選手なんてほとんどおらんのが現実ですから・・・。それでもタックルに行ってた(行かされてた)のはチームを代表して「10番」を背負っている責任と自負と仲間から受けている信頼があったからでした。
吹田戦は昨日時点の豊中5年を代表したAチームで挑みました。残念ながら出場できなかったメンバーもいました。しんどい時はそんなメンバーの気持ちも汲んで、また戦っている8人の為にも精いっぱい体を張って下さい。チームを代表する責任感・仲間との信頼感と恐怖心を秤にかければどっちが重いかわかりますよね。
2011-12はまずやってみる事。一歩踏み出して精神的に強いチームを目指しましょう。
次は吹田を倒すで!!3倍返しで!!!

一年生のテストマッチ

近年外れることの少ない天気予報の傘マークが前倒しになったお陰で初陣を無事終えることができました。花園第2Gの芝はしっかりと雨水を吸い込み、通常より厚みのある青々とした状態で申し分ありませんでした。

 小学生となり初めての公式戦は17名出場、6名欠席の中、2チーム編成で臨みました。

結果は2勝2敗。勝ち負けより仲間やコーチそして応援の家族に伝わってくる熱量を感じた内容でした。

試合結果は次の通りでした。

第一試合:前半S6K12(途中T2交替)S14R15J22/後半T2K16T18R21J22

   豊中A vs  阿倍野   3-8 負け

  相手ボールのキックオフ。相手がボールに馴染んでいない隙にR15が大きくゲイン。S6のタックルを起点にS14右隅目がけて快走し初トライ!。R15S6ともに低いタックルで自陣ゴール死守後、S6がお返しのトライ。後半は、T18のタックル、タックル、またタックル。それでもフルフェイスヘッドキャップ軍団に5連続トライ献上のホロ苦デビュー戦となった。T18の悔し涙は6年前の小1キャプテンを彷彿。K12も泣きながらよく頑張った。フル出場のJ22、常にボールに絡んでよく頑張った。ボールの持ち方はこれから覚えよう。

 

第二試合:前半Y3H7H9S10M19/後半Y5Y17R27H9S10

   豊中B vs 摂津   11-7 勝ち

  開始早々M19右隅にトライ。コーチ一同、一瞬でパラダイムシフト(おとなしそうに見せて実はやり手だった)。H7も練習の時とは目つきががらりと変わって力ずくのトライ。H7はトライ寸前に相手プッシュの反則。このペナルティでH9がトライ。S10もがめりながらマイボールゲット後、H9に繋いでトライ。この二人の腰の強さには惚れ惚れ。後半は、前半からフル出場のH9S10、相手スペースをうまく突いた動きとボールコントロールでY5Y17R27を盛り立てた。

第三試合:前半S6S14R15T18J22/後半T2K12K16R21S6

   豊中A vs 枚方    9-5 勝

 初戦負け同士の対決。初戦のうっ憤を晴らすかのようなT18の先制トライに次いでJ22もトライ。R15もラインアウトから抜け出してトライ。T18の流れを変えるタックルで攻撃に転じ、R15S14S6S14と絶妙な繋ぎでトライを連発。後半は、S6の追いタックル、T23本タックルを決め危なげなくAチーム初勝利のノーサイド。

第四試合:前半Y3Y5H9M19R27/後半H7S10Y17Y3M19

   豊中B  vs OTJ     5-7 負け

 今日のディフェンスの目標とした前に出ることができた試合とできなかった試合が勝敗を決めたようです。この試合は、相手の流れている走りに並走するディフェンスが多かった。フル出場のY3のボールを持って後ろに戻りながら攻めるタイミングを見ていた動きに光明を見た。このプレーでトライ。最後まで頑張ったが、後半早々、相手に連続トライを許したことが響いた。

来週10日(火)午後6時半~9時半の時間帯、試合のDVD観賞会を企画しますので、会社帰りに是非お立ち寄りください。(詳細はお世話係さんからご案内いただきます)

 コーチはこれから公式戦をテストマッチと呼びます。他の競技でテストマッチという言い方はあまり耳慣れませんが、ラグビーでは国を代表するナショナルチーム同士の試合のことをこう呼びます。つまり「真剣勝負」のことで、この「テスト」にフル出場した選手はその栄誉を讃えキャップが贈呈されます。この呼び方に綾かって、これから公式戦、定期戦を「テスト」と呼び、生徒一人一人の目標がどこまでできたか、できなかったら次の「テスト」までにどこまで持っていくのかを考える機会としたいと思っています。

 ついでながら『テストマッチ』という本を書いた宿澤元日本代表監督は亡くなるまでコーチと同じ会社で働いており、その小さな身体のどこにあれだけのパワーがあるのか不思議でしたが、故人がその本の中でつぎのようなことを書いています。

長所を伸ばす方が結果として選手、チームにとってプラス                                         短所を修正することに神経を使いすぎて持ち味を失うマイナス                                       短所を直すことには限度があるが、長所を伸はすのは無限である

もう20年以上前になりますが、故人がこの指導法で日本代表を初めて強国の一つスコットランド戦での勝利に導いたことはご記憶の方も多いと思います。

今日の試合では生徒それぞれの長所をしっかりと記憶にとどめました。彼らの無限の可能性を信じて5日からの練習から伸ばしていきます。