近年外れることの少ない天気予報の傘マークが前倒しになったお陰で初陣を無事終えることができました。花園第2Gの芝はしっかりと雨水を吸い込み、通常より厚みのある青々とした状態で申し分ありませんでした。
小学生となり初めての公式戦は17名出場、6名欠席の中、2チーム編成で臨みました。
結果は2勝2敗。勝ち負けより仲間やコーチそして応援の家族に伝わってくる熱量を感じた内容でした。
試合結果は次の通りでした。
第一試合:前半S6・K12(途中T2交替)・S14・R15・J22/後半T2・K16・T18・R21・J22
豊中A vs 阿倍野 3-8 負け
相手ボールのキックオフ。相手がボールに馴染んでいない隙にR15が大きくゲイン。S6のタックルを起点にS14右隅目がけて快走し初トライ!。R15・S6ともに低いタックルで自陣ゴール死守後、S6がお返しのトライ。後半は、T18のタックル、タックル、またタックル。それでもフルフェイスヘッドキャップ軍団に5連続トライ献上のホロ苦デビュー戦となった。T18の悔し涙は6年前の小1キャプテンを彷彿。K12も泣きながらよく頑張った。フル出場のJ22、常にボールに絡んでよく頑張った。ボールの持ち方はこれから覚えよう。
第二試合:前半Y3・H7・H9・S10・M19/後半Y5・Y17・R27・H9・S10
豊中B vs 摂津 11-7 勝ち
開始早々M19右隅にトライ。コーチ一同、一瞬でパラダイムシフト(おとなしそうに見せて実はやり手だった)。H7も練習の時とは目つきががらりと変わって力ずくのトライ。H7はトライ寸前に相手プッシュの反則。このペナルティでH9がトライ。S10もがめりながらマイボールゲット後、H9に繋いでトライ。この二人の腰の強さには惚れ惚れ。後半は、前半からフル出場のH9・S10、相手スペースをうまく突いた動きとボールコントロールでY5、Y17、R27を盛り立てた。
第三試合:前半S6・S14・R15・T18・J22/後半T2・K12・K16・R21・S6
豊中A vs 枚方 9-5 勝
初戦負け同士の対決。初戦のうっ憤を晴らすかのようなT18の先制トライに次いでJ22もトライ。R15もラインアウトから抜け出してトライ。T18の流れを変えるタックルで攻撃に転じ、R15→S14、S6→S14と絶妙な繋ぎでトライを連発。後半は、S6の追いタックル、T2も3本タックルを決め危なげなくAチーム初勝利のノーサイド。
第四試合:前半Y3・Y5・H9・M19・R27/後半H7・S10・Y17・Y3・M19
豊中B vs OTJ 5-7 負け
今日のディフェンスの目標とした前に出ることができた試合とできなかった試合が勝敗を決めたようです。この試合は、相手の流れている走りに並走するディフェンスが多かった。フル出場のY3のボールを持って後ろに戻りながら攻めるタイミングを見ていた動きに光明を見た。このプレーでトライ。最後まで頑張ったが、後半早々、相手に連続トライを許したことが響いた。
来週10日(火)午後6時半~9時半の時間帯、試合のDVD観賞会を企画しますので、会社帰りに是非お立ち寄りください。(詳細はお世話係さんからご案内いただきます)
コーチはこれから公式戦をテストマッチと呼びます。他の競技でテストマッチという言い方はあまり耳慣れませんが、ラグビーでは国を代表するナショナルチーム同士の試合のことをこう呼びます。つまり「真剣勝負」のことで、この「テスト」にフル出場した選手はその栄誉を讃えキャップが贈呈されます。この呼び方に綾かって、これから公式戦、定期戦を「テスト」と呼び、生徒一人一人の目標がどこまでできたか、できなかったら次の「テスト」までにどこまで持っていくのかを考える機会としたいと思っています。
ついでながら『テストマッチ』という本を書いた宿澤元日本代表監督は亡くなるまでコーチと同じ会社で働いており、その小さな身体のどこにあれだけのパワーがあるのか不思議でしたが、故人がその本の中でつぎのようなことを書いています。
長所を伸ばす方が結果として選手、チームにとってプラス 短所を修正することに神経を使いすぎて持ち味を失うマイナス 短所を直すことには限度があるが、長所を伸はすのは無限である
もう20年以上前になりますが、故人がこの指導法で日本代表を初めて強国の一つスコットランド戦での勝利に導いたことはご記憶の方も多いと思います。
今日の試合では生徒それぞれの長所をしっかりと記憶にとどめました。彼らの無限の可能性を信じて5日からの練習から伸ばしていきます。
幼年指導員YHです。
本当によく見ていていただいて、この学年は幸せだと思います。
もう一つ、素晴らしいと思ったのは、出場していない子たちに応援の仕方を教えていたことです。
幼年ではなかなかこれができず、「応援しよう」と言っても、「豊中がんばれ!」とか2,3回叫んで、終わってしまいます。まあ、子どもにとっては、はるか彼方で行われている試合に集中するのも難しいし、トライしたとかタックルで止めたとかを見分けてそれをほめるなんていうことはかなり高度な能力を必要としますので、年中さん以下には無理で、年長さんの一部にしかできないでしょう。せめてコーチがお手本を見せなくては、ということで、幼年のコーチはけっこう声を出して応援しているわけですが。
でも1年になると、そういう認識能力を持った子の方が多数派になってきますよね。そのタイミングを見事にとらえて適切な指導をしていただいているように感じました。
毎回の投稿も本当に参考になります。
今年の一年生に試合していないときはどうすると尋ねた時「うまい人のプレーを観る」と即答していました。幼年時代の教育の賜物です。こういうやる気満々な生徒たちと一緒にラグビーを原点から見つめられる幸せを日々感じております。
もう一つは、まだラグビーに目覚めていない生徒にいかにラグビーを好きになって貰うかを考える機会を与えられたこともコーチ冥利につきます。