5月15日(日)北摂大会レビュー

皆さん、お疲れ様!
三木です。

今日の北摂大会、残念ながら2戦2敗でしたが、コーチはほめましたね。
そう、今日は結果としては勝てなかったものの、今まで課題としてきた
ことが、めちゃくちゃ改善されて、ものすごくいいプレーの連続でしたよ!

今日、特に課題として準備したことは、
①ブレークダウンの強化
 ①-1.モールでのボールキープ
 ①-2.ラックでボールを超え、陣地を奪うオーバー
 ①-3.味方が敵に捕まったときは、FW・BK関係なく、近くにいる人2人が必ず助けに行く
②ディフェンスの強化
 ②-1.前へ出るディフェンス(特にSOと、ボールが出る側にいるFWが頂点になる)
 ②-2.相手ボール2次攻撃では、密集サイド・ブラインドを特にケアーしながら、相手の対面に立つ

です(もう一度しっかり思い出してな!)。
これらのことが、全員、かなりできてきました。
かずしが吹田戦後に言っていた(覚えているかな??)ように、何試合か繰り返していったら、
どんどんレベルアップしていくはずです。
今日やったことを忘れずに、練習・試合で意識していこう。

それでは、各試合を簡単に振り返ってみましょう。
※詳しい点数は忘れてしまったのでご容赦ください。

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■吹田戦
【メンバー】
FW:ひでと→しんのすけ、こう、ゆか
SH:りょうた→けんじ
SO:たいせい
CTB:りょうすけ
WTB:はると→わたる、たく
FB:かずし

【結果】
2対5(負け)

【総評】
前回9点取られた吹田に善戦、前半0対1で折り返すも、惜しくも負け。
点をとられたのは、ゴール前ラインアウトからのFWの突進、ブラインドサイドの突破などで、
これからしっかり練習すればとめられるものばかり。
それより、オフェンスではラックでのボール連続確保、ディフェンスではしつこく前へ出る
ディフェンスと時にはターンオーバーなどが見られ、良い内容でした。
何より、終わった後のみんなの引き締まった表情が良かった。
このような試合を繰り返していけば、必ず強いチームになれます!
(ただし、今日できたことと、負けてやっぱり悔しかったことは忘れないように!)

■東淀川戦
【メンバー】
FW:しんのすけ→ひでと、たいち→こう、ともや
SH:けんじ→りょうた
SO:かずし
CTB:りょうすけ
WTB:やっしー、はると→たく
FB:わたる→たいせい

【結果】
ごめんなさい点数忘れた(負け)

【総評】
メンバーは、初試合のやっしーがフルで登場!また、FWではともやががんばってフル出場。
かずしは久々のSOでの出場。
気づいたのは、
・全員ナイスディフェンス!
・かずし、りょうすけのつなぎからトライになったように、すばらしいパスとランができた。
・ラックのオーバーやモールでのボールキープが力強くなってきた!
 (たいちのナイスオーバー、こうのナイスターンオーバー、ひでとのど迫力ディフェンスからのターンオーバーなど)
・ボールを奪ってから、FWの力強い縦突進が見られた。
 (しんのすけ、やっしー、こう、ひでとの突進!)
など。
今日できたことに、もっと磨きをかけよう。
縦突進した後、ボールを出す技術は、これからしっかり教えるから心配するな!
(コーチも昔、生きたボールを出すことがなかなかうまくできず、悩みましたが、練習すれば絶対できるようになる!)
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最後に、今日コーチがほめたことは、これから忘れずにもっと磨きをかけて、体に覚えさせてしまおう。
そのためには、練習でも頭をフル回転させて取り組むこと。
集中して繰り返した分だけ、うまくなります。

もうひとつ。
休み時間にボールを使って、みんないろんな遊びをしているよね。
これはとても良いことです。
(コーチは試合前に疲れるから遊ぶな、とは言いません。)
子供のころは、実はボール遊びが一番いい練習なのです。
ただ、もう5年生、幼稚園児みたいに、ただ自分勝手にボールを放り投げたり、友達にぶつけたりするだけではなく、
ラグビーのプロの選手パスやキックのまねをしてみるとか、タッチフットなど、ルールを作り、そのルールを守って
遊ぶとか、ラグビーがうまくなるための遊びを工夫してやってみよう。

コーチは昔、ニュージーランドとフィジーを旅したことがあります。
ニュージーランドとフィジーの子供は、みんなラグビーが大好きで、いつもラグビーをして遊んでいました
(ボールがなかなか買えないので、ヤシの実をボール代わりにしたりする)。
この子供たちは、遊びながらもラグビーがうまくなるために一生懸命練習します。
コーチが、ニュージーランドの君たちと同じ年くらいの男の子とパスをしたら、その男の子の方が、コーチよりも
パスがきれいで、遠くまで飛びました!
フィジーの子供は、はだしで、手品のようなステップとパスで相手を抜いて楽しんでいました(コーチも抜かれた!)。

君たちだって、「一生懸命遊ぶ」ことで、絶対にニュージーランドやフィジーの子供みたいになれるはずです!
DSやWiiをやるときの君たちの技は神がかり的、ドラゴンボールやワンピースのキャラクターを覚える君たちの記憶力は
抜群ですよ。
サッカーをやっている子は、リフティングを一生懸命やるし、バルサやマンチェスターUの選手をみんな覚えているよね。
この「一生懸命遊ぶ」モードでラグビーに取り組んでみよう!

それでは、これからますます暑くなりますが、体力をつけてラグビーで「一生懸命遊」びましょう!

以上

一年生のバタフライ効果

今週の長雨から五月晴れに変わった北摂大会。ラグビーが普段通りできることの喜びとラグビーにひたむきが故の口惜しさを味わった一年生でした。

 

TRS6年生キャプテンの素晴らしい選手宣誓の後、一年生は伝統ある大会のトロフィーを目の前に焼付け、これを持って帰るという思いを胸にピッチに向かいました。

 

全員でピッチをゆっくり周り、ラインについてコーチから質問を受けました。

敵ゴールラインの上にボールを置いたらトライか否や。タッチラインを踏んだらタッチか否や。次にタッチラインから30センチ離れて平行に全員並び、ひとりづつライン際を走ってみました。成長するにつれてピッチは拡大しますが、互角の相手同士が勝杯を分けるのは、ゴールライン、タッチラインぎりぎりのほんの狭い範囲の世界ことだったりするものです。わずか30センチの幅しかなくても皆タッチラインを踏まずに走れたように、最後まであきらめないことが大事なのです。

 

東北でラグビーをしたくてもできないスクールの子たちに今日頑張ったことが伝わるかどうか、バタフライ効果の例えで説明しました。地球の裏側で蝶が羽ばたきをすれば、台風を引き起こす可能性が科学的に証明されたように、一年生の皆が今日頑張ったことはきっと東北の生徒達に伝わるということを。

 

今日のテストマッチは6試合。各チーム(A1、A2、B)2試合行われ、A1は1勝1分(レフリーの判定ベース)、A2は2敗、B2敗の結果でした。北摂で伝統的に強くなる吹田、茨木に対し、1年目から豊中強しのイメージを刷り込んでおく当初の目的はほぼ達成できましたが、高槻、箕面軍団も決してあなどれない逸材が何人か確認でき、油断なりません。

 

個人目標として、シンプルに相手を抜く・タックルをする回数を決め取組みました。データラグビーだけに拘る気持はありませんが、生徒の長所を伸ばすための強みを見つける上で重要と捉えています。

 

相手を抜いてゲインラインを突破した回数は、A1=34回、A2=10回、B=15回、タックルは夫々49回、12回、9回(Bのみは捕まえて離さないでもOK)の実績でした。A1のゲインライン突破数はほぼ目標通りの一方、タックル数は目標の倍となりました。これだけ確実にタックルで仕留めた回数は大人でも聞いたことがありません。T18の20回が突出していましたが、その他のメンバーもタックルの意識レベルは総じて高いことがわかりました。A2は攻守ともにデータでは元気がなかったようですが、あと一歩さえ出られれば改善できます。Bはタックル目標を全員クリア!

 

今大会で印象に残ったことは各キャプテンのキャプテンシーでした。A1のH9は最後悔し涙を流しましたが、それもそのはず後半吹田Aの反撃で劣勢の中、常にボールに絡んで何とか流れを変えたいという思いが伝わってくる程でした。A2のM19も負けず劣らず、攻守ともにファイトを小さな全身で示してくれました。BのR27はキャプテンに選ばれた理由をプレーで表現してくれました。モールをくずそうとしてペナルティを取られましたが、本人はタックルで倒そうという気持ちだったと思います。午後の試合は自分から逸早くディフェンスラインを上げる動きが出てきました。あとは声を出して表現できれば素晴らしいキャプテンになれる!。

 

ラグビーは皆でやるものひとりだけのわがままはゆるされませんとはどこかの生徒の決まりで、個人プレー礼賛は戒めるべきものですが、トップリーグや世界のラグビーユニオンに習い、Man of the Match6名をコーチ陣で考え発表しました。

 

茨木A戦=T18、高槻A戦=M19、摂津B戦=Y3、箕面A戦=T2、東淀川B戦=K16(Woman of the Match)、吹田A1戦=K4の6名には、小さな表彰状(名前付)と海外のコイン(金・銀・銅)を贈呈しました。将来、世界を舞台に活躍して欲しい思いをコインに託しました。

 

冒頭のバタフライ効果は、小さな要素の組み合わせでも未来に大きな影響を与えるという例えでしたが、今回の試合で、普通なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となってくるということを感じました。戦略は細部に宿ると言われるように、今回の試合の反省点を踏まえ、強いTRS一年生を目指し、心の準備、身体の動かし方、ボールの取り方、ステップ、当たり方など細部に拘った練習を行っていきたいと思います。と言いながら来週は海外出張でお休みします。次回用のコインは探しておきます。