四年生以降は『教えない教え』

日本選手権はTRSに何度も足を運んでくださっているチームの優勝で今日幕を閉じました。パナソニックとしての初優勝おめでとうございます。これで日本ラグビーの長いシーズンは終わり、いよいよ2015年ワールドカップに向けての大事なシーズンを迎えることになります。日本代表の意識改革を進めているエディ・ジョーンズHCは最近、元プロ野球選手・監督の権藤博氏との対談の中で、「独創性」の重要性についてこう語っています。

「ほかの人をコピーしても同じ結果が出るだけです。・・・いかにボールをキープして戦うか。そのためには選手のスキル、判断力が必要なのですが、日本では『ここにいたらこれをする』という教育が身にしみています。」

今日提出されたラグビーノート(15冊提出)の中に、転校前のスクールの練習に参加した生徒が、そのスクールは基本練習に費やす時間が長く、豊中の練習の楽しいことに気づいたと書いていました。今日の練習中にもJ22が「次の練習は遊び?」と聞いてきたように、生徒は遊び心満載なんですね。遊び心イコール個性だと言い切って憚らない権藤氏も、表題の本の中で、やってはいけないコーチングについて自らの米国でのコーチング経験を踏まえて書いています。それは、教えすぎないこと。コーチに教えられて覚えた技術はすぐに忘れてしまうもの。それとは逆に自分で掴んだコツというのは忘れない。だからコーチは、選手がそのコツを掴むまでじっと見守っていてやらなければならない。選手の真の成長を望むのであれば丁寧に助言し、我慢強く見守っていく姿勢を保つことが大事だと述べています。

コーチはいかに現場で頑張っている選手の自主性を高め、練習に打ち込ませるか。そこを重点的に考えることがチーム全体の強化に繋がると権藤氏が力説されています。

これに倣い、これからのコーチングでは、同じ練習をするにしても選手ひとりひとりが個性も違えば体力も違い、成果の表れ方も異なってくることから、半年、あるいは一年といった長いスパンで区切って、ちょっとでも成果が認められれば、それを言葉で伝えてあげたり、なかなか成果が表れない選手には小まめに声をかけ、途中で投げ出したりしないようにフォローすることを主眼とします。

と言っても、先週から加入した新しい生徒(Kenshin君はやる気満々)や体験の生徒(今日はRyo君が参加してくれました。初めてなのにボールを持って相手を抜き去っていました。素晴らしい!)、怪我で仲間と一緒にボールゲームができない生徒などには、ラグビーで覚えて欲しいスキルは個別指導して行きますのでご安心を。

今日は、久しぶりの親子タグ・タッチ対決。前回の勝利でやる気満々のお父さん・お母さんたちに「倍返し」をいつやるの「今でしょ!」と生徒たちもY5を中心に気合いが入っていました。Y3、Y17、T18、J22の4人のゲームキャプテン率いる4チームはどこも俄仕立ての親チームに負けてたまるかという気持ちで好勝負(一部圧勝)を演じたようです。試合前の練習で習った相手の視界から消える戦法も使ってみようと話していたようです。これこそ自主性ですね。コーチもだんだんと教えることがなくなって来ましたが、教えないことも教えか。

今日の参加者は、生徒31名(インフルエンザなどで3名欠席)、保護者試合メンバー約20名の総勢50名でした。コーチ、OGも入れて55名。Go! Go!三年生ファミリー!

 

 

 

3/9 2年生練習内容

3/9(日)生徒:9名
場所:南丘小

今日は、天気もよくここちよい芝のグランドでの練習です。7人制ラグビーに向けてパス、ステップ、メイクライン等ラグビーらしい練習をたくさん行いました。

1.メイクライン
メイクラインとは、攻撃体勢をつくることです。相手に捕まったらモールやラック等”だんご”状態の状況が出来ますが、全員がその”だんご”に参加する必要はありません。

基本的に2~3名までボールを取り合い、他の人は次の攻撃態勢を整えます。そしてだんご状態からボールが出たときにパスをまわしたり、シテップを切ったりして攻撃を行います。今までの5人制であれば、ボールが出たらそのまま横に走って攻撃してましたが、7人制になるとスクラムハーフからバックルにパスをする攻撃が加わります。
(*バックスにパスせずにそのまま走る攻撃もありますが、横や後ろに走ることはこれからはやっては行けません。横や後ろに走ると必ず後退してしまいます。)

今日の練習のほとんどは、そう言った5人制から7人制になるために、今までの動きからすべて変えなければならない要素がすべて入っています。
沢山の事を一気に教えたので、すべてを記載出来ませんが、基本的なことを記載します。

①動き出すときには、必ず全員が声を出す。「行くぞ!」「おう!」「パス!」など
②相手を押すときは、手ではなくて、肩、胸を相手につけて押す。また、立った姿勢ではなく、顔を前に向けて腰を低くした姿勢で押す。
③メイクラインを行う時、(後ろに戻るとき)は、ボールから目を離さないように、顔を前に向けたまま後ろに走る。
④ステップで相手を抜くときは、スピードをなるべくゆるめないことと、後ろに下がらないこと。
⑤パスをもらう時は、たったままではなく、前に出ながらもらう。

などです。特に「声」はどの学年も出ないのですが、まだ何と言ったらよいにかがとっさに出てこないようですね。

2.アタック、ディフェンス
4対5で行いました。今日の練習のおさらいです。何度かパスがつながることもあり、意識付けが出来たと思います。

ps.どうしても応用的な練習が多くなってしまいますので、基本のパスがまだまだヘタクソです。これは自分で練習するしかありませんので、キックオフ同様、パスの練習も自主的に行ってください。そして姿勢も出来ていません。今日わんぱく相撲のお知らせがありましたが、相撲の立ち合い、押しの姿勢が理想です。大相撲もはじまりますので、こちらも自分でみて勉強して下さいね。パスや姿勢の基本練習は早くグランドに来てコーチを捕まえて自主的にやって下さいね!

6年生 花園卒業試合

3/9.ついに小学生ラストの試合をむかえました。大応援団の声援もあり緊張した面持ちで練習開始のしたメンバーですが、20ケイタはこのメンバーでラグビーするのん最後やで、とキャプテンらしい声掛けでみんなを鼓舞していました。本当にケイタがキャプテンでよかったとあらためて思いました。
結果は3勝1敗で、気持ち良く全勝とは行きませんでしたが目指していた全員にトライのチャンスのあるランニングラグビーを実践出来ていました。最後の試合はヒヤヒヤしましが、キャプテンを中心によくまとまっていました。
それぞれのプレイヤーの活躍ぶりをレポートしたいと思います。
1 ソウスケ 倒れてもすぐに立ち上がり立ってプレーを一番実践できていました。
2 カジン ソウスケ→カジンとオフロードパスでつないだトライは見事
3 ゼン 第一試合先ずはゼンのトライで今日一日の勢いがつきました。
4 アユム 走り続けてタックル、モール、ラックには必ず一番に行ってました。
5 リク キャプテンのケイタと共にチームを引っ張ってくれました。タックルはさすが
6 リョウタ 積極的にボールに絡んでいけていました。ターンオーバーが何度かありました。
7 マサタカ 第一試合の独走トライも見事でしたが第三試合の劣勢の時のタックルが一番印象的でした。
8 アユム 力強いディフェンスで前に出るディフェンスが出来ていました。
9 リク なかなかボールに絡むことは出来なかったが、最後までよく頑張りました。
10 ユウスケ 低い当たりと低いタックルで高くなりがちなメンバーの中、流れを作りました。
11 ケイタ トライにつながるクイックパスは今日のベストプレー
12 ユキムネ 出場した試合が締まった試合になったのはユキムネの内からのプレッシャーがあったからだと思います
13 リョウタ 今日のまずの目標の低いタックルがよく入れていました。
14 コウスケ 第三試合のタックルがマサタカと共に光ってました。
15 ケンタロウ 最終戦の力強いトライがチームに勢いをつけました。
17 リオイ 諦めずに何度もタックルに向かっていました。
18 フミヤ 今日もトライ量産で、抜群のボールキープ力を見せてくれました。
20 ケイタ 全てのプレーでチームを引っ張って、チームの雰囲気を常に盛り上げてくれました。
22 テツヤ 何度もピンチを救うタックル、大きなゲインでチームを助けました。
今日の試合で公式戦は終了です。このメンバーで戦う最後の試合は、応援してくださった保護者の皆様、歴代のコーチの皆様に子供達の今まで一生懸命練習した成果を見ていただけたのではないかと思っております。
それぞれ、幼稚園の頃から知っているメンバーや最近入ったメンバーとラグビーの経験は各個人で違いますが、6年生最後までやり切った友達は一生の友達です。大切にしてください。
コーチはラグビーで何かを伝えられたのかと思うと自信はありません。ただ、君達と一緒にラグビーが出来て本当に楽しかった。ありがとうございました。