みれスポ!TEAM millennium号外 8.7 game速報

夏の珍事か?阪神が首位攻防でまさかの3連勝のあおりか、これまたまさかの3連敗を喫してしまったmillennium。前日午後とこの日の午前で課題を克服すべく、「たのくるしい」練習をしました。笑顔と時折みんなの顔がゆがむいい練習が出来ました。合宿3日目は午後がゲームです。いつもなら早朝から宿舎でキャッキャと言いながら、ラグビーのスタイルになった瞬間「もう走れません」のオーラを全身から放出する彼等彼女等の様子が何か違います。グラウンドに向かうランニングからよく声も出てました。グラウンドにも1番に到着しました(^^)v アップもよく動けて声も出ています。何かやってくれそうな予感が・・・。この日も①前に出続けるDF②最寄の二人が素早くサポートを確認し試合に臨みました。

1st game  vs6年生(7min×2)
ユカ   
ヒデト
シンノスケ   
コウ
カズシ
リョウスケ
タイセイ
タク
ケンジ
[score]
 5年生 0
 6年生 5(9min,11,12,13,14+)
前半終わって0-0。「勝てる」と思いました。でも、正直勝敗はどうでもいいとも思いました。KOから彼らは戦う表情になっていました。メンバーの9人も、応援している5人も。スピード・パワー・スキル・サイズ・経験・戦術…ゲームに必要な要素はほとんど6年生が上回っているはずです。前日なす術もなく大敗したその相手に前半は互角に渡り合いました。深い位置からスピードに乗って走り込む6年生に対し、躊躇なく前に出続け応戦しました。ポジションに関係なくタックルし続けました。跳ね飛ばされ、倒されても立上りまたDF。スピードで振り切られそうになっても懸命のバッキングアップでまたタックル。何度かトライラインを越えられそうになりながらも一度もゴールを割らせませんでした。
我々から特別な指示や練習はは何もしていません。試合にかける思い・仲間との絆・勝ちたいという執念…いろんな思いが彼らを奮い立たせていたと思います。彼らのほんの少しの「気持ちの変化」がゲームに現れただけなんです。
後半は地力に勝る6年生に突き放されましたが、トライを取られても吹っ飛ばされても彼らの声・前に出る姿勢はノーサイドまで途切れませんでした。
0-5でフルタイム。けれど、これほどクロスゲームに感じる0-5はないんではないでしょうか?彼らは自分達の力を出し続け、出し切りました。ノーサイド後の本当に悔しそうな表情で、彼らが本気で勝ちに行った事が分かりました。
出し切ったけどまだ届かない。充足感と悔しさと。こんな経験をできた彼らがこれから大きく強くならないはずがありません。今後の成長に確信を持てる一戦でした。
2nd game  vs4年生(7min×2)*9人制で行いました
コウタ   
トモヤ
シンノスケ   
ケンジ
カズシ
タイセイ
ハルト
ワタル
リョウタ
[score]
 5年生 0
 4年生 2(4min,12)
激闘から中5分でのKO。連戦となったメンバーはかなり体力的にキツかったと思います。それを補うように交代したメンバーが奮闘しました。練習ではコンタクトが苦手に見えるコウタが低い姿勢でタックルしていました。ガット・リップの練習でよく注意されるトモヤが素早いサポートでリップし、攻撃の継続に貢献しました。タックルが得意なハルトはゲームでもビシバシ突き刺さって相手のアタックを寸断していました。あわやトライの場面で必死のバッキングアップから相手をタッチラインに押し出しトライを1本防いだワタル。体調不良で慣れないポジションながらコーリングでリードしたリョウタ。
前日はミスの後足が止まってしまう、DFで前に出られないことが課題でした。それがこの試合でははよくできていました。6年生とのゲームを見ていたからだと思いますが、これはとてもいいことです。俗に言う「試合に入っている」というやつです。集中力を欠く時間がかなり少なくなってきました。あとは、イーブンボールへの働きかけ、ミスに素早く反応することでマイボールの時間を増やしましょう。そうすればアタックの時間・機会は増えますよ。
3rd game  vs6年生(7min×2)
ユカ   
ヒデト
ハルト   
コウ
カズシ
リョウスケ
タイセイ
ワタル(→タク 8m)
ケンジ
[score]
 5年生 0
 6年生 8(3min,6,7,1011,12,13,14)
4度目の正直でリベンジを!と意気込みましたが前の試合で出し切ったのと連戦の疲労では致し方ないかなぁと思ってしまいます。敢えて苦言を呈するならば、寝てしまうプレーヤーが多い・後半一気に集中力を欠く(5連続被トライはちょっといただけない)・DFのメイクラインが遅い事です。疲労から足が重くなるのは相手も同じです。しんどい時間帯こそ声を出して(声は出てました(*^^)v)、足を止めないようにしましょう。やっぱり「走る」ことは基本です。ゲームを通じて走り切れる体力をつけましょう。オシム前監督ではないですがスポーツの基本は「走って、走って、走れ」です。6年生が卒業するまでにやっつけよう!

2011・2年生チームの夏合宿と、これからのこと

夏合宿にさし当たって、基本を考えなおすことにした。

 ・メンタル(心)
 ・テクニック(技)
 ・フィジカル・フィットネス(体)

【メンタル】
メンタル強化の当面の目的はチームワークプレー。
メンバー同士の意思疎通がまだまだ未熟なのを何とかしたい。
普段の練習メニューもペアや小グループで行うメニューをしているがいまひとつ調子が合ってこないことが多い。
お互い思いやりをもったプレーが出来るようになって欲しいと願っている。

 ・思いやりをもったパス⇒キャッチしやすいパスを出す
 ・思いやりに応えるキャッチ⇒絶対にパスを落とさない

メンタル面ではもうひとつ。
練習は約10分タームで行うが、まずは10分間持続する集中力が目標。
下手でもいい。「上手くなりたい」と思って欲しい。

 ・コーチの話を聞く⇒実践してみる⇒評価を聞く⇒考える

【フィジカル・フィットネス】
集中力を欠かないために不可欠なのが体力(フィジカル・フィットネス)
特に6歳~10歳ではアジリティを中心としたメニューを行う。
怪我防止のため最低限必要な筋力を付ける。

 ⇒スプリントラン、インターバルラン、変化対応
 ⇒バランス感覚と体幹トレーニング

【テクニック】
現状の目標は、パス&キャッチとポジショニング。
まずはこの2点を徹底的にスキルアップしてもらいたい。

 ・ハンドリングスキルの強化⇒正確なパス&キャッチ
 ・スペース感覚の認識⇒ダイナミックなポジショニングが出来るようにしたい

◆コーチングの反省
いずれの練習メニューもコーチング方法ひとつで結果も変わる
我々の手法如何にかかっているので反省箇所も多いと認識している

 ・解りやすい言葉で説明する
 ・練習の目的を明確にする
 ・各自が自分で失敗と成功を判断できるようにする

これらを十分に考えたメニュー作りとコーチングをせねばいけないと思っている

■合宿を終えて・・

2年生のメンバーは、練習が始まるとなぜかおとなしくなる・・・。
休憩時とは別人になってしまうのはなぜなんだろうか・・・。

ただ、世間一般の小学2年生と比較したならば、かれらの運動パフォーマンスは素晴らしく飛びぬけているのではないかと思うし、我々コーチからの恫喝のような指示にも屈せず前向きに練習をこなせるのは、かれらだからこそ出来るのだと思う。
試合では彼らの持つ潜在的な強さを見せる場面も多々あった。
9月以降、この合宿で結ばれた絆をどう生かせるか期待している。

昨今、小学生ですら希薄な人間関係などと言われているが、TRSの子ども達は、熱いハートをもつ人になってほしい。
コーチ達は色々細かい事も言うが、コーチに何を言われても、臆せず、屈せず、仲間を大切にする心の強い少年になって欲しいと思う。

みれスポ!TEAM millennium号外 8.6 game速報

帰ってまいりました!(^^)!

帰って来て「速報」ってのもなんなんですけど、筆者のハートは鋼ですんで、あえて「速報」とします。その前に言い訳をさせてくださいm(__)m 小生の宿泊先がなんと「圏外」やったんです(@_@;) キモチは充実してました。ただ電波が…。来年はみれスポ発刊のためにsoftbankの奮起に期待したいです。 孫さん、白戸家の皆様頑張ってください。養父に中継基地を!!

では、「速報」です。
1st game  vs6年生(7min×2)

ヒデト
ユカ
シンノスケ
コウ
カズシ
リョウスケ
タク
ケンジ
タイセイ

[score]

5年 0

6年 7(2min,4,7,8,10,13,14+)

試合の入りは良かったですが、最初の接点で6年生の強さ・スピードに圧倒されてしまいました(>_<)
ゲーム前に確認した前に出るDFが出来ず終始受身になってしまいました。サイズ、スピードともに上回る相手には前に出る事が大切だと分かったと思います。アタックは孤立する場面が目立ちました。1番近くにいる2人が寄ろうと確認しま
した。ゲーム後に注意された、セルフジャッジをする、レフリーの判定に不服を漏らす、ミスをなじりあう(指摘ではない)事は絶対厳禁です!!ラグビーにおいてレフリーの判定は絶対です。味方のミスに文句を言う余裕があるなら、フォローしてあげましょう(^○^)

2nd game vs4年(7min×2)*7人制で行いました
トモヤ
ハルト
タク
ケンジ
タイセイ
ワタル
カズシ

[score]

5年 0

4年 3(4min,6,9)
受けてしまうと、全てのプレーが後手になるという典型的な試合でした。課題としては、タックル後のプレーに戻るのが遅い、ミスの後周りのプレーヤーの反応が遅い事です。次のプレーに戻る意識、ミスをカバーする意識を持ちましょう(^_^)/

3rd game vs6年 (7min×2)
ヒデト
ユカ
シンノスケ
コウ
カズシ
リョウスケ
タク
ケンジ
ハルト

[score]

5年 0

6年 5(2min,4,7,10,14+)

最初の試合よりも内容はよかったです。前に出る事もできていました。でも、6年生のようにサイズ・スピードが上の相手には前に出るDFをノーサイドまで続けなければ自分達のペースにすることは難しいですよ(*_*)そのためには、フルタイムで走り続けられる走力、走る→当たる→倒れる→起上る→走る→・・・を繰り返し続けられるフィットネスが必要です。各自で足りないと思う事を自分で高める努力をして下さい。

[高原のつぶやき]

試合に臨む気持ちの準備ができてなかったなー、という3試合でした。相手に関係なく気持ちで受けてしまうとなかなか修正は難しいですね。ラグビーのように接触プレーがある競技は気持ちを高めた上で、最初のコンタクトプレーで相手を圧倒する事が大事なんですよね。そういう雰囲気を作れなかったことは我々の反省材料でもありますm(__)m 気をつけます。

4年に負けた後はさすがに落ち込んでるかなー?と思ってたんですけど、帰り道はキャッキャ言いながらニコニコしたました。もちろん宿舎でも大暴れ・・・。アンタらの気持ちの切換えには驚かされるよ(^_-)-☆ これが彼らのええとこなんですけどね(*^^)v反省し、課題を克服しつつ前進していく彼らに乞うご期待!

一年生の「ザ・ゴール」

今年の合宿は小学生の自覚が芽生える通過儀礼であり、幼年の時とは違った厳しさ、仲間との絆の深まりを感じる「初めてのおつかい」のような機会です。魚つかみや山登り、そうめん流しをイメージして山に登った生徒が全く違う景色を見てどれだけ成長したか、ここに少しだけ記録しておこうと思います。


初日宿に到着後の午後練には雨天の中、2列になって1キロ弱の砂利道「通学路」を歩くという洗礼に迎えられました。誰一人「行くのいやや」という生徒も出ず、1面(ゲーム機)はクリアー。高原の緩やかな坂道を通学途上、コーチは10年前にベストセラーとなった経営書の「ザ・ゴール」でのハイキングのエピソードを思い出していました。


このハイキングメタファと呼ばれる例え話はこうです。生徒22人は今、2列でハイキングをしています。道が細いため2列になってゴールを目指しています。ここで普通に歩いていれば、列は次第に縦長になっていきます。案の定、最初はラグビー場のゴールポストの幅程度の隊列が徐々に20メートル、30メートルとなっていきました。理由はこうです。22人にはそれぞれ歩く速さがあり、1人の中の速さも時間によって変動します。今ひとりの生徒が体調万全で1時間に8km歩ける力を持っているとしても、その前の人が体調不良で1時間に5kmしか歩けなかったら、結局速く歩ける生徒も1時間5kmのペースで歩かざるをえません。つまり歩く速さが変動して、速くなったとしても結局は前の人の速さに制限されてしまうというわけです。


これをラグビーという多人数で行うスポーツに当てはめてみると、メンバーがどれだけ縦長になろうが、チームの目指すゴール(大阪府スクール大会優勝など)では、全員がいなければならないということでしょう。つまり、所謂「ボトルネック」となっている要因を見つけ出し、改善をしなければ、目指すゴールは遠のくばかりではないのかと。


ラグビーのチームマネージメントでも、このボトルネックがどこにあるのかを考える必要があるのではないか。通学路でのふとした思いをぼんやり持って、2日目、3日目の練習試合に臨みました。


試合は両日とも対2年生チーム戦・幼年チーム戦各2試合でした。初対戦では、2年生チームには前週の練習参加者の中でタックルに強みを持つメンバー10人で、幼年には初戦の頑張り次第で翌日の2年生戦にトスアップできるメンバー12人でそれぞれ臨み、4戦全勝というかたちで初陣を飾ることができました。翌日の2年生戦に向けた夜のミーティングで幼年のメンバーから4人を新たに追加した布陣を発表し、生徒に心の準備をさせました。前日の結果から必ずやベストメンバーを投入し、生徒も1年生ごときに負けてたまるか精神で本気のバトルとなることは明らかです。コーチは、か弱き一年生を激戦区に送り込むような心境で翌日を迎えました。


翌日(日曜日)午後の1試合目は予想通り、凄絶を極めた戦いとなりました。前半は両者譲らず1:1のイーブン。後半は防戦一方の展開となる中、前日指名した新主将のS10がキャプテンの自覚のもと、モールで泣きながら何メートルも押しこむ姿や、炎のタックルマンT18の自陣ゴール前で敵の隼を足首で仕留めた追いタックルで流れを変え4:1の勝利。しかし、T18は大人顔負けの激しいヒットで前頭部を痛打、一夜で闘将に豹変したキャプテンも激しい攻防で力尽き両者リタイア。将軍不在の戦いに劣勢は火を見るより明らかの2試合目では「全員野球」の総力戦に作戦変更。全員が総力をあげて戦っているさなかハイキングメタファのことに思いいたりました。エースに頼るだけのチームは堅牢に見えて実は脆い。どんな局面でも試合の流れを変える選手が金太郎飴のように飛び出すチームを作らないと本当の強いチームにはなれないということを。この試合では、金太郎飴の顔が少し垣間見えた事が大きな収穫でした。


この合宿でも8試合それぞれのマンオブザマッチを選定し、夜のミーティングで表彰式を行いました。受賞者と授賞理由は以下の通り。


幼年戦1試合目:S1、練習で難しいドリルでもそつなくこなす生徒です。これまで試合でなかなか活躍の場面に恵まれなかったものの、この合宿で開化。翌日の2年生戦に合流


幼年戦2試合目:Y3、前週キャプテンに指名され気持を高めての試合でトライ、タックルでチームに多大な貢献。彼も翌日の2年生戦に合流


幼年戦3試合目:Y17、西宮戦で走ることの喜びを知った彼は、この日も数え切れないほどトライを量産しただけでなく、7つのタックルでチームをピンチから救いました


幼年戦4試合目:J22、待ちに待った初受賞。大柄な体格を活かした自分のプレーだけでなく、キャプテンとしてチームメイトを気遣う行動・言動が随所に見られました


2年戦1試合目:S14、こちらも待ちに待った初受賞。小柄な身体のどこにそんなガッツがあるのか不思議なくらいの頑張り屋さん。相手の独走を許せばゼロ封ができなかったところで、指先で止め、ゲームの流れを変えました


2年戦2試合目:S10、彼も後半ベストメンバーで来た相手にひるむことなく、果敢にタックルを敢行。鳥肌の立つ気持ちのこもったタックルで大きな相手をラインに押し出しました。翌日のキャプテンに指名


2年戦3試合目:T18、前述の通りタックルはもとより、合宿で走力をつけトライも量産しました


2年戦4試合目:S6、この合宿で最も成長した生徒の一人。強い相手に対して大外で抜き切る勇気・気迫が現れました


この他合宿特別賞として、コーチに言われるわけでもなくラダーを黙々と練習するなどうまくなりたいという気持が誰よりも出ていたT2に「マンオブザトレーニング」、ステップの練習で俊足の相手を3度連続かわすことができたT8に「マンオブザステップ」の表彰をしました。


彼ら以外にも、今日の体力測定(30M走、ジグザグ走、ベースランニング)で前回記録を大きく上回ったなでしこK16、R27、K12、やタックルに成長が見られたR15R21など褒め倒したいくらいの生徒が沢山いました。このチームにボトルネック無しと言われる日が来ることを願います。


お休みタイムにも昼寝もせず枕投げ(ビーズが部屋中撒けて掃除が難儀しました)、異種格闘技に興じた生徒でしたが、6人の留学生(フィジーのマラカイ君、ソロモン諸島のネルソン君、ケニアのエリック君・シェリーさん、ブラジルのタレス君、スペインのプチュ・ビクター君)にそれぞれラグビーボールの絵らしきものと名前を書き込んだ色紙を汗だくで作成し、感謝のしるしとして閉村式の前に手渡しました。こちらの国際交流は将来必ず役に立つことがあるでしょう。


さあ、9月はテストマッチの茨木戦。今度はどんな金太郎飴が飛び出すか楽しみです。