第15回大阪府スクールジュニア・ラグビーフットボール大会の結果

2/3(日)に第15回大阪府スクールジュニア・ラグビーフットボール大会がありました。

豊中RSはBブロックでの出場です。

第1試合 vs中地区A

メンバー

ポジション 名前
PR Aゆうすけ
HO まさや
PR Yたくみ
LO こうへい
LO しょうご
SH こうた
SO あつし
WG たいち
CTB ともゆき
CTB Kゆうすけ
WG てっぺい
FB だいき

後半0分 SHこうた→てっぺい WGてっぺい→ゆうき
後半6分 PRYたくみ→のりとも LOしょうご→Yたくみ WGたいち→たかひろ
後半9分 HOまさや→こうたろう

スコア

豊中 中地区A
前半 後半 前半 後半
2 3 T 0 2
2 1 C 0 0
14 17 0 10

試合リポート

いつもKO直後の立ち上がりが悪いチームながら、エンジン全開とはいかないまでもまあまあの調子で試合に入る。前半4分にYたくみのトライが決まり、コンバージョンも成功する。しかし、その後試合は硬直状態に。攻めているものの、大きなゲインを得られず、ラインブレイクしてビッグゲインを得るもフォローがなく、トライに結び付けられない。相手ゴール前でチャンスを得ても、サインミスでトライできず。後半12分にこうへいがタックルからボールを奪い、ようやく2つ目のトライ。

ハーフタイムに予定通りの選手交代。後半、立ち上がりから攻め、後半2分にだいき、5分にラインアウトモールからこうへい、6分にだいきからこうへいと繋いでトライとようやく攻撃がトライに結びつくようになる。ここで、怪我がちな選手を入れ替える。やはり2年が1年に替わると押しこまれはじめ、相手に2トライを献上してしまう。

勝ちはしたものの、相手のミスに助けられた感があり、課題の残る内容だった。FWは姿勢が高く、ブレイクダウンで相手に押し込まれる場面が多かった。BKはハンドリングエラーが多かった。また、ラインブレイクした味方についていけず、孤立させてしまうことが多かった。

 

第2試合Bブロック決勝 vs北地区B

メンバー

ポジション 名前
PR のりとも
HO まさや
PR Yたくみ
LO こうへい
LO しょうご
SH こうた
SO あつし
WG たいち
CTB ともゆき
CTB Kゆうすけ
WG ゆうき
FB Aゆうすけ

後半 WGゆうき→たかひろ

スコア

豊中 中地区A
前半 後半 前半 後半
0 1 T 4 3
0 1 C 4 3
0 7 28 21

試合リポート

BKに怪我人が出て、急遽FWを1人BKに回す万全とは程遠い布陣。しかも相手は1回戦を大勝で上がってきた中地区B。厳しい試合になることが予想された試合。後半2分、4分と立て続けに大型FWにトライを許すと、気持ちが完全に下向きになり、後半6分に相手BKにもタックルに入らず、簡単にトライを許してしまう。ようやく厳しい相手であることを自覚したのか、なんとかこう着状態に持って行くことができる。しかし、後半12分、相手のライン攻撃の縦を止めきれずトライを献上。
ハーフタイム中に接点で負けないよう檄を飛ばすも、後半2分、タックルに入る気配すら見せず、かんたんにラインを回されてトライされる。その後、相手のミスに助けられ、連続してペナルティをもらい、最後はKゆうすけがトライ。一矢報いるも、相変わらず接点で勝てず、ずるずると失点を重ね、終わってみれば大差がついて敗戦。ミスマッチと言われても仕方のない試合となった。
タックル、モール、ラックなどすべての接点でファイトできず、オフェンスではブレイクダウンでターンオーバーされ、ディフェンスでもせっかく止めてもジャッカルをめくられターンオーバーすることができず、うちの良さを出すチャンスすらつかみ取ることができなかった。

 

今回の大会では新チームの課題が多く見つかり、相手チームにはうちに何が足りないのかをとてもわかりやすくレクチャーしてもらった。特に、単独チームでありながら、選手が全員同じ方向を向いて試合に臨んでいないことがわかり、プレー内容だけでなく、チームのあるべき姿をも追いかけていく必要があるのかと非常に残念に感じた。

全国大会大阪予選までのあと2~3ヶ月で、どこまで積み上げられるか、選手だけでなくコーチも覚悟を決めて頑張っていきます。サポート、応援していただきました保護者のみなさん、ありがとうございました。今回の結果にめげず、今後ともよろしくお願いいたします。

間もなく三年生になる生徒自身の『心を上手に透視する方法』

昨日と同じ芝のグラウンドでの練習に期待通り22人の生徒たちが集まりました。全体練習前のキックテニスやタッチフットも賑やかでした。K20は今週も絵日記を持ってきてくれました。たった一週間でも彼の描く絵には変化があります。ヘッドキャップのあご紐部分がさらに正確に描かれていました。毎日のように見ているものでも、きちんと見ていないものです。自宅の置時計の秒針の形など頭の中で思い描こうにも全く思い出せなかったりします。生徒には、横に並んだ交通信号の色の順番を知っているか聞いてみました。コーチを含め誰も自信を持って正解(左から青・黄・赤)はわかりませんでしたので、練習後、信号を意識して見るように指示しました。では、「目を瞑ってこの学校の中にある緑色のものを5つ思い出したら手を挙げて」と生徒に質問したところ、数人は数秒で手を挙げていました。木の葉っぱ、芝、サッカーゴールネット、H9の靴(かっこいい!)、ビブス、コーチの段柄ジャージなど次々と答が出ました。ある物事に意識を集中すると急に視界に飛び込んでくるよい例です。

今日のお話タイムでは2つの実験を生徒たちに行って貰いました。一つは四つん這いの生徒を両腕で持ち上げる実験、もう一つはレモンの実験です。最初の実験では、まず、持ち上げられる生徒のお腹に重い石がつけられていると思って持ち上げて貰い、次にその人の背中の上に風船が付けられていると強く思って持ち上げて貰いました。結果は、「風船の方が軽い」と皆口を揃えていました。レモンの実験では、左手にレモンを持ってひんやりした感触をイメージした上で、左手を口元に近付けて匂いを嗅ぎ、架空のレモンをかじって貰いました。コーチはこの説明だけで酸っぱい口になりましたが、生徒たちは経験値が少ないのか、あまり酸っぱい感じはしなかったようです。「農薬の味がする」(K4)など別の感想を言う生徒もいました。想像力豊かでよろしい!

この2つの実験は、人間は思考がある特定の方向に向けられていれば、身体もその方向に進むことを実証しています。グラウンドに置いた幅30センチの板の上を走り抜けるのは何の恐怖感もないのに、下にワニがいる細くて柵のない吊り橋を走り抜けるには勇気がいります。自分が作り出した恐怖感という思考が身体を縮こませるわけです。これからもっと強い相手と勝負しなければならない二年生は、重い生徒を軽く持ち上げられたように、自分の気持ちの持ち方次第で行動が変わることを知りました。

逆に、行動が人間の思考や感情に影響を与えることもあるようです。たくさんの仲間に会えて嬉しかったのかおふざけが過ぎた生徒たちに、なぜ近年、帝京大学があれほど強いチームになったのか考えて貰いました。生徒には、帝京の100人を超える部員の生活面の態度が大きく変わった(他校で利用したロッカールームを掃除する、相手の校歌をポケットに手を突っ込んだりせず敬意を持って聴くなど)ことを話しました。ラグビーマガジン3月号のインタビュー記事を読めば、彼等が強豪校ならどこでもできそうでできなかった変化を追い求めた集団だったことがもっと伝わってきます。「日々の練習で出し切る。それを徹底することにしたのです。(中略)練習中、いつだって声を掛け合いました。出し切るんだ。出し切っているか、って。走る練習にしても、コーナーをショートカットしない、必ずラインを越える。それを互いに注意し合った。いつだって誰かが自分のことを見ている」

今日の練習のテーマはボールをオープンなチームメイトに渡そうと本当に望むこと。単に思うだけではなく、強く意識する練習です。

まず、「10回のパス」。7人のビブス軍団がそれ以外の生徒に邪魔されながらも前方にパスを繋いで20m先のゴールラインを超えられるかやって貰いました。ルールは邪魔する生徒はボールを持った生徒の3m以内に近寄れない以外は、ボールを前に投げるのも自由です。3チームとも最初は要領がつかめず、ほとんど前進できず仕舞でした。コーチと今日飛び入り参加の女子学生2名で見本をやって、ピンと来たようです。いかにフリーになり、ボールのパスを受けるかが肝となるゲームです。

次に、3(アタック)対2(ディフェンス)で向き合った状態でボールを持った生徒の「ゴー!」の声でお互い5m後退しコーンを踏んで前進しながらフリーの生徒にパスを通す一方で、ディフェンスは対面を確実にホールドする練習を行いました。慣れてきたところで4対3に移行しました。ビブスの色をコールされたら3秒以内に位置につけないと交代させられるため、生徒の動きも迅速になってきました。今日この練習で初めてチームの合言葉ができました。一人が余った状態(数的優位=オーバーラップの状態)になれば、余っている生徒が「△▼!」と叫ぶことに決めました。飲み込みの速い生徒たちは早速この合言葉を大きな声で叫んでいました。

ミニゲームの前に、全面を使ってディフェンス(1~2名)ありのランパス(「猟犬と羊」)を行いました。途中でスクールのOB(京都の強豪高校)2名が見本を見せてくれました。彼らも小学生の頃は、今の二年生と変わらない生徒でしたが、素晴らしい成長ぶりでした。二年生もあんな高校生になるのかと思うと今から楽しみで仕方ありません。

心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。 (マハトマ・ガンジー)