3年生 パスをしたら走れ!声をかけろ!

気温の高い中、今朝も元気よく練習をした。
アップ後、今期のテーマであるグランドコンタクトの練習。 先週、家で練習するように言ったが果たして何人それを実行したのかな?
ボールを持ったまま前方へ前転受身。
絶対このスキルは身に付けてもらう。 必ず全員が出来るまでこの練習はひつこいくらいにやるので、普段から意識して練習しておくように。
今日、合格したメンバーもまだまだ完璧ではないぞ。 無意識にできるようになるのが目標だ。 その為にはもっとスピードと思い切りが必要だ。
そして合格しなかったメンバーへの腕立て伏せ20回は単なる罰ゲームではない。 受身がうまく出来ない場合でも己の身体を守れるのは己の身体だ。 腕立て伏せをすることで自重を支える感触を身体に覚えさせておくしかない。

その後はいつものAD/3on3。
これもポイントをしっかりと理解してほしい。
1.パスのタイミング
2.パスしたあとの対応
現時点で決して難しい要求はしてない。 小3の君達にできないはずがない!

そして4年生との練習マッチ
練習でしたことの確認をするために練習マッチをしている だから、直前の練習をそのまま再現する意識をもって対応してくれ。
パスする相手を呼ぶ、そして見る。
パスをもらう方はもらうまで声をしかっり出す。
フォロー着く時はフォローしていることを声に出してアピールする。

注意されたポイントを実行することに専念してほしい。 自分流の安易な対応でやり過ごさないでほしい。

今の3年生チームの目指すのは声を掛け合って仲間と連携できること
このテーマを各自しっかりと噛み締めて合宿に臨んでくれ。
みんながんばれ!

※しっかりグランドコンタクト(受身の練習)は練習しておくように!

 

チーム二年生の『リーン・スタートアップ』

豊中を襲った昨日のゲリラ豪雨が嘘のような水はけのよいグランド状態で二年生(25名出席、皆勤賞候補は11名・・・1、5、8、13、14、15、18、19、20、21、27)はコンタクト中心の練習で柔らかい土と戯れました。今日は元日本代表・キャプテンのマコ―ミック氏から中学生を中心に指導をいただきました。氏の冒頭の挨拶(流暢な日本語)で、NZから来日して初めて土の上でラグビーをしたことを話されていました。氏からのスクールへのメッセージは2つ。早速、生徒達にどんなメッセージだったか聞いてみました。H9は真っ先に手を挙げ、「声を出す!」と答えてくれました。そうだね。「コミュニケーション、つまり声を出して仲間に伝えることがいちばん大事」。もうひとつは?たくさん手が挙がります。「ラグビーを通じて仲間をつくること」。二年生はラグビーの2つの大切なことを既に理解しているんですね。素晴らしい。マコ―ミック氏は5歳からラグビーを始めたという点に関しては、「2歳から始めてるし」(H13)とちょっとえらそうな発言も。「そうか、おむつしてラグビーしてたんやね」。

合宿直前練習は残すところあと2回。非公開作戦のエッセンスを限られた時間内にチーム全員へ浸透させる必要があり、コーチもプレッシャーを感じながらの練習です。初夏から他流試合の機会が無かった二年生は合宿で成長著しい三年生との試合を控え、とてつもなく不確実な状態にあります。そんな霞んだ視界の中、短期間でプロトタイプ(新しいスキルやストラクチャーの検証のために仮組みされた試験機)を創り出さないといけない組織(スタートアップ)としての二年生にゴリアテに立ち向かうダビデの投石機のような武器を手渡しました。航海に例えれば彼らの武器はコンパス。二年生には、これからやってくる変化を敏感に感じ取るコンパスを手に、しなやかにラグビーの方向性を変えていく力を身につけて欲しいものです。そんなグーチョキパー作戦は戦況の変化に即応できるシンプルな思考法なのです。

作戦練習の前にスポーツ脳トレーニングを2つ。我慢する力、集中力を養う簡単なトレーニングです。冬休みの宿題にテニスボール積みという課題を与え我慢すること、集中することに取り組んで貰いましたが、今度はチーム全体の集中力強化練習として、Go/No-Go課題に挑戦です。

3枚の紙にそれぞれ、●(黒丸)が縦に16個並んでいるもの、●と○(白丸)がランダムに16個並んでいるものを用意しました。まず●●・・・16個を上から見ながら、1、2、3・・・と数えると同時に手をたたいて貰いました。二年生はちゃんと声を出してリズムよく手をたたき数字をカウントできました。素晴らしい!次にランダムに並んだ●●○16個を上から見ながら、1、2、3・・・と数えると同時に黒丸だけ手をたたき、白丸はたたかないとどうでしょう。これもお見事。社長出勤J22が真剣な目つきになってきました。では、逆に白丸で手をたたくとどうか。これもほぼできました。何か間違ったのか、S25が自発的に緑ビブスを装着し始めました。(正直でよろしい!)あまりに出来が良いので、「耳鼻チェンジ」もやってみました。右手で鼻をつまみ、左手で左耳をつまんだ状態から手をたたき、逆に左手で鼻、右手で耳をつかみます。これもスムーズに出来ていました。プレ・ゴールデンエイジ(5~8歳)後半の二年生には既に朝飯前だったようです。次に、コーチの笛に反応するstop&goで、自分の好きなビブス獲得競争です。笛一回はストップ、二回はターン、三回は☆ジャンプで長い笛でビブスへgoです。ビブスが気になってか、反応は鈍かったですね。隣の生徒に影響を受け違うことをやっていました。

さあ、集中力が高まったところで、実戦的なブレイクダウン(接点)の練習開始。今春の全国高校選抜で惜しくも2点差で東福岡に敗れ準優勝した石見智翠館高校の浜辺での練習をそのままやって貰いました。まずは、スクラムウォーク、またくぐりという接点での基本姿勢から。

スクラムウォークは四つん這いの姿勢で背中にボールを乗せて歩くものですが、二年生はもう一人が指でボールを支えて練習してみました。猫背が多いですね。合宿でも矯正のため取り入れます。次に、大股で立つ相手の股の下を地面に手をつかずに脚からくぐる練習です。皆猫背で四苦八苦する中、S10は数回の練習で手をつかずにくぐれるようになったので、模範演技を披露。

基本姿勢ができたということで、ブレイクダウンの実践編。まず1対1で膝をついて向き合い、中央のボールを一方が拾い上げてコンタクト開始。攻撃側はいかにボールをとられないように前進するか、防御側はどうやったらボールを奪えるかの練習です。やってみるとどうしてもボールを挟んで団子状態になります。少しアドバイスすると、ボールを取られない生徒も出てきましたので、2対1、そしてハーフ役をつけた3対1に挑戦です。これもアドバイスをすると即座にできる生徒が沢山いました。狭いコートでブレイクダウンを避けてプレーしようとしても三年生には容易に捕まります。そんな時、この練習を思い出して欲しいものです。

基本姿勢もできたところで、グーチョキパー作戦エピソード2の伝授。「おうちの人に秘密をばらした人?」と尋問したところ、正直に沢山手が挙がりました。でもおうち以外は内緒だよ、と厳命(?)し、パーへのチョキ戦法(何のことやら?)を説明し、何度もタックルありのコンタクトプレーを練習しました。最初はおとなしめでしたが、徐々に本気モードになって成果も現れ始めました。エピソード2を故事成語に例えれば、「窮鼠猫を噛む」でしょうか。弱少の集団でも、団結すれば思わぬ力を出すことがあるものです。弱者はそれなりに生きるための武器をもっていれば、強者の弱点をつけるかもしれません。

最後に仕上げのミニゲーム2試合を行い、最後にマコ―ミック氏の感謝の言葉をいただきました。チーム二年生のリーンスタートアップ始動には最高のお膳立てでした。校長ありがとうございました。

来週は練習終了時、合宿でのキャプテン(チーム、ゲーム、イメージ)を発表します。力の差がなくなってきた26人からどんなキャプテンが誕生するか。当日の「気持ち」を見て決定です。