合宿直前の二年生に贈る『Hey Jude』

ロンドンオリンピックがいよいよ始まりました。ラグビーは4年後7人制が正式種目化しますが、開会式に懐かしのラグビー名場面集(J.P.R.ウィリアムスやギャビン・ヘイスティングスのトライシーン)をサブリミナル広告のように映し出すところは、偉大なスポーツ=ラグビー発祥の国なんだなと改めて思いました。しかし、ベッカム、ミスタービーン、J.K.ローリング(ハリポタ)、機関車トーマス(出てないか)の登場は、、、日本の紅白歌合戦の趣でした。

ということで、今日の練習はオリンピックに因んだメニュー。先週と同じグランドなのに打って変わってカチカチの状態かつ炎天下の中、二年生は合宿直前練習を行いました。一番乗りの生徒は3時に目が覚めて7時台にグランド到着という遠足前夜気分(Aoコーチとどっちが早出だったかな)。彼にはグランドに五輪のシンボルマークを二つ描いて貰いました。

まず、全員コーンを持って(五)輪投げから。自分が投げ入れた輪に立って貰い5グループに分かれました。そこで五輪の色を図で説明。この日のために揃えておいたカラービブスを輪の色に合わせて着て貰おうと思いましたが、赤ビブスが無かったので赤グループには4つの輪に分散して貰いました。一説には、赤=米州、青=オセアニア、緑=欧州、黒=アフリカ、黄=アジアだそうで、なるほどとは思いますが、おそらく後付けでしょう。

まず、五輪から10M離れたところに各チームがうつ伏せとなり、ビブスの背番号を呼ばれた生徒が最初に起きて、五輪の3M前に立っているコーチの前(輪の中央)に立ち、ノミネートのポーズ、続いて他の4人の生徒が別の五輪に分かれて立つディフェンスフォーメーションの練習です。立っているコーチの立つ位置によって生徒の立つ順番も変わります。最初戸惑いもありましたが、二年生とは思えない隊列ができました。

次に、中学生と中学のコーチが手伝ってくれましたので、五輪各中央に手を拡げて立って貰い、生徒はその隙間を2人で攻撃する練習です。最初はエアーパスで行い、慣れたところでボールを入れました。これも中学生の背中でパスを通せており、この中学生が六年生の時に覚えた(もう忘れてるか)ことが既にできているのは何故?特に今日はどうしたことか、H13がスピードといいパスを出すタイミングといいエクセレントでした。後で本人に聞いたところ、「今日は走り疲れた」とさらり。2人から3人に増やしても生徒は3人うまくバラバラに分散してパスを繋いでいました。じゃんけんのチョキをイメージした通りの動きでした。

長めの休憩時間に全員頭から水をかぶった後、リクエストにより先週のGo-No Go課題の手拍子で集中。見ていた中二の生徒はぽかーん。次に四コマ漫画のオチ想像ゲーム。チーム毎にお題の三コマ漫画を見せておもしろい四コマ目をチームで考えて発表するゲームです。お題は、①お母さんと子供がランパスして子供がどこかにパスしました、そのオチは?、もう一つは、②ボールを持った人が走っています。タックラーが正面タックルしました、そのオチは?4チームの代表に発表して貰いましたが、どれも真面目なオチばかりでした。コーチが用意した四コマ目は、①パスを受けたお父さんがバットでホームラン、②タックラーをそのまま左脇に抱えてトライしました。生徒のAHA体験(脳の「気づく」回路が開く瞬間)の顔が印象的でした。

確り休んだところで五輪の中でブレイクダウン(接点)の練習。色毎に1対1で膝をついて向き合い、ボールを取り合いします。そこに輪の周りにいる違う色の生徒が攻守ともに加勢してモールを形成しボールが出るまで行いました。先週のことを思い出して攻撃側は早い球出し、守備側はボールを奪うことができるまで上達していました。

最後にキャプテンを決めるミニゲーム2試合。戦略の理解力、これまで習ったスキルの活用度、ボールを持ったときのスピード、そして気持ち。各生徒の成長が手に取るようにわかりました。

練習終了後、全員を集めて以下の通り合宿でのキャプテンを発表。合宿でのキャプテンは大変です。選ばれなかった生徒はその大変さが無い分、のびのびと自分の決めたある一つのうまくなりたいことを必ず一回できるようになるまで頑張るようにお願いしました。

チームキャプテン:H9

ゲームキャプテン:S10、T18

イメージキャプテン:S6、K8(一年生との試合でハッスルプレーに期待)、H13、M19

オリンピック開会式のエンディングでポール・マッカートニー爺さんが最初のところではずしちゃったけれど、コーチの好きな歌なので、生徒に贈ります。

♪全てを捨てて全てを受け入れろ
ヘイ、ジュード はじめよう
君は誰かが助けてくれるのを待っている
でもそれは君がやるべきことなんだ
ヘイ、ジュード 君ならできるさ
君に必要なことは君にしかできない

その時 全てが良い方向に向かいはじめるさ♪