昨日降り続いた雨にもかかわらず、水掃けのよいグラウンドのおかげで大事な試合の直前練習が確りできました。来週は、これまで自然と今年のゴールとして焦点(フォーカルポイント)が定まってきた高槻戦。今朝は、選手のラグビーにかける気持ちが深まってきたと感じる出来事がありました。一年生は、コーチの勝手な振る舞いではありますが、本来の練習場所と違う所に試合ができる空間をこしらえて、集中力が出る(はずの)環境で練習をしています(今日は、来週の高槻戦と同じ広さの試合空間を描き、生徒にいつもの「猫の額」空間と違う広さを実感して貰いました)。コーチがライン引きをしているところへ嬉しそうな、恥ずかしそうな様子でR27が近づいてきて、元気よい「おはようございます!」の挨拶と同時に、お絵描き帳を差し出しました。中を見て欲しいということのようです。作業を止めて早速中を拝見。「うわー!凄い!!」(こんなときYコーチの絵文字が打てたら。。。)の言葉しか出ませんでした。なんと、画用紙の両面をフルに使って、マインドマップを鉛筆で描いているではありませんか。セントラルイメージを見開きのど真ん中に描いて、そこから四方にブランチ(枝)が伸び、追いタックルだとか、ラグビー用語がいっぱい書いてありました。春初めて対面した時、おとなしい印象のR27の姿はもうありません。一人のラグビー戦士になったと感じた瞬間でした(これから厳しくなるから覚悟はしてね)。また暫くしてT(タックルマン)18が花園で参加賞としていただいたお絵描き帳を見て欲しそうに現れました。「僕にも見せて!」とねだる他の子には見せないようにコーチだけ見させてもらいました。これまたびっくり。クレヨンで丁寧に描かれたラグビーボールのセントラルイメージから虹のようなブランチが伸び、なんと「世界一」という言葉が目に飛び込んできました。大阪一でも言いすぎたかなと思っていたコーチは深く反省。やはり一年生は世界を目指すんやという思いを新たにさせてもらいました。そのための世界中のコインコレクションだものね。ありがとう!(Makitaコーチ、ロシアのコインもよろしく!)他の生徒も家で描いたとのことですので、12月になったら、持ってきて1分間プレゼンをやって貰おうと考えています。まず、この後発表するマエストロ君からお願いします。
練習前にいつもの試合レビューを行いました。今回初めてキャプテンとなったT2とスクール初の女性主将K16に感想を聞きました。二人ともまたやってみたいそうです。初めてのMan of the Match受賞のY5にも感想を聞きました。満面の笑みでうれしかったと一言。さあ、出席者20人で練習開始です。二人で名前を呼びながらパスとゴロのキャッチ(キャッチでよく落とす生徒にはバランスボールを使って大きく腕を使って取ることでキャッチの感覚を養ってもらいました)を行った後、今日は「姿勢の力」を知ろうということで、お盆を持った姿勢の両手のひらを相手が下に押すことと、腕を伸ばした状態で力を抜いて立っている生徒の手のひらを相手が押し返すことをやってもらいました。最初はどちらも簡単に押されてしまいましたが、あることを伝授したら簡単に押されなくなりました(ご家庭でやってみてください)。もう一つは、ヘッキャキャッチです。二人が向き合い、片方が腕を伸ばした状態でヘッキャを掲げます。相手は直立しそのヘッキャの上に触っておき、ヘッキャが落ちるのを待ちます。ヘッキャが自由落下し地面に到達するまでにキャッチをする練習です。これは膝を折るだけではまず取れません。これも取り方を伝授しました。答えは自然の法則に従うだけです。キャッチする方も自由落下すればいいのです。このテーマは徐々に練習に取り入れながら取り組みます。
姿勢の力を勉強したところで、実戦的な練習の開始です。ますは5M四方の狭い空間で1対1の対戦です。アタッカーは相手に当たる前にダウンボールし同時にヒット、ドライブを行い、ディフェンダーはコンタクトバッグを持って受け止めます。最初はダウンボールがうまくできず放り投げが散見されました。次に、ヒット、ダウンボール、ドライブです。これもヒットが相手の芯に当たっていますので、必ず弱い方にずらすようアドバイスしました。両足が揃って横向いて上半身だけ相手に預けていては怪我のもと、当るときは真直ぐです。この狭い空間からさらに4倍、16倍の空間に拡大し、2対1、3対1と仲間を増やして繋ぎの練習を何度も繰り返しました。次に、敵ゴール前ペナルティの想定から一人で持ち込んでトライするまで何度でも当りを繰り返しました。これもディフェンダー4人がコンタクトバッグを持って防戦しました。5回目でやっとトライできた生徒もいました。ディフェンス練習では、今日から自分の対面(といめん)を両手で三角形を作って見定める方法に変えました。これは最後のミニゲームでも早速言われなくても励行していました。最後に全面をフルに使って、自陣インゴールから奇跡の逆転トライを狙う相手に3人が追いタックル防御する練習を行いました。35Mある広いピッチを蛇行する相手を3人が3つのポイントで仕留めることをイメージしてもらいました。
ここで全員を集め、メンバー発表。生徒の緊張がコーチにも伝わってきます。以前から公言してきた通り、高槻戦のメンバー8人と高槻戦以外の4試合に出場するメンバーを発表しました。強敵に挑む八人衆のチーム名は「エイトフォース1(ワン)」。エイトフォース1は枚方、アウルにも勝負を挑みます。八尾Aと枚方と対戦する次なる八人衆のチーム名は「エイトフォース2」。そして八尾Bと2回対戦する八人衆のチーム名は「エイトフォース3」とします。9人のつもりでおり、ナインスリークォーター(ハリーポッターの駅のホーム名)を考えていましたが、1人欠席で8人のようですので変更しました。
メンバーとキャプテンは次の通りです。
エイトフォース1:T2、S6、H9、S10(C)、S14、R15、T18、J22 絶大なキャプテンシーを誇るマエストロS10の指揮は如何に?どのカードも手に汗握る内容になること必至。
エイトフォース2:S1、Y3、K4、K16、Y17、M19(C)、R21、S25 ムードメーカー1号M19に乗っかって2連勝しよう!R21の初受賞なるか?
エイトフォース3:Y5、H7、T8、A11、H13、K20、R27(C)、Masaki 今回はR27自らが掴んだキャプテンの座。声出して、ところてん集団をカチンカチンの金太郎飴軍団に変身させよう。今日、全員の力でエイトフォース1に勝ったんだから。H13の2トライも御見事!
ここでチーム名の由来を少し。エイトフォースとは漢字の「八力(はちりき)」。合気道で呼ばれる宇宙を司る八つの力「動、静、解、凝、引、弛、分、合」から来ています。これらは4つの対照となる力にグループ分けされ、「動と静」、「解と凝」、「引と弛」、「分と合」が織りなす求心力と遠心力が交わることで大きな力が発揮されるそうです。これを「二力の合成」と呼ぶそうです。この二力をもってして、強固で安定感のある相手のバランスを、前後左右四隅の中の一角からでも崩すことができれば勝利が見えてくるという思いから命名しました。合気道をみていると、力まかせに相手を投げ飛ばすことはありません。強い力を出すには、力を出そうとあまり意識しないで、無駄な力を抜くことだそうです。そうすると体が重くなり、その重力は地面で地球の中心に向かって落ち、そこで膝の力を抜くと地面からの抗力が返ってくる。この抗力が強力な武器になるそうです。今日の自由落下の練習もその一つだったわけです。
このような宇宙本体の持つ根本エネルギー(「気」)を命の中に受け入れられる用意ができているかが最も重要のようです。それは、心の持ち方が第一に守られないといけないということ。絶えず積極的な心を土台としていれば、建物としての身体は健康でいられ、難度の高い運動でもできるようになる。肉体的生命維持の三条件(呼吸、新陳代謝、排泄)は積極的な心がこれらを完全な状態で営ませているといえそうです。この考え方からすると「健全なる肉体に健全なる精神が宿る」というのは間違いで「健全なる精神が健全なる生命をつくる」ということになるわけです。では、どうすればそのような積極的な心を絶えず持ち続けられるのか。それは潜在意識の領域に前向きな言葉を刷り込んでおくことにつきるようです。スティーブ・ジョブズが鏡に向かって何十年も継続したことやマインドマップに寝る前に書き込んでおいたポジティブな言葉が種となって将来、大きな果実を得ることに繋がるのかもしれません。
まずは、来週の試合に期待したいところです。May the Force be with you! (ハン・ソロ)