2年生:堺RS交流戦のこと

素晴らしいグランドをご用意いただいた堺RSさんに感謝です。
・・せかっくだから1年・2年生も、もうすこし広いスペースで出来たらよかったなぁ・・・(贅沢言ってスミマセン!)。

第一試合について
いまの2年生チームの練習で目指していた事をうまく実践できていた結果です。
各ポジションの役割を果たしながらゲインラインを進めてゆく・・・
そんなチームプレーを今後も練習で伸ばしてゆきたいと思っています。
また試合中に声を出せる子が増えてきたのは非常に良い傾向です。
指示を出す言葉も目立ちましたが、ボールを出す側からの指示が出せたら展開がもっと速くなります。
さらに、ここに励まし合いの言葉があればもっと良い結果が得られると思っています。

第二試合以降、練習目標を十分に発揮できなかったところが今後の課題です。
相手のプレッシャーやパワーをどのように処理するか・・・
言葉では簡単ですが、ここは練習を重ねて自信をつけるしかありません。

第一試合の結果理由のひとつに、集合時間以降、チームメイト同士で良い雰囲気でコミュニケーションができていた事も功を奏していると思います。チームプレーを成功させるには、なによりチームメイト同士の仲間意識が大切です。

週1回程度しか顔を合わす機会がない者同士なので、普段の練習もなるべく早く来てメンバー同士一緒に遊べる時間を持ってもらいたいと思います。まず「今からラグビーするんだ!」という気持ちのウォーミングアップを心がけてください!
お互いの信頼関係が自然と出来上がったとき、素晴らしいチームが出来上がると信じています。

※コーチに怒鳴られてもめげずにがんばれ!

一年生のインバスケット・トレーニング

ここは日本なのかと疑うくらい広大なトレセンの素晴らしいグランドで一年生は6試合を無事終えることができました。25周年記念の交流戦にお招きいただいた堺RSさんに深謝申し上げます。戦績は3勝3敗でした。エントリーした3チームは、2勝、1勝1敗・2敗という結果でしたが、勝敗よりも生徒達の気持がコーチ達に伝わってくるグッドゲームの連続でした。試合を重ねるにつれ、一歩一歩成長の階段を登っている生徒達を以下に活写しようと思います。

①10:00~vs阿倍野

春の花園で惨敗を喫した相手に背水の陣で五人衆が臨みました。開始1分、均衡を先に破ったのは我が豊中。S6が気合いの入ったランで、固い防御網をかいくぐり先制トライ。眠れる獅子を起こしてしまったか、大型選手を核とした相手の猛攻が始まりました。T18を中心に3人がかりでタックルに入るシーンの連続。それでも自陣インゴールまで攻め込まれ、あわやトライと思った瞬間、バッキングアップしていたキャプテンT2が下のボールを拾い上げ、相手ゴール前までリゲイン。この試合を決定付けたビッグプレーでした。キャプテンの働きによって流れを引き戻した豊中は5分、ライン際のマジシャンR15がするすると相手のタックルをかわし右隅にトライ。さらに先制トライで勢いづいたS6が密集を力強くドライブし2トライ加点で折り返し。後半は、T18を暫し休息させ、代わりに「僕がやる!」と宣言したS14が加勢してくれました。キックオフ早々のピンチを小さなキャプテンT2がタックルでノートライとするも、防戦一方のゲーム展開でペナルティからの2トライ献上。終了間際のマイボールペナルティからJ22→S6と繋いで駄目押しのトライでノーサイド(5-2)。春の雪辱を果たしました。Man of the Matchは、高槻戦の涙から再起したS6。素晴らしかった。

②10:20~vs東大阪

初夏の西宮練習試合で勝てなかった相手との再戦。大きな選手はいませんが、よく走る生徒の多いチーム。タックルでどこまで踏ん張れるかが焦点でした。先制点は東大阪。その後もオープン攻撃を仕掛ける相手に自陣ゴール前のぎりぎりのタックルポイントに入った男がいました。前回花園でのアタックでMan of the Matchに輝いたR27が今度はタックルでギャラリーを沸かせました。今日こそはコインかバッジをゲットするという気持でグランド入りしたY5も負けていません。パックは未だできていないながらも、低いタックルを何度も敢行していました。後半は、K12も負けじと大きく前進しH13に繋ぎ、トライかと思われたシーンもありました。K20も先週の練習(キックベース)での突き指が痛々しい様子でしたが密集で踏ん張っていました。タックルでこれだけ頑張ったら合格点。点差は関係ありません(0-8)。Man of the Matchは36人目にして初の栄誉に輝いたY5。留学生タレス君がブラジルから持って来てくれた黄金とシルバーのコインをゲット!今夜はぐっすりおやすみなさい。

正午からは、コーチ達の教え子(中学一年生)がほとんどの若い中学生チームを全員で応援しました。堺の大柄な上級生チームを相手にトライ数は引分けという好結果でした。小学生の時の癖がそのまま残っており、懐かしい思いで観戦させていただきました。

午後の練習の前に生徒達にはマインドマップのサンプルを渡し、これから試合をした日の夜、お絵描き帳にどう描くのかを説明しました。これは強制ではありませんので提出の必要はありませんが、将来の夢をノートに書き続け、現在の自分とのギャップを「見える化」する習慣は早いほどよいと思います。是非続けて欲しいと思います。よい絵が描けたらコーチにこっそり見せてください。

③13:40~vs富田林

いよいよ女王軍登場。Makitaコーチが用意してくれたサッカーのキャプテンバンドを膝下に巻いて(大きくて腕にはまりませんでした)、「しんどくなったらこのキャプテンマークを見てがんばれ!」とアドバイスしキックオフ。5人とも言われなくてもしっかりとタックルする目標に指をさしている姿は勇ましい限り。3年生のKコーチのアドバイスいただき、これからは両手で三角形を作り、その枠内にターゲットを置く方法に切り替えます。富田林RSさんは3人の生徒+堺RSさんから2名加わった混成チームでした。この相手に対しゲインラインを割らせず、ターンオーバーからH9が3本トライ。S1もトライし4-0でハーフタイム。後半は、豊中RSでおそらく初キャプテンとなった女帝K16がラックのこぼれ球を上手にすくい上げ左隅にトライ。K4もH9と同じ4トライで加勢。今朝の練習から激しいタックルを見せていたY17も自分からボールを取りに行きトライ。11-0でノーサイド。Man of the Matchは前回34人目の初受賞に輝いたH9が連続受賞。引き寄せの法則そのままの活躍でした。

④14:00~vs堺

主催チームとの対戦。これほどの素晴らしいもてなしを拝受した以上、最大限の答礼が必要です。五人衆は攻撃・防御の手を緩めることなく、少し時間の早いラッシュアワーに突入。キャプテンT2の先制トライに次ぎ、暫しの休息で英気を養ったT18がエッジの効いた攻撃で4連続トライ。J22も負けじとキックオフで前進する大きな相手を渾身のタックルで一撃。朝の試合でも躊躇ないタックルでチームを支えていました。(Man of the Match特別賞受賞!またさらに成長したね)後半はT18以外も全員トライでノーサイド(13-0)Man of the Matchは切れ味の増したT18。よく頑張りました。

⑤14:20~vs阿倍野

朝の敗戦で直前練習から気合いの入っている相手なのに、前半受けてしまったのが最後まで響きました。前半は大柄の相手に好きなように走られ1-3。K4の1トライとS14のタックルがやっとでした。後半早々に相手スクラムからトライされ3点差。ここで流れを変えようともがいた生徒がいました。それはS10。タックル、トライ、タックル、トライと大活躍で1点差に詰め寄ります。S10のさらなるタックルも惜しくもはずれ、1トライを奪われ2点差。残り1分を切ったところでH9が跳びこんでトライ。ラストワンプレーの攻防も押し出されH9涙のノーサイド。(4-5)Man of the Matchは身を挺して流れを変えたS10。頼れる男です。

⑥14:40~vs茨木

北摂大会以来3度目の対戦。手の内は既に十分把握している永遠のライバル相手にチームHarutoがどこまで頑張れるか。メンバー一人一人の課題解決取組姿勢に着目しました。例えば、Y3。夏合宿後の感想文で、「ふつうのタックルをしてもスパイクがかおにあたるのでタックルがもっとじょうずになりたいです。」と書いています。彼のずっと気にしているプレーが今日こそできるようになって欲しいと思って見ていました。開始早々、スパイクが顔にあたりそうなタックルとなり1点献上となりましたが、次のタックルでは両手でしっかりパックができ、見事な追いタックルが完成しました。その後も果敢にタックルを繰り返していました。これで彼もワンステップアップグレード。前回の花園デビュー戦でいきなりMan of the Match受賞のS25は、おじいちゃんが遠方よりご来阪されカメラ攻め。わからないながらも味方の取りやすいようにダウンボールするところなど、玄人好みのプレー連発でした。K12もダウンボールでは負けていません。タックルで倒されても味方にボールをしっかり見せていました。後半は、R27の前に出るタックルに次いで、A11がボールを何度も持って前進を試みていました。トライこそありませんでしたが、精一杯頑張っている姿勢が見てとれ、Man of the MatchはA11に決定。初受賞おめでとう!

コーチは午後の試合前、午前中勝てなかったチームと負けなかったチームの違いは何かを生徒に問いました。

その違いとは、「先を読む力」ではないかと。次に起こるであろうことを想定して行動しているかどうか。三歩先を予想できるかどうかが最終的な勝敗を分けていると。16分という短い制限時間の中で、どうしても目の前で起きていることに没頭してしまいます。しかし、そのような環境の中でも、全体の流れをつかみながら行動する洞察力が問われているわけです。今日の新しい3人のキャプテンは、インバスケット(未処理箱)トレーニングを身を持って体験できた事が大きかったと思います。大ピンチを救った小さなキャプテン。一番後方で戦局を見据え、ここと言うときは行動に出たなでしこキャプテン。自ら最前線で敵陣を突破しようとした普段はおとなしいキャプテン。それぞれが目の前の問題点に取り組み解決しようとしたプロセスが次の成長につながるでしょう。

さあ次はいよいよ高槻戦。洞察力、人を動かす力、そして自ら手本を示す力を持った生徒がキャプテンとして選ばれます。今年いちばんのクライマックスを指揮するマエストロと8人の侍は誰か。発表まであと1週間です。