新校長あいさつ

村上 良

この度中村校長に代わり、豊中ラグビ-スク-ルの校長を務めます「村上」です。
創設45年を迎える伝統のあるスク-ルの校長に身の引き締まる思いです。
よろしくお願いいたします。

 さてラグビ-というスポ-ツを行う上で、特に大切に考えなくてはいけない5つの言葉があります。それはラグビ-のルールを書いてある「ラグビ-フットボ-ル競技規則」の中にあり、ルールの前にラグビ-選手として心がけなくてはいけない『ラグビ-憲章』というものであり、その中には「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」の5つが記されています。
まず「品位」。ラグビ-は体と体がぶつかり合うスポ-ツだからこそ、どんな状況でも正々堂々と戦い、誠実に対応することが求められるという意味です。
次に「情熱」。ラグビ-とは激しくぶつかり合い、厳しい練習を乗り越え、仲間と1つの目標に向かって成し遂げようとする瞬間に喜びを感じ情熱が沸き立つスポ-ツです。
3つ目は「結束」。生涯続く友情・絆・チームワ-クの中、違う環境の中で育った選手が勝利を目指しチームとして一丸となっていくこと。
4つ目は「規律」。ある高校の監督は『規律とはルールを守ることではなく、人間力を高めること。人間力には気配り・目配り・心配り・思いやり・ひたむきさなどが含まれる』と言っています。チームの中で一人一人が違う方向を見るのではなく同じ方向を見ることが重要です。
最後は「尊重」。チームメイト・相手チームの選手・レフェリ-等への尊敬の念。相手チームがいるから、レフェリ-がいるから試合が出来る感謝の気持ちです。
以上のことを現在のコロナ禍で例えるなら、コロナウイルスに打ち勝つ「情熱」、その思いで一つになる「結束」、パニックに陥らない「品格」、多様な価値観を理解する「尊重」、これらを遵守する「規律」となります。
このように、豊中ラグビ-スク-ルでは、名選手を育てることではなく、子供たちが巣立った後、大人になってから『5つの大切な言葉』を当たり前のように出来る人になってもらえるよう生徒及び指導員共々取り組んでいきたいと思います。

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豊中ラグビースクールを通して良い人間になって欲しい!

前校長 中村夫左央

この豊中ラグビースクールは1978年産声をあげ、すでに44年の歴史があります。2012年(平成24年)度4月に 私が当スクールの第5代校長を拝命して早いもので10年間たちました。自見弘之元校長、長門諄一顧問、中村友三元顧問にご指導いただき、大庭正彦 宮本信隆 山田宏 澤田章太郎の4名の素晴らしい副校長と北室康一現運営委員長、また40年以上の歴史を担ってこられた先輩指導員、保護者の皆様とともに活動し、そして今まさにおられる運営委員、指導員、保護者の皆様とともに活動を続けてまいりましたが、この度村上良新校長にバトンタッチさせていただきます。この10年間、多くの皆様がこの豊中ラグビースクールを熱心にサポートしていただき、深く感謝しております。
私自身は次の3つのことを心にもって活動してきました。

1. 「良い”ひと”」が育ちますように
「良いひと」といってもいろいろですね。うまくなりたい、勝ちたいと一生懸命に練習や試合に集中できる”ひと”。人間関係でいろんな経験をして、所属チーム全体や他人のことを思いやれる”ひと”。皆のために粘り強く頑張る気持ちを持つことができる”ひと”。将来そのような”ひと”になるために必要な健康な心とからだづくりの場をラグビースクールは提供していると思います。そしてこの豊中スクールにはコーチも親御さんも温かくこどもを見守り見本となる良い”ひと”がたくさんいましたし、今後もラグビーというスポーツを通して、たくさんの良い子たちが巣立って、心の温かい、立派な、ラグビー好きの、良い”ひと”が増えてくれると思います。

2. シンプルでイージーなラグビーで子供も大人も楽しめるラグビーが拡がりますように
ラグビースクールというからには、ラグビーが楽しくて、上手になりたい気持ちを大切にしたいと思いました。20年以上前からラグビーフットボールという競技は、プレイのスタイルが変わってきていました。密集の中でボールの行方が見えず、何が反則なのか、何が起きているのか、よくわからない時期がありました。これでは楽しさが半減します。20年前からすでにIRB(今のワールドラグビー)がボールの動きがみえるわかりやすいラグビーをめざして競技規則をかえていたことを知っていたので、周りで見ていてもわかりやすい「シンプルでイージーなラグビー」をスクールの指導目標に掲げさせていただきました。2019年のラグビーワールドカップがあって、早くボールの動く試合を直接日本でみることができ、また2020年度から、タグラグビーが低学年の競技規則に制定されたこともあり、ラグビー本来のランニング&ハンドリングゲームの意識が、今は豊中ラグビースクール内でも共有できるようになってよかったと思っています。

3. 大怪我が起きませんように
2020年正月ごろより新型コロナウィルス感染症流行により、大会や練習が少なくなったのは非常に残念でしたが、この10年間、ラグビーの練習中や試合中に大きな怪我や事故はありませんでした。ラグビーはぶつかり合いのあるスポーツであるため、ケガが多いことは確かです。脳振盪、熱中症の問題も含めて、予防すること、発生現場での初期対応の準備と実施、復帰までの安全性確保が必要とされています。この点は先々代の自見弘之校長が口を酸っぱく言われていたため、私はあまり口出しせずにいましたが、大庭正彦前運営委員長を中心に全ての指導員が十分理解され、特に夏は保護者の皆様に水撒きやグランド整備までも対応していただき、素晴らしいスクールでした。今後も引き続き指導員、保護者全員でこどもの見守りと、いざという時の対応を身につけておいていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

スクールの卒業生が指導員として戻ってきてくれています。今年度から、村上良新校長のもと、このラグビースクールが地元豊中のこどもからおとなまでよい”ひと”の育成の場として、さらに長く発展し続けることを願ってやみません。これからも豊中ラグビースクールをよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。