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豊中ラグビースクールを通して良い人間になって欲しい!

前校長 中村夫左央

この豊中ラグビースクールは1978年産声をあげ、すでに44年の歴史があります。2012年(平成24年)度4月に 私が当スクールの第5代校長を拝命して早いもので10年間たちました。自見弘之元校長、長門諄一顧問、中村友三元顧問にご指導いただき、大庭正彦 宮本信隆 山田宏 澤田章太郎の4名の素晴らしい副校長と北室康一現運営委員長、また40年以上の歴史を担ってこられた先輩指導員、保護者の皆様とともに活動し、そして今まさにおられる運営委員、指導員、保護者の皆様とともに活動を続けてまいりましたが、この度村上良新校長にバトンタッチさせていただきます。この10年間、多くの皆様がこの豊中ラグビースクールを熱心にサポートしていただき、深く感謝しております。
私自身は次の3つのことを心にもって活動してきました。

1. 「良い”ひと”」が育ちますように
「良いひと」といってもいろいろですね。うまくなりたい、勝ちたいと一生懸命に練習や試合に集中できる”ひと”。人間関係でいろんな経験をして、所属チーム全体や他人のことを思いやれる”ひと”。皆のために粘り強く頑張る気持ちを持つことができる”ひと”。将来そのような”ひと”になるために必要な健康な心とからだづくりの場をラグビースクールは提供していると思います。そしてこの豊中スクールにはコーチも親御さんも温かくこどもを見守り見本となる良い”ひと”がたくさんいましたし、今後もラグビーというスポーツを通して、たくさんの良い子たちが巣立って、心の温かい、立派な、ラグビー好きの、良い”ひと”が増えてくれると思います。

2. シンプルでイージーなラグビーで子供も大人も楽しめるラグビーが拡がりますように
ラグビースクールというからには、ラグビーが楽しくて、上手になりたい気持ちを大切にしたいと思いました。20年以上前からラグビーフットボールという競技は、プレイのスタイルが変わってきていました。密集の中でボールの行方が見えず、何が反則なのか、何が起きているのか、よくわからない時期がありました。これでは楽しさが半減します。20年前からすでにIRB(今のワールドラグビー)がボールの動きがみえるわかりやすいラグビーをめざして競技規則をかえていたことを知っていたので、周りで見ていてもわかりやすい「シンプルでイージーなラグビー」をスクールの指導目標に掲げさせていただきました。2019年のラグビーワールドカップがあって、早くボールの動く試合を直接日本でみることができ、また2020年度から、タグラグビーが低学年の競技規則に制定されたこともあり、ラグビー本来のランニング&ハンドリングゲームの意識が、今は豊中ラグビースクール内でも共有できるようになってよかったと思っています。

3. 大怪我が起きませんように
2020年正月ごろより新型コロナウィルス感染症流行により、大会や練習が少なくなったのは非常に残念でしたが、この10年間、ラグビーの練習中や試合中に大きな怪我や事故はありませんでした。ラグビーはぶつかり合いのあるスポーツであるため、ケガが多いことは確かです。脳振盪、熱中症の問題も含めて、予防すること、発生現場での初期対応の準備と実施、復帰までの安全性確保が必要とされています。この点は先々代の自見弘之校長が口を酸っぱく言われていたため、私はあまり口出しせずにいましたが、大庭正彦前運営委員長を中心に全ての指導員が十分理解され、特に夏は保護者の皆様に水撒きやグランド整備までも対応していただき、素晴らしいスクールでした。今後も引き続き指導員、保護者全員でこどもの見守りと、いざという時の対応を身につけておいていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

スクールの卒業生が指導員として戻ってきてくれています。今年度から、村上良新校長のもと、このラグビースクールが地元豊中のこどもからおとなまでよい”ひと”の育成の場として、さらに長く発展し続けることを願ってやみません。これからも豊中ラグビースクールをよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

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