小学3年生 タックルについて(9/5 練習報告)

3年生の生徒さん、保護者の皆様には数あるスポーツのなかからラグビーを選んでいただき、また毎週ご多忙のなか練習場までの付き添いありがとうございます。(私個人的にいろいろ仕事や研修で忙しく約1か月間スクールの練習にでることができませんでした。) コロナウイルスの影響でスクールが休みになり、再開しても時間短縮などで当初設定していた「教えなアカンこと」を何度も何度も書き換えておりましたが「合宿」が中止になったことで「さっぱりわやや!」となってしましました。

そんなこんなで9月になってしまいました。普段なら夏合宿を経て、伝統の茨木戦に向けて、仲間意識、助け合い精神が芽生えてくる9月ですが、今年はコロナウイルスの影響で練習も、チームワークを育てることもほとんどできておりません。チームをまとめるキャプテンもいません。ほんまピンチ(危機)です。 でも危機の機は機会の機(チャンス)でもあります。いろいろ考えて効率よく練習をしていくつもりです。

現在豊中の小学3年生の育成課題としてはタグラグビーからミニラグビーへの移行に取組んでいます。私なりに思うミニラグビーとは、相手がボールを持っていたら捕まえる。(その方法はタックルがベスト!) また、自分がボール持っていれば相手を吹っ飛ばすか、ステップをきって抜き去ってトライする。ほかにパスを上手にできるようになって相手のいないところにいる味方へパスをしてトライをアシストする。などなど、ご子息、ご息女さんの頭の先から脳みそ、そして足のつま先まで使えるところは全部使っておこなうスポーツがミニラグビーだと思っています。本来ならばタグラグビーのしばりがなくなった今年の2月からコンタクト練習を取り入れようとしていましたが9月まで新型コロナウイルス蔓延して何もできていないのが現状です。

そこで先週ぐらいから、前年(2年生の時)の合宿参加メンバー(コンタクト経験あり)とそれ以外のグループに分け、合宿組はコンタクトありの試合、それ以外はコンタクトの練習を中心におこないました。私は合宿組の試合のレフリーをしていましたが、この試合 最初から最後まででまとにタックルに行けた生徒はゼロでした。(しっかりと教えてないし、実戦経験も無しあたりまえですが?)

「タックルスキル」について、私の今までの経験上(選手10年、指導員9年、あくまでも個人的な見解です)から言えることはタックルは「合宿中」一番上達します。合宿は親と離れて仲間と生活をします。頼れるのは仲間だけです。仲間と話をすることでお互いに意思疎通できるようになり、仲間の存在が大きくなります。そして仲間がピンチの時に体を張ってタックルをする選手が合宿でポツポツでてきていました。しかし今年は合宿もなく、昨年から倍増した生徒さんにも十分な指導ができていないのが誠にもうしわけないところです。

今後ラグビーをするにあたって確かにタックルは「痛い」し「怖い」かもしれません。しかし現在指導していこうとしているタックルは相手のおなかに入るタックルなのでもし練習通りできれば「痛み」はほとんど感じないでしょう。そうは言ってもおなかに入るまでが怖いようです。先日の試合でもH14が縦にまっすぐ走るのをディフェンスの選手は「怖い」が先にでて足が動かず何度もトライされるというプレーを連発しました。今後はいつもの練習のなかで少しづつ恐怖をとりのぞいていきますので、この先もタックルができなくても家で怒らないでください。(こちらが教えているタックルをマスターするには恐らく2~3年かかると思います。)

最後にこれからの3年生の練習はタックルも含め大きく分けて以下4つのことを指導していきます。

1)ランニングスキル

2)ステップスキル

3)パススキル

4)コンタクトスキル

練習時間が通常の時間にもどればこれら4つのセッションを30分づつ指導していけますが、コロナ禍の現状では毎回このうち1~2個しかできません。そこでお母さん、お父さんへお願いです。 お子様に「なわとび」を次の茨木戦前日まで毎日自主トレするように伝えていただけないでしょうか?

なわとびは テンポよくジャンプすることによってフットワークが軽くなりステップスキルが向上する。上下にジャンプすることで体幹が鍛えられる。手首を回すことでパススキルが向上し、連続でジャンプすることによってスタミナがつきます。

なわとびしていただくだけで上記の4つのうち1)~ 3)までをカバーすることができ、毎週1回の練習では4)を重点的にすればよくなります。ご協力ください。

あと、ご存知でした? 「ゴールデンエイジ」のこと? 今生徒さん全員があてはまります。

ゴールデンエイジとは、ご子息、ご息女の身体能力、運動能力が著しく発達する時期のことです。具体的には5~12歳(年長~小学6年生)の期間。体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代をゴールデンエイジと呼びます。成長が早い時期の5歳と12歳では身体的違いが大きいので、ゴールデンエイジを「プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)」と「ゴールデンエイジ(10~12歳)」に分けて考えます。

今コロナウイルスの影響で外遊びができず身体能力が停滞しているかもしれません。ですので場所も取らず玄関先でもできる自主トレの手段として「なわとび」をおススメさせていただきます。1日たった3分だけトレーニングしてください。  トレーニング方法は

A)  1分 x 3 セット

B)  3分間連続飛び(引っかかってもすぐに飛び続ける) の2種類です。

このA) B) どちらかを選択してください。 日曜日は24時間のうち2時間ラグビー、そして月曜から土曜日は24時間のうち3分間だけなわとび!

なわとびで あなたのご子息、ご息女の大人になっても困らない運動能力と運動神経そしてかっこいいラグビースキルは格段に向上します。

よろしくご検討お願いします。

追記:また この日正式に1名が新たに仲間に加わりました。ありがとうございました。3年生の選手の大型化が進んでおり、楽しみがふえてきました。