二年生に向けて実践したい「勝ちぐせのセオリー」

新たな気持ちで新年からスタートした練習の成果を試す絶好の機会がやってきました。二年生の胸を借りた練習試合です。課題は試合中に仲間へ自分の考えを伝えること、そして、二年生に勝ちたいという気持ちをぶつけることです。結果は、どちらも未だもの足りない内容でした。一年生そのままの一人持ち続けプレーが散見され、声を出してパスを貰うシーンは少しだけでした。その点二年生はモールを起点に展開しようとする意識があり、何度もゲインラインを割っていました。一年生の向上した点は、タックル後のダウンボールの意識(味方にボールを見せていました)、ボールを持って今あるスペースへ走り込む意識が出てきました。

一年生は3チーム(先鋒、中堅、大将)を組成し、7分ハーフの5~7人制で行いました。二年生は総勢8名でしたので、ちょっときつかったかなと思います。二年生、コーチの皆さんありがとうございました。

先鋒:インフルエンザなどで主力2人を欠き初キャプテンのA11には試合前からプレッシャーがかかりましたが、蓋を開けてみれば、二年生の機先を制した試合となりました。じゃんけんで勝ったキャプテンは落ち付いてマイボールを選択。H9が開始1分、先制トライを取り、すぐに取り返されこそしましたが、終始硬いディフェンスから攻撃の糸口をつかんでいました。キャプテンはもとよりS14、K16のスピード感ある突進は素晴らしく、モールでも暴れていました。ディフェンスではH9を筆頭にY5、R27のタックルで止める気持ちが伝わってきました。4-1で中堅に最高の襷を渡せました。(MOMは4トライ、ハードタックルのH9、そして、正面タックルでピンチを救ったY5)

中堅:先週は大将にも勝ったチームです。今日も期待が膨らみましたが、開始早々、相手エースのステップワークに翻弄され4本のトライを献上。結局、名将S10に負担がかかるゲームとなってしまいました。キャプテンの意地のトライは、相手エースを振り切って獲得したものでした。5-6(MOMはS10)

大将:こちらも初キャプテンS25が7人衆をどうやって仕切るかに注目が集まります。開始3分は両者譲らず膠着状態が続きました。この均衡を破ったのはS6。敵陣ゴール前スクラムからサイドに飛び込んで同点のトライ。ここから激しい攻防戦となりましたが、守りではK4の追いタックル、T18の相手エースへの正面タックルでピンチを凌ぎました。攻撃では、先週の俊足を買われ大将チームに編入したY17が自陣から大きく回り込んで左サイドを激走(本人はクールですので見た目軽やか)し値千金のトライで逆転。R15のトライ寸前の痛恨のノッコンがありました(マインドマップの発表で疲れてたか?)が、最後はK4のトライでノーサイド。8-6(MOMは同点トライのS6、逆転トライのY17、そして正面タックルのT18)

試合後生徒を集め、先鋒・大将が勝って中堅が勝てなかった理由を考えて貰いました。皆、タックルで止めていなかった点に気付いたようです。そこでコーチは生徒に「世の中でいちばん速いものは何か?」と問いました。優秀な一年生H9は自分の名前と同じ「光!」と予想通りの答えでした。そこで全員目を閉じて「自分が月にいるところをイメージできたら手を上げて」と言ったらすぐに生徒の手が上がりました。ということは、光よりも速く月に到達できるし、恐竜に会っている自分と言った瞬間に何億年も過去にタイムスリップできるのです。それは何かとまた問えば、先鋒のキャプテンA11は「気持ち」と即答してくれました。そうなんですね。気持ちあるいは「心」は一瞬のうちに縦横無尽に飛んで行くことができるから最速なんです。「人は自分の心のスケール以上の人生はつくらない」という先哲がいました。あらゆる事柄に対して常に手抜きやごまかしをせず、常に成功を確信する心を持ち続けることが勝ちぐせを創るセオリーだと。

2月には他のスクールと練習試合があるようです。新たな心で来週からラグビーの練習を一つも手を抜くことなく行い、大きな目標へ向けて今を生きていきましょう。

来週の発表は紅一点のK16です。ラグビーと関係ない夢を聞かせてください。