まさにここ数日、福島わさなさんが女子ラグビーの日本代表に選ばれて注目を浴びていますが、うれしい反面、それはスクールでの指導が良かったからではなく、スクール修了後も、ラグビーが面白くて、高校・大学とさらに上達するように本人が努力し続けたからですね。
スクールの皆さんに代表を目指せということではなく、小・中学のスクールではどのように育ってもらったら良いのか、ラグビースクールの指導員として、親として、生徒に伝える内容をどう考えていけばよいのか、5月4日の北畑先生の講演会には、参考になる内容が含まれていましたので、遅ればせながら報告させていただきます。
5月4日の練習の後、指導員と保護者にお声がけをしての講習会を行いました。講師として来ていただいたのは日本協会普及育成委員小学生部門長の北畑幸二先生。チーム内の安全対策講習会伝達講習会としても実施いたしました。連休中でいろいろな行事のある中でしたが、とてもためになるお話をお聞きできました。またその際の資料を皆様に公表しても良いとお許しをいただきましたので、ここにスライド資料を提示して概要をお知らせいたします。
ラグビーウェルフェア
選手の安全第一のうえでミニラグビーでは何を教えているのか・・・
楽しさ・発達に応じた遊び・競技規則の順守の厳しさを視野に入れた指導
タグラグビーの導入
- ラグビーウェルフェア
ワールドラグビーで掲げられている「ラグビーウェルフェア」というもの
1)ラグビーレディ(ラグビーのための準備)(当スクールホームページからアクセス可能)
2)ラグビーにおける応急手当
3)脳振盪への対応(一般)
などは、ラグビー指導者は必ず知っておくべきことです。
ワールドラグビーの動向として、きわめて安全性を重視する傾向があることを知っておいていただきたい。そしてプレーヤーの身の安全を最優先するために、自分でできることを個々にしっかり考えていただきたい。ホームページでQAをしていただき、修了書を得ていただきたい。(校長よりも 「指導員・保護者全員 ご覧のうえ、修了してみてください」 )
- 競技人口の推移とトップリーグ(ラグビー)選手の競技開始年齢を示されました。
これらの資料は生駒少年ラグビースクールの桑田指導員のデータとの前置きの上で、
他の競技に比べて、日本のラグビーのプロになる選手は、高校生から始めたりしている比率も高く、小学生から始めていれば優位とは限らない。
ミニから始めた選手は、バックスになる率が高い。高校から始めた子はフォワードになる率が多い。
ここは、ミニの教え方に問題があるのか、体格ができることの後が重要になるのか、考察がありました。
校長として、ミニの時代にはしっかりとパスの能力・スペースを活かす能力を磨いておくことが大切と考えます。
- 次に小学生の競技規則〜日本と海外の比較〜のお話しがありました。
例として、イングランドの規則は学年ごとに細部綿密に変わっていくこと、
低学年ではタックルはなく、タグラグビーが教えられていること
その指導内容のポイントが動画で示されました。
(提示された動画そのものはHPを提示できませんでしたが、学年ごとの詳細がYouTubeにありますので、以下にご紹介いたします。
参考1)
U7: https://www.youtube.com/watch?v=DFroT56S1PY
U8: https://www.youtube.com/watch?v=gBv54Irl27g
U9: https://www.youtube.com/watch?v=8kXbPLn1IU4
U10: https://www.youtube.com/watch?v=egRyxMv44_Y
U11: https://www.youtube.com/watch?v=juVf7Hzwj-U
U12: https://www.youtube.com/watch?v=OVg1iz2IhPE
U13: https://www.youtube.com/watch?v=OVg1iz2IhPE
参考2)Age grade rugbyとしてイングランド協会のHPに掲載されています。
http://www.englandrugby.com/my-rugby/players/age-grade-rugby/
今後ともこのような意義深い講習会を開いていきたいと思います。
是非多数のコーチ 保護者の皆様にご参加いただきたいと考えております。
次回は 7月30日の講習会は
体温調節の研究がご専門である大阪国際大学 井上芳光先生による熱中症のお話しをお願いしております。是非とも多くのスクールの皆さまご参加ください。
よろしくお願いいたします。
7月8日 中村夫左央
PLAYER・WELFEARE北畑20170504豊中RSでのお話し_資料
