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何を「持っている」かがわかった6年生

9月の敗戦以来、コーチは筆がいっこうに進まぬまま越年しそうでしたが、今日の高槻RSカーニバルで6年生今年最後のゲームを観て、漸くコーチも喪が明けたような気持になりました。

6年生は何かを持っていると感じていましたが、今日はっきりとわかりました。彼らもそれに気付いたと思います。

第一試合は前回10月大会で同点まで追いつかれてノーサイドとなった阿倍野戦。豊中6年生の引き分けは即ち敗戦です。数週間前から打倒阿倍野で練習を積んで来ました。初めてのバックスサインプレーも導入しました。どうしても勝ちに拘りました。結果は、前回と同じ嫌な雰囲気の中、長い後半が続きましたが、目の覚めるような連続攻撃で6-3のダブルスコアでリベンジ!

第二試合は5年生時に遠征で大変お世話になった讃岐RSとの対戦です。昨年の対戦では豊中のチームの一体感がピークだったこともあり大勝しましたが、今回は、讃岐に多くのことを教えていただきました。ラグビーへのひたむきさ、飢餓感、自己犠牲の精神、見えないところでの仕事量、礼儀、9人全員ラグビー、、、数え上げればきりがありません。浪速の空に清々しい讃岐の風を感じました。結果は3-3の引き分け。讃岐5年生も素晴らしいチームでした。香川県は全国高校ラグビー大会で唯一勝ち星が無い県ですが、今月の28日青森北戦で悲願の一勝を期待したいと思います。彼らも高校生まで続けていけば、花園での勝利は間違いないでしょう。

第三試合は北摂の永遠のライバル箕面戦。箕面6年生は先月花園の大会で強豪吹田相手に好勝負をしたそうですので、決して侮れません。実際、今日の高槻・島本連合軍戦に勝利したほどです。我が6年生は試合前に激しいモール練習を繰り返し気を引き締めました。6年間、毎年のように力試しをし、サントリーのグラウンドで一緒に練習もした仲ですが、今日は親しい相手に遠慮することは一切なく、これまで学んだことを十二分に発揮してくれました。課題のラックのオーバー、モールの押し、3人でのモール形成、イーブンボールへの早い仕掛け、縦攻撃からワイドな横展開と、新春の書き初めであれば、朱書きで大きな花マルだらけになりそうな内容でした。結果は、13-0の零封!あわや1トライ献上というシーンに大黒柱のK君が相手のインゴールノッコンを誘う追いタックル。1点もあげないがめつさが豊中商人のモットー。トライの山以上に大きな収穫でした。

さて、6年生は何を「持っている」かがわかったか。コーチも父兄の方々も感じたと思います。やはり「仲間」なんですね。それは、助け合いではなくて責任ということ。この仲間で中学生でもラグビーを続けてくれたら、豊中中学部は必ず強いチームになります。まずは中学で先輩と一緒にするラグビーを生まれて初めて経験してみる。そこから彼らは、また何かを「持っている」ことに気付くでしょう。

今日はキャプテンY君の素晴らしいキャプテンシーを褒めたい。全てにおいてそつ無く、大阪屈指の名プレーヤーであるがために、褒められることが実は少ない。「仲間」を一つに繋いだ数々のプレーに拍手を送りたい。大阪一の800M走者でもあるDが自陣インゴールから果敢に相手ゴールへ突き進む横を寡黙にサポートしている姿が特に印象的でした。

爪がはがれても出場したK君(マンガ「天才○○○○」の主人公にどこか似ているけど内に秘めたガッツが好きだ)。数週間前から始めた相手バックスの隙間を埋めるFWDディフェンス練習の成果を見せたY君。左ウィングまでフォローして左隅にトライをしたS君、コーチは彼の縁の下の力持ちプレーが大好きです。これも家での体幹トレの成果か。ハーフでの左スピンパスが素晴らしかったK君、今年最も成長したプレーヤーです。センターK君もチームの課題を克服するラックのオーバーで活躍しました。新人K2君もわからないながらよく試合に出場しました。パスがスローフォワードでなければおもしろい場面もありました。フッカーY君はよくぞここまで続けてくれた。ウィンガーK君もタックルに行こうという気持が出ている。もう一人のウィンガーS君も春の京都成章杯でトライした時の顔が戻ってきた。フォワードT君はよく敵が深く蹴り込んだボールをよく自陣インゴールまで戻って取った。そこから得意のバスケ攻撃ができたら言うことなし。ハーフS君、よいライバルが現れたのでさらに磨きをかけよう。最後にM君。農作業のようにこなす忠実なプレーはいつも感心しています。

6年生もあと3カ月。残りの練習、試合を思う存分楽しみましょう!

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