三年生の行動を劇的に改善する『習慣の力』
土曜日の朝練のためか、天然芝のグランドに集まった生徒は23名と少なめでしたが、全体練習開始30分前からパス(S25とE28が片手パスを練習)やキックに余念のない生徒達が沢山集まっていました。ラグビーノートも数冊目というH6(試合での改善点、練習で気づいた点などノートにびっしり記入)や「今度はトライとタックルを決める」と力強いT2、何やら試合のフォーメーションのような絵を描いていたR15、そして、絵日記がすっかり習慣化されたK20(前回の試合でのタックルを仲間に褒められたことが嬉しかったと書いていましたが、あの追いタックルはまさにエクセレント!)からノートを拝見しました。今回の練習からセルフチェックシートの提出が始まりましたが、この用紙をラグビーノートに貼っている生徒もいました。健康チェックとノート提出がセットになる良い習慣だと思います。
まずは練習の初めに生徒を集め、お話タイム。今日は、二枚の紙に習慣のループ(三段階の行動パターン)を描き、どちらの習慣が望ましいか比較して貰いました。イラストはスマートフォンの人気アプリ「LINE」のキャラクター、ムーンくんを拝借し、まず一枚目は、悪いループ。「しゅうごう!」とムーンくんが仲間に呼びかけている絵(第一段階)から、「さむい~」芸で仲間を凍らせている絵(第二段階)と続き、第三段階は(試合に出させて貰えないことに)びっくりして、無精ひげの疲れた顔になるまで泣いている絵に至るループです。もう一枚は、良いループ。第一段階は同じで、第二段階はさっと集合し、星がキラキラと光る親指を立てる決めのポーズ。第三段階は、試合で勝利して涙を川のように流す歓喜の顔。
生徒達は、どちらのループが望ましいかを男前ムーンくんの決めのポーズで答えてくれました。強いチームと弱いチームの違いはこういうちょっとした習慣の違いじゃないかな?と親指を立ててニコッとして微笑ましい生徒たちに問いかけました。まず、今からこの簡単な習慣(集合の合図でサッと集まり黙って整列する)から変えてみることに決めました。ラダー、ミニハードルの反復トレーニングで一汗かき水分補給した後、生徒達に集合をかけたところ、サッと集まりポーズを決めるところは流石に理解力があります。
来週の試合対策もありますが、試合の流れを決める大事な局面(ブレイクダウン、ゲインライン突破など)での細部にこだわった基本動作の練習を行いました。ブレイクダウンでは相手と1対1でボールの取り合いになった時に確実にマイボールとする方法を2つやって貰ったところ、「なるほど!」と電球が生徒達の頭上で光っていました。来週の試合から使う習慣として欲しいものです。ゲインラインの突破では、抜ききらないまま不用意なパスでピンチを招くことが多っかた点を反省し、2対1で抜くかパスするかを判断する練習を行い、パスの腕の振り方、相手の背中にボールを通す意識などを確認しました。
最後に来週の試合のメンバー発表を以下の通り行い、3チームでミニゲームを行いました。
第一・六試合⇒アナキン・スカイウォーカーズ:Y5、H6(イメージキャプテン=IC)、K8、H9(ゲームキャプテン=GC)、H13(チームキャプテン=TC)、S14、S25
第二・四試合⇒レッドドラゴンズ:S1、T2、S10、R15(TC)、Y17、T18(GC)、M19、J22(IC)
第三・五試合⇒ルーク・スカイウォーカーズ:Y3(IC)、K4、H7(TC)、A11(GC)、K12、K16、K20(IC)、R21(GC)、M23、R24、R26、K27、H29、T30
今回のチームキャプテンに選ばれた二人は共に「晴」男。晴れを英語で何ていう?と聞いたところ、S14は「サニー」と即答するくらいの高い英語力。ただ、車の名前でほのぼのとし過ぎなので、晴れの空を飛翔するイメージでスターウォーズの主人公名としました。もう一つのチームは、来月12年ぶりに三度目の来日となるウェールズのチーム名としました。第一回目の来日時(1975年)はコーチも小学生でラグビーに憧れていましたが、本場ラグビーの圧倒的な強さ(70点差くらいついたかと)と長いもみあげが印象に残っています。生徒達にも花園で本物のレッドドラゴンズを観て欲しいですね。
今日からシンプルな良い習慣を開始することを決めた三年生。表題の本によれば、毎日の大人の行動の40%以上が「その場の決定」ではなく「習慣」だそうです。車を発進する、改札に定期券を通す、靴を左足から履くなど、毎日無意識に行っているルーティーンのことです。米国のプロアメフト選手も軍隊の兵士も彼等が監督や上官から受ける命令はすべて、無意識にできるようになるまで練習した行動を引き出すようにできているといいます。生徒達はこれから悪い習慣から良い習慣のループに切換えることで、コーチから命令されずとも、「下意識」(意識のレベルを超えて行える行動の基盤、自分らしさ、実力)を本番で発揮することがいつかできるようになると信じています。どれだけ時間がかかっても、シンプルな良い習慣のループを回していきたいものです。それを可能にするのが、以前にも書いた「意志力」。5歳で10分間ボールを追っていられる子供は、六年生になったとき宿題を期限までに終わらせるようになるそうです。2年前に配ったテニスボールで2個積みを是非続けさせてください。

