カテゴリー: '16-6年生チーム

二年生で身につけたい「伝える力」

2 日続いた降雨のために、水はけの悪いグランドは所々水溜り状態でしたが、朝早くから保護者、生徒、コーチがスポンジなどで吸水し、水溜りはなくなりました。言われなくてもちゃんとグランド整備のお手伝いができた一年生は22人の出席(病欠など4名欠席)。2回体験で参加してくれたりんたろう君がヘッキャに苗字と名前を 書き込んで入学の意思表示をしてくれましたので、生徒皆で歓迎の「鯉の滝登り」の儀式を行い祝福しました。彼が26人目の仲間です。今日はタックルや試合に初めてチャレンジするなどやる気を見せてくれました。きっと急成長してくれると思います。

今日もタグを装着し、ウォーミングアップからゲーム性の強い練習で汗をかきました。題して、1つは「警察と泥棒(別名、囚人のジレンマ)」ゲーム、も う一つは「大脱走」ゲームです。いずれも5人対5人のゲームです。「警察と泥棒」は、自陣では警察役で敵のタグを取り、敵陣に入ると泥棒になり敵陣ゴールのボール3個を盗もうとします。未遂でタグを取られるとサイドの特設牢屋に放り込まれ、味方のタッチがないと最後まで囚われの身のままです。飲み込みの早い生徒はすぐに二重人格ゲームを理解し楽しんでいました。一方、横で同時進行中の「大脱走」ゲームは、小さな円周を時計周りに歩く囚人チーム(5人)とそ の外周を半時計周りに歩く守衛チーム(5人)に分かれ、コーチの「脱出 !」の合図で外にある10M四方の外へ逃げのびた人の数を競いました。単純ですが、生徒はおもしろがっていました。この2つのゲームを交互に行うことで、 環境変化への適応力や判断力を研ぎ澄ませたいところです。

ウォーミングアップの後は、先週のおさらいとして、縦の位置に並んだコーチをひきつけながらパスで最短距離を前進する練習を行いました。3人一組で行い、徐々にパスのタイミングをつかんできました。紅白戦の前に、下がぬかるんで柔らかい絶好のコンディションを利用して、縦に並んだ生徒達が膝つきタックルをする練習を行いました。タックルされる生徒も倒された後、ボールを持ち上げておくか、味方にできる限り近くにボールを運ぶことに注意してもらい、後方の生徒が オーバーを確実に行い、相手に取られないラックの組み方を練習しました。今日は紅白戦でもタックル成立後のオーバーができないとペナルティとしました。

来週はいよいよ2年生との練習試合です。7人制での3本マッチを申し込みますので、練習前に生徒には、今日の練習態度を見て3チームを決めると明言しまし た。今回のチーム名は柔道の団体戦にならって、「先鋒」・「中堅」・「大将」の3チームとします。生徒には2年生の練習風景を見てもらい、1年生が一つ勝っている点は何かと質問しました。根拠のない回答が多かった中、J22は「人数が勝っている」と答えてくれました。正解!

練習の途中でメンバーを発表しました。コーチは帰宅後、生徒のよかったプレーを思いおこし、以下の通りの布陣に決めました。

先鋒:T2、Y5、H7、H9、A11(C)、S14、K16、R27・・・A11は初キャプテン。指名した瞬間「えっ?」という顔をしていましたが、その後の紅白戦でしっかりタックルしていました。急先鋒の主将として彼なら初陣をうまく乗り越えるでしょう。

中堅:S1、Y3、T8、S10(C)、K12、K20、R21、J22、M23・・・紅白戦では大将チームに勝ちました。その立役者はJ22。東福岡の15番のように巨体をダイナミックに運ぶことを今日覚えました。4年生くらいになって目覚めてくれたらと暢気に構えていたコーチの構想を早くも壊してくれました。彼自身も何かふっきれたものがあったようで、試合後男泣きしていました。こんな成長の火種をくすぶらせている中堅の生徒たちを束ねられるのはS10しかいません。先鋒に敗れて辛そうでしたが、大将に勝った仲間を信じて来週は最後まであきらめずチームを引っ張って欲しいものです。

大将:K4、S6、H13、R15、Y17、T18、M19、S25(C)・・・キャプテンはS25と発表するや、他の生徒はすぐに納得した反応でした。経験値は最も少ないけれど、練習へのまじめな取り組み、試合でのガッツを見れば、キャプテンになっても異論を挟む余地はないでしょう。新キャプテン以外に、スピードを増したY17の走りも印象深いものがあり、大将チームに編入します。

新人りんたろう君には、激戦が予想される試合を見学する中で何かをつかんで欲しいものです。

さて、先週キャリーオーバーとなった1分間プレゼンですが、今週はM19がちゃんと準備してくれました。チーム一のムードメーカー兼自己主張ナンバーワンの彼ですが、いざ皆に注目されると恥ずかしそうにしていました。「僕には夢がある」と言ったところで、聞いている生徒達には一斉に「へぇー!どんな夢?」と反応してもらったところ、M19は「ニュージーランドみたいなラグビー選手になる」と公言してくれました。そのために今から一生懸命練習するとのことです。来週はいちばん大きな声で、「やりたい!」と言ったR15に発表してもらいます。

来週の練習試合は、味方に自分の考えを伝えることを目標とした初めての試合となるでしょう。パスをもらいたい選手は大きな声を出して受け取る。お互い目を合わせることも大事です。あとは挑戦者の気持ちを全面に出し、その気持ちを2年生に伝えることができたら、きっとすばらしい試合になるでしょう。今から待ち遠しい一週間になりそうです。

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