ピカピカの一年生の練習の始まりです。今日の練習中に何度今の中学一年生の6年前を思い出したことか。彼らも何かを持っていましたが、呑み込みのよさではこの小1は既に彼らを抜いているかもしれません。これは大変なクラスを担当してしまいました。メンバー数も23人とTRSの一大勢力です。これだけ好条件が揃った以上、コーチも春から力が入ります。
練習前に皆で体育座りをして、生徒の名前の確認、コーチの紹介をした後、一年生として心構えを話しました。皆、きらきらした瞳で話を聞いていました。ある程度のカオスを想定していましたが、これも想定外の驚きでした。元気もいい、声もしっかり出る。これからが楽しみな一年生です。ここまで育てていただいた幼年のコーチに感謝しないといけません。
コーチは生徒の前で誓いました。「~するな」という言葉を禁句にすることを。試合で自分の思ったことならルールに反すること以外は何をやっても「~するな」とは言わないと。
いよいよ初練習の始まりです。
まず身体を柔軟にする練習を行いました。この練習はこれからのウォームアップ基本メニューにしますので、家庭でもテレビを見ながらでも行って欲しいと思います。
両足で立った状態から前屈で地面にどこまで指先がつくかをまず確認した後、足の裏をアーチ状にしたまま15M胸を張って歩行します。歩き終わったところで、もう一度前屈を行い、指先のつく位置を確認します。ほとんどの人が地面につく程伸びいました。
次は、開脚した状態で座り、前屈です。通常の前屈で指がタッチできる場所に線をひいて後お尻を上げて前屈を行いました。お尻を上げ下ろすことで骨盤が前掲します。この状態で前屈すると指先がぐんと伸びました。次に、股関節を両手であて、股関節から曲げるよう指示したところ、さらに指先が前方に伸びました。
身体をほぐした後、馬になって四脚歩行を行いました。右脚を一本の軸にした状態で、左脚の膝を右膝に寄せると勝手に手が前に出ます。この感覚をつかんで貰ったところで、二足歩行に移行しました。
二足歩行では、最初の5Mを胸を張って歩き、コーチの笛でトップスピードで走りました。その後、右脚を軸にして左膝を右膝に寄せ、両手を前方にだらんと垂れ前につんのめりそうになったところで走りました。日本の伝統的な「よーいドン!」はこのクラスでは絶対行いません。多くの生徒が無意識にヨーイドンスタイルになっていましたので、これから徐々に変えて行こうと思っています。
次にコーチが生徒の背中に触れながら一緒に走ってみました。背中に手を感じることで、生徒は胸を張ってまっすぐ走ることができていました。
二足歩行の次は、馬跳びを行い、最後に漸くボールを使った練習です。
3M四方のグリッドで片手パスから始めました。ボールを横に持ちボーリングの要領でやさしく下手投げをしました。フォロースルーがしっかりできるまで左右交互に行いました。ボールを受ける人はハンズアップで準備しておくように指導しました。
うまいパス、ナイスキャッチには見ている人が拍手をするようにしました。これからも生徒がよかったと思ったプレーには拍手を送るよう指導して行きます。
こうしてあっという間に練習時間が過ぎて、生徒ももっと練習したかった様子でした。来週は、もっと楽しい練習にします。
再来週は早くも聖地花園での初陣です。コーチは昨日と今日、花園の芝の定着状況をしっかり確認してきました。若干砂状になっているところのありましたが、ふかふかの芝でおもいっきりラグビーができますよ。

幼年指導員YHです。
今年1年生になる代は、理解度の高い子がそろったとても楽しみな代です。
それにしても、人の身体の構造や動機付けの仕方など、本当によく研究されておられますね。敬服いたします。
今の1年生の6年後が本当に楽しみです。
呑み込みの早さは、やはりそうでしたか。今の中学1年生も幼年の同じコーチ陣に育てられたお陰でベースがしっかりしていました。感謝しております。ゲーム好きも共通していますが。。。
1年コーチ陣は若返ってしまい、教えながら教えられるというトライアル&エラーの連続になろうかと思います。それでも可能な限りインプットを増やし、生徒の成長に合わせたワクワクするようなアウトプットを行いたいと思っています。勿論、TRSの良き伝統を継承することは忘れずに。