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6年生のコミュニケーション力

昨日の摂津高校カーニバルは雨天の為、小学生は中止となりましたが、中学生はドロドロのグランドで試合を行いました。水はけの悪いグランドでしたが、来年度からは、人工芝となるそうですから、泥んこになる機会は最後だったわけです。最寄駅(阪急摂津市駅)も既に新設され、体育科も新設されるとのことですので、この府立高校、注目を集めそうです。

 

さて6年生の今週はどうだったでしょうか。今日の練習態度を見る限り、今回の雨はどうやら恵みの雨だったようです。連戦疲れか、はたまた、ワールドカップのTV観戦疲れか、5人欠席となるイレブンでの練習となりました。人数までサッカーに合わせなくとも。。。

 

このチームの課題は、コミュニケーション力の強化です。今日は、仲間に対してどれだけ声を出して指示ができるかを、口を酸っぱくしてコーチングしました。

 

ぬかるんだ校庭でジャージを汚すことの覚悟を決めさせ、体幹トレーニングからスタート。

真っすぐ伸ばした全身を肱だけで支えながら固定、さらには、片足交互に上げ下げを行う新メニューを取り入れました。今後も体幹トレのメニューを徐々に増やしていきます。

 

コミュニケーション強化トレのまず最初は、懐かしのセブンボール。イレブンをグリッドの4隅に配置させ、中央の7個のボールの内3個を確保した組を勝者とします。ここで重要なことは、見ている人がどこにボールが2個集まってリーチ状態にあるかの指示が出せているかです。やはり、指示の声がない組は勝てていませんでした。

 

セブンボールでしっかり汗をかいた後、グリッドでパスの基本を再確認しました。姿勢を低くしてボール位置に目線を下げてのポップパス、力強く腕の振りおろしと足の踏み込みを意識させたガットパス、ボール保持者の名前を呼んでパスを貰うことでコミュニケーションの基本から練習しました。試合中に起こるミスの多くが、このコーリングがないために不用意なパスを行っていることです。コーリングのない選手にはパスしないことを徹底しました。

 

次に、ヒット&ドライブとドライブ後のジャックナイフの確認です。前回の試合で、ドライブのできた選手が少なく、中途半端にヒットしたまま、後ろを振り返る悪い癖が散見されました。ドライブができた選手もジャックナイフをしないまま、その場でボールをダウンボールし相手にオーバーされボールが出なかったケースもありました。また、ヒットの際にボールキャリアーが懐を保てず、相手にボールを見せて上体が反った(懐が保てない)状態で当たっているため、敵に上体をホールドされモールアンプレーアブルで相手ボールとなっていました。今日の練習では、懐を保つ方法までは練習できませんでしたが、次回からは、自分(ボールキャリアー)の基底面に相手を入れさせず、自分の首をいつでも抜ける状態にする練習を加えます。いつでも首が抜けるということは、右肩でヒットした場合、相手から懐を保っていれば、この(左側にある)首を抜いて、反対側(右方向)に体位を入れ替え、さらに前進することができるわけです。ファーストヒットで前進、首を抜いてさらに前進、うまくいけば、するりと相手から抜けられる可能性も生まれます。

 

ヒット&ドライブをダミーで行った後、実践編として、アメリカンフットボールの構え(11で両者が1メートルの間で片手を地面に付いて対峙し、ボールを押さえている側がボールを持ちあげ左右に前進しようとするところへ防御側がタックルに入る練習を行いました。アタック側が低い姿勢でヒット&ドライブができることがポイントでしたが、防御側が相手の上半身に気を取られ、タックルのタイミングを失うケースが多く、ドライブの練習までには至りませんでした。

 

健康診断で中断の後、10メートル四方のグリッドを使って、3vs2のアタック・ディフェンスを行いました。3辺にアタッカー各3人づつを配置し、1辺づつ攻撃を開始し、2人のディフェンダーがタックルで前進を阻止する練習です。1辺がディフェンス網を破って反対側の辺まで行けば、次に90度隣の辺が攻撃を再開します。つまり、ディフェンダーは3回防御を繰り返すわけですので、かなり辛い練習となります。今日は初めてのため、ディフェンスラインが保てない、ボールキャリアーに真っすぐ向きあっていないという基本ができていませんでしたので、次回からは矯正したいと思います。

 

今日の練習残り1分で水たまりを使ったタックルマシンへのタックル練習1本勝負を行いました。水たまりですので、パックした手に痛みはなく、純粋にタックルを楽しめたようです。

 

どの学年よりもしっかり泥んこになった6年生でした。内気な6年生のロジカル・コミュニケーション講座はまだまだ続きます。

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