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6年生の静岡遠征

6年生「七番勝負静岡遠征編」は清水港の大漁旗を土産に凱旋となりました。おまけに天気予報を狂わす晴れ男の強運まで背負って。

 

昨日(土曜日)は浜名湖、三保の松原観光の後、ビジネスホテルにチェックイン。そのホテルの屋号からオレンジ色を想起した生徒もいましたが、所謂JR駅前のビジネスホテル。合宿形式でない個室の遠征でどれだけチームの結束を高められるか心配されましたが、サッカーワールドカップの日本VSオランダ戦の日と重なり、皆で仲良く応援していたようです。ラグビーはサッカーから派生したスポーツとよく間違われますが、定説では、1823年にイングランドのラグビー校でフットボール中のエリス少年がボールを持って走りだした頃がラグビーの発祥のようです。その当時、未だサッカーは確立されておらず、手を使うことが許されていた(ボールを持って走ることは許されていなかった)フットボールがサッカーと勘違いされているようです。

 

余談はさておき、すっかり行楽気分の56年生は気分一転、午後4時からホテル近くの小学校の校庭を拝借し、直前練習を行いました。

 

グランド2周をゆっくりジョグするよう指示したところ、6年フィフティーンは声を合わせ、隊列の乱れなく走りました。かつてそのような自主性を見たことのないコーチは明日の大勝利を確信したものです。

 

グリッド内でのパスの基本練習では、成章杯出場組と欠席組の動きに大きな違いが見られました。パスダミーを入れたポップパス、パワーフットで踏み込む足と同じ側の腕を真上から降り下ろしガットする練習を取り入れた際には、成章組は姿勢の低さ、迫力あるダイナミックな動きを見せてくれました。欠席組も彼らの変化に気づき、よい刺激となったようです。

 

今回のテーマは、ユニットでのチームワークの醸成です。22の局面でどうやって対面を抜くかというお題を与えて、生徒達自身が工夫するように仕向けました。最初はすぐに捕まっていた生徒が、コーチが何ら指示も出していないのに、クロスパス、あるいは空クロスなどを工夫したことには驚きました。彼らはアムロ(ガンダムの操縦士)以上に早い変化(進化)を見せています。

 

長旅で体調を崩す生徒もなく、日曜日の朝を迎えました。天気は曇り、湿気はありましたが、試合にはちょうどよい気温でした。昨晩の降雨により、芝と雑草で覆われたグランドはマイルドに仕上がりました。

 

試合は、同じ静岡RS6年生チームと2試合行いました。結果は、1試合目が121(前半90)、2試合目が170(前半100)と両チーム合計30トライと、レフリーにとっては多忙なゲーム展開となりました。

 

2試合で特筆すべき点は、D7が低いタックル成立後、即座に起き上がってボールを再獲得したプレー、Y10 Y13がそれぞれ、タックルされながらパスをし損ねた際に両手でボールをキープしつつ倒れ、確りジャックナイフをしたプレー、Y13が敵ディフェンスラインを切り裂こうとしたところにK5S12が勢いよく縦に入ったプレー(K12は成章杯から2試合連続トライ)、普段はパスマシーンに徹していたS11がスクラムサイドからの果敢なサイド攻撃あるいはブラインドウィングK20(ゴール前のスピードとトライの嗅覚はさらに研ぎ澄まされています)へロングパスしたアグレッシブなプレー、ボールを持って相手に当たり、ドライブしながら、後方から走りこんで来たY13へ絶妙なパスしたS21の一皮むけたプレー、右ウィングから大外に回り込んで左隅に力強く走りこんでトライしたK3のプレー、ピンチで身を呈したK9の追いタックル、M1も勇気ある正面タックルが定着してきました。K14はディフェンスの最後の要であるウィングとしてのタックルが課題ですが、2試合目に自信に繋がるタックルができました。T18はボールを持った相手の懐に入り込みアンプレーアブルモールに持ちこむプレーができるようになっています。T6はよいポジショニングに立っているので、後はボールをフォワードから受け取った時の判断(前へ出るのか、BKへ供給するのか)力向上が待たれます。

 

交流戦の相手静岡RS6年生はぎりぎりの人数ながらも、三保の松原に舞い降りた天女の末裔かと思わせる将来有望なレディ(センター)が孤軍奮闘し、ワントライをしたシーンが印象的でした。サッカー王国で頑張っているラガーマン(ウーマン)のためにもこの交流は続けていきたいものです。

 

最後となりましたが、2日間にわたってホスト役に徹していただいた静岡RS指導員、父兄の皆様に、そして、いつもながらお世話いただいている豊中RS56年生のお父さん方に厚く御礼申し上げます。

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1 thoughts on “6年生の静岡遠征

  1. お疲れ様でした。
    先週の木曜日に、校長、主任コーチと、南丘の芝生で話をしていた時は、ここまで天候が耐えてくれるとは、思いませんでした。
    試合は結果はともかく、バスの中、ホテルと上級生としての落ち着きを、全くとしてみせない6年生のパワー炸裂でしたね。K9は、バスが苦手なもので、ほとんど寝てましたが、その点はご容赦願います。
    試合は・・・。いつもより、声が出ていた事が、チーム一丸となっていた気がして、良かったなと思っています。

    K5の、最後の挨拶!!最高でした。「有難うございます。お世話になりました。僕は〇〇と申します。」まるで、選挙にでるかの勢い。その一方、汚れたTシャツを気にするところも、彼の魅力ではないでしょうか。

    春から、良い状態でチームが成長していると思います。保護者の皆様、第二回BBQを覚悟しておいてください。