カテゴリー: '16-6年生チーム

四年生の合宿の合言葉は『倒れるな』

先週まで雨に祟られた2週間でしたが、今週もあと30分というところで驟雨に見舞われ練習中止となりました。来週の合宿前に国別ミニゲームをやっておきたかったのですが、自然現象では致し方ありません。

参加者は29名と久しぶりに30名割れ。夏休みに入り帰省や家族旅行など子どもたちもイベントで忙しくなるシーズンです。しかし、合宿には32名参加登録されていますので有難いことです。

今年の合宿のテーマは『倒れないラグビー』。練習の途中でラグビーで倒れるってどんなことか質問してみました。ここでさっとM32の手が挙がります。まだ経験も浅いのに恥ずかしがらず立派です。「パスができない」。そうだね。倒れたらボールに働きかけられないことをよく理解しています。次にベテランS14が手を挙げ、「寝ていたらプレーができない」と模範的な回答をしてくれました。さすがチームの良心。彼の発言はいつも重みがあります。

倒れなければ、自分でトライも狙えるし、パスをして仲間でトライもできるね。今回の合宿では、簡単には倒れないことを四年生の目指すラグビーにしようと話しました。でも、どうしても優れたタックルに遭えば倒されます。そんなときは無理せず、ひざを抜いて軽くジャンプしてみよう。そうすれば衝撃を抑えて素直に倒れられる。タックル練習の中で軽くジャンプして倒れることをやってみると上手に倒れる生徒達です。

タックル練習を重点的に行いましたが、初めての生徒にはただタックルに行けと言っても身体をどう使うかがわからず戸惑うばかりです。今日は、正面に立った相手が左右どちらかにステップを切った局面で何をするかを説明しました。右にステップしてきたら右側(攻撃側の左脚)のふくらはぎに右手でタッチしてみよう。そうすると初めての生徒でもしっかり踏み込んでふくらはぎにタッチができるようになります。踏み込まないとタッチはできません。たまに逆ヘッドになる生徒には、カニのように相手と常に平行に向き合う意識でもっと踏み込んでみるように指導してみました。修正できるようになると会うたびに体格がよくなってくるD34などは力強い姿勢で対面を片手で倒しそうなほどでした。ふくらはぎの意識は手だけでジャージをつかむ悪い癖を解消できそうです。ふくらはぎという目的物があるのも恐怖心を減らす効果がありそうです。

タッチができるようになったところで90度の角度で生タックルをやってみました。長い時間行いましたが、いやな顔もせず楽しんでいる様子も見えました。合宿でタックルに目覚める生徒が何人現れるか楽しみです。タックルではどうしても倒れてしまいます。四年生は3秒ルールで起きることとしました。いちばん背の高い生徒は高低差があってどうしても寝てからタックルに入ろうとしてしまい倒せません。本人も不如意でやる気を削がれ3秒以上大の字で寝ていました。コーチは心を鬼にして、禁断のキックダッシュをやってしまいました。本人も辛い思いだったでしょうが、できるまでやるという気持ちを持って合宿に臨んで欲しく厳しく指導してしまいました。

一方タックルされた方は起き上るより、ボールのリリースの仕方を考えることを徹底していきます。後続がサポートしていれば、倒れた瞬間にリフト(ボールを上に持ち上げる)、あるいはジャックナイフかロングプレイス(縦長)でできるだけゲートを小さくしてボールを味方に見せる。後続が全く来ておらず孤立していれば、相手にボールをとられるよりはボールを後方に転がす方が味方が取れる可能性が高まると指導しました。

合宿では、試合がたくさん組まれます。倒れた回数をカウントすることも検討したいと思います。倒されなければマイボールのラックはできません。安全なラグビーを志向する我がスクールのテストケースとしてノーラックラグビーを合宿で追及してみます。相手ボールのラックになりそうな局面でもいち早くオーバーを敢行し、ラックになる前にハーフがボールをバックスに供給できるまで挑戦します。ではモールばかりになってボールが出なくなるのではと不安もあります。その対応として、今年から指導を始めている首の入れ替え(通称エグザイル)と強いドライブのコツを体得して貰います。

合宿では、新しい道具も登場する予定です。これで対面を意識した練習のバリエーションが増えます。MKTコーチに感謝です。

表題のタイトルの本を書いた日本代表キャップ78を誇る小野澤選手は、中学生のときの監督に言われた言葉にカルチャーショックを覚え、今の「うなぎステップ」と呼ばれる独創的なステップ技を持つ世界的なプレーヤーに繋がったようです。生徒たちはまだ小学生ですが、今回の合宿でカルチャーショックを受けることを期待して止みません。

「全員にタックルされても、要は倒れずにゴールラインの向こうまで行けばトライなんだから」と。それはそうだ、全員抜いたらいいんだ、と思いました。タックルされたとしても、倒れなければパスもできます。ラグビーのことを小難しく考えすぎていた時で、ある種のカルチャーショックでした。(中略)僕らは体がすごく小さく、施設が整っているわけでもなく、部活が週3日しかないような学校でした。ラックをたくさん作ってポイントを作って、接点の多い試合をやっていては勝てません。これを聞いた後、ラグビーについての考え方が明らかに変わっていき、倒れないようにすることだけを考えるようになりました。(小野澤宏時)


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四年生の合宿の合言葉は『倒れるな』” への4件のコメント

    • MKTコーチ
      何が起きようと新ツールのアジリティポールだけはデリバリーよろしくお願いします。土曜日が楽しみです。

  1. コーチの皆さま、いつもありがとうございます。明日は合宿の様子を見に伺います。もちろん水撒きしますので。毎年ひと回りたくましくなって帰ってくるのが楽しみです。4日間お世話になりますが、どうぞ宜しくお願いします。

    • R21父さん
      合宿ではグラウンドの整備からBBQの準備などサポートいただき大変ありがとうございました。
      皆様のサポートのおかげか、R21の課題だった一発で倒せるタックルの開眼を見ることができました。
      お父さんにあの数回にわたる完璧で激しいタックルをお見せできなかったのは残念でしたが、翌日は五年生にも果敢にタックルしようとしたことで成長の証をお見せ出来たと思います。