カテゴリー: '21-6年生チーム

合宿3日目・4日目

3日目

午前

ラダー、リアクションの練習の後は、個別に気になっていたプレイの確認のための練習をしました。 まずは、ボールダウンの練習です。倒れた後1回だけ動いていいので、そこでジャックナイフまたはウルトラマン、というのはずっと言ってきているのですが、練習直後はできていてもすぐに忘れてしまいます。続いて、倒れた後オーバーに入る練習もしました。厳しくオーバーされるようになって初めてボールダウンの重要性が分かる、という関係もあると思うので、ボールダウンの練習とオーバーの練習は並行してする必要があるかと思いました。

続いて、置いたボールの拾い方の練習です。カエルのように拾いに行き、コーチにこかされてしまう生徒もいましたが、拾う姿勢については全員が理解したように思います。 次は、昨日に引き続き、3人でディフェンス役のコーチをパスで抜く練習です。かなり上手になってきましたが、まだ実戦では練習の成果が出せていません。

最後は、モールに3人。両脇に1人ずつつく練習です。これは相手の位置やモールに入った人数、反対サイドに味方がいるか、モールから出るべきかどうかなど、見るべき場所、位置関係などがたくさんあり、難しいですね。まだまだ練習が必要です。試合でも、全員が入ってしまってモール脇を抜かれるシーンがありました。

午後

早めに着替えてしまって、「早く練習に行きたい」と言う子が何人もコーチ部屋にアピールに来たので、30分ぐらい早めに宿舎を出発。  いつものように、ラダーとリアクションの練習から始めました。リアクションの練習では、いつものサインと逆の動きをする、というルールでやったところ、かなり混乱していました。こういう時に、神経組織をすばやくつなぎ変えて対応する能力というのも今後のプレーや人生においても重要だと思います。HAコーチは本当にたくさんの引出しを持っていますね。

第1試合 VS1年生 3:4 負け

昨日、チーム編成がうまくいかなかった反省を踏まえて、違う編成で出すことにしました。トライできるのは、新人2名のみとしました。残り3人は、この子ならボールを前へ運んでくれるかな、この子なら守ってくれるかな、と言う期待を込めて全員を振り分け、交代で出場させました。攻撃面では、ゴール際まで攻め込むものの、パスを渡すのを待ち構えていて、2人、3人で押し戻されるシーンもありました。M19は、ボールをもらえる位置などもだいぶ分かってきましたし、ボールを持ったらとにかく前に出る勇気あるプレイが目立っていました。また、まっすぐ行っても押し戻されそうなので、誰もいない反対サイドへ一直線に走ってトライしたシーンもあり、周りがずいぶん見えてきました。M19は、1試合半ほどの出場で、計3トライを挙げました。また、K17は、長い手足を生かした快足で、大外を駆け抜けるトライを2本。コーチの見たかったシーンを見ることができました。まだ、まっすぐ突っ込むのは怖いのかな。J18もすごくがんばっていました。ビッグゲインをして、あと少しでトライと言うところで横からタックルを受けて、リタイアしてしまいましたが、チームメイトも大声援を送っていました。リタイアしたJ18にT16が声を掛けに行ったシーンは素敵でした。

試合の方は、1年生がとてもよくボールをつないでいたのが印象的でした。止めても止めてもつながれて、ついにスペースができて走られ、先行されては追いつくという苦しい展開になりました。3:3同点から、終了30秒ほど前に決勝トライを奪われ、終了。皆悔しがっていました。

第2試合 VS1年生 2:2 引き分け

暑い中の奮闘で、新人が力尽きてしまいましたので(M19のみ前半出場2トライ)、パス練習の成果を見せるため、だれがトライしてもいいが、1回はパスしないとトライしてはダメ、というルールに変えて順に出場させました。やはり試合でパスをつなぐのは難しく、パスしなかったためノートライになったシーンもありました。

夜は、例のごとくまずミーティングです。 試合の反省点としては、

1 ダウンボールの練習をしていたにもかかわらず、うまくダウンボールできなかった場面が何回もあったこと、

2 モールに全員が集まってしまって、脇を抜かれたシーンがあったこと、

3 ラックでオーバーしてマイボールになっているのに、ボールを拾わずに見てしまっていたシーンがあったことでした。

素晴らしかったのは、この反省点すべてを子ども達が手を挙げて言ってくれたことです。 ラックでボールを見てしまったことについては、「見てしまった人」というコーチの問いかけに対して、二人が手を挙げて、その理由を言ってくれました。熱中症の講義で、「しんどい」と言っても、「気合が足りない!」とか怒られることはないという信頼関係があってこそ「しんどい」と言える、ということを聞きましたが、コーチとの信頼関係もできてきているのかな、と思いました。理由は、オフサイドになるかが分からなかったから、とのことだったので、ラックの際のオフサイドのルール説明をして、理解を深めることができました。

8時からはお楽しみゲームです。今回は、各チームから一人ずつ解答者を順に出して、ホワイトボードに「ワ■メ」「コ■マ」などと書いて、当てはまる字を答えるゲームをしました。J18、M19などが意外に強く、チームに溶け込むのに役立ったかもしれません。優勝チームには、TAコーチよりゼリーの賞品が出ました。 ここで、ゼリーはいらないので上げるといった子がおり、もらう子の決め方でトラブルがありましたが、自我の目覚めを見ることができたとてもいい結果となったように思っています。ここでは書ききれないので、保護者の集まる機会でもあれば、そこでお話ししたいと思います。精神年齢の高い一部の子だけでしたが、40分にも渡ってしっかりとした話し合いができ、今日は読み聞かせなしで就寝時間となりました。

4日目

雨でグランド練習は中止となり、部屋に持ち込んであったゴムボールの出番が来ました。ハンドリングドリル25種のうち、20種類ぐらいまで順に練習しました。1種目15回平均としても、それぞれ300回ぐらいはボールに触ったことになります。TAコーチによるストレッチ・柔軟と合わせて、1時間はみっちりと練習しました。最後はペットボトルを並べてボーリングゲームです。5mくらい離れたところから投げて、的中率3割を切るくらいだったでしょうか。まだまだ思ったところへは全然投げられませんね。いろいろな動きの練習が必要なようです。

最後にTAコーチより合宿での表彰をしました。初トライ賞K17、M19、敢闘賞J18、炎のタックル賞H15という結果になりました。

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