カテゴリー: '21-6年生チーム

10/2練習と「いい練習を見分けるポイント」

 

運動会シーズンのせいか、本日は、スクール生8人、体験1人の少人数での練習になりました。

まずは、ラダーとコーンタッチ。今回は、新しい動きを取り入れましたが、S12が一発でやって見せてくれました。体操教室でやっているとのこと。素晴らしい動きでした。また、できない子も、これまでであれば、ぐちゃぐちゃに動いて適当にごまかしていたのが、ゆっくり正確にやって、だんだん速くしていくように練習していて、練習の仕方自体に成長が見られるように思いました。

次は、ゴムボールでボールタッチの練習。まず、片手投げ上げ10回を右左3セットずつ、両手投げ上げで3回拍手10回×3セット、後ろ拍手10回。未だに片手10回や3回拍手もできていない子もいます。あと少しでできそうなので、がんばりましょう。さらにキックキャッチとゴロパントを拾う練習です。この学年はどうもサッカーをしている子が少ないようで、蹴るときに足首が90度曲がったままつま先で蹴ろうとする子が多いのが問題です。キックありになる3年生以降が思いやられます。サッカーも練習に取り入れた方がいいのかもしれませんね。

次に、パスの練習です。パスは、ただ投げる練習だけをしてもダメで、投げるかどうか、どこにどのタイミングで投げるかが重要だと思っています。なので、二人で一人を抜く、というか相手を引き付ける練習を考えてみました。3mくらい離してコーンを二つ置き、攻撃側はそれぞれコーン上に立ちます。それぞれのコーンの前1.5mくらいのところにトライ目標のコーンを置きます。攻撃側は自分の前のコーンにしかトライできません。守備側は一人でコーンの間に立って守ります。攻撃側がトライしようとしてコーンを離れて守備側にタッチされたらアゲイン。攻撃側はトライのチャンスをうかがいながらパス交換をします。30秒守り切れたら守備側の勝ちです。6、7割の子が理解したかな、という感じですが、残りの2,3割の子は、「何をしているか全く分かりませんが」、という感じでした。新しい練習で、しかも彼らの能力のギリギリのところを伸ばそうとしているのですから、このくらいの感じになるのは仕方ないかなと思います。続けることが肝心かと思います。

次は、体験のSくんの歓迎の意味も含めて、いつもやっている2on2です。Sくんはなかなか運動神経もよく、ボール扱いも上手でしたし、このゲームでも上手にボールを奪っていました。深追いすると振り切られることがあるので、既存のメンバーは守っているときには深追いしないことを覚えましょう。また、二人が同時に捕まって基地に戻った際に、守備側にそれぞれ目の前に付かれてしまい、出られなくなることがありますが、攻撃側の対処法を教えてみました。味方の背中側を通って反対側に出たらいいんです。私がやったところ、見事に守備二人が引き寄せられ、相方がボールを取りました。これは、クロスそのものですよね。習熟度に応じていろいろ教えて深化させていくのも効果があると思います。

次は、当たってボールを置いて、押し込んで、次の人が拾って当たって、またボールをおいて、という繰り返しで、みんなで20mくらい進める練習です。ところで先日、「良い練習かどうかを簡単に見分ける二つのポイント」、というHPを教えていただきました。

http://www.fungoal.com/tiki-taka/good-practice

 

二つのポイントとは、まず「リアリティ」。どれだけ試合での特定の場面に近いかです。そして、二つ目は「ボールタッチの数」。サッカーコーチのHPなので、ボールタッチと表現していますが、ラグビーであればプレーに参加する回数、ということになるでしょうか。

サッカーでこの二つのバランスが最高になるのは4対4の練習で、それは経験的に確立されているのだそうです、また、実験に基づく試算もされており、30人が参加する練習で、11対11で試合をして残り8人が待っているという状況と、同じ30人で5対5の3チームを作り全員が参加するという状況とではボールタッチ数が6倍も違う、という結果が出ています。同じ時間で6倍も練習する方法があるということですよね。試合のフォーメーションを確認する試合前日の練習ならともかく、普段は5対5のほうが絶対に優れた練習であるとのことです。なるほど、規定の人数にこだわる必要はないんですね。

 今日やったボールを置いて押し込む練習は、順番がどんどん回ってきて参加回数は多いと思うのですが、「リアリティ」には欠けるように思いました。タックルバッグ相手だと、相手はボールに絡んできませんが、試合では当然絡まれます。絡まれるのでボールは前に持たないように指導はしていましたが、現実に相手に絡まれる「リアリティ」にはかなわないように思いました。また、試合では相手は当然オーバーしてきます。ラックから出た、という判断でボールを拾われてしまったり、実戦ではいろいろなことが起きます。型練習も必要ですし、それはそれでいいのですが、やることを理解したらなるべく早く相手チームも付けてゲーム形式にして、「リアリティ」を追求すべきなのではないかと思いました。

次は、強く当たる練習です。今回は狭いグリッドで、一方がボールを持って、一方がタックルに行き、ガチでぶつかる練習です。まだまだ迫力が足りませんでした。男の子は順位がつくと燃える傾向があるように思いますので、なるべく条件を均等にして、全員のランキングを発表する、なんていうのをすると燃えるように思います。

今日は人数不足により、紅白戦はできませんでした。しかし、人数にこだわる必要はない、との上記のHPの記載などを考えると、人数が足りない分狭いグリッドで、できるプレーを限定してやってみてもよかったように思いました。

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