カテゴリー: '21-6年生チーム

11/13練習と長いパス

今日は比較的出席率がよく、13人での練習になりました。

まずはいつもの通り、ラダーとコーンタッチ。いろいろな足の運びにチャレンジしました。

1年生の最初の練習では、新主任のTコーチが、満を持してラダーでのいろいろな足運びを考えてきてくれたのですが、6年生との落差は大きく、一番初歩の2種類くらいしかできなくて愕然としていた記憶があります。ところが最近では、毎回一つはTコーチが新しい動きを教えてくれていますが、すぐにできるようになっています。言葉を理解し、動きを見て、自分の体をその通り動かす、というのはかなり高度な能力を必要とするように思いますが、みるみる神経組織が発達してきているのを感じます。本当にこの時期にスポーツをするというのは大切ですね。

次は、いつものようにゴムボールでボールタッチの練習。まず、片手投げ上げ10回を右左3セットずつ、両手投げ上げで3回拍手10回×3セット。ボール交換10セット×3。片手アンダーハンド左右20回ずつ。まだ思うようにならない子もいます。それぞれに宿題を出すのもいいかもしれませんね。家で練習しましょう。次は、横に並んで横パス(ボール5個を2往復)。横パスでは、どうしても体全体を左へ向けて捕って、半回転して後ろを向いて投げる、ということになりがちです。手渡しするような感じでやったらうまくいくかなと思い、前回に引き続き距離近めで練習したところ、体を正面に向けたままうまくできるようになりました。最後に罰ゲームを賭けて競争したところ、素晴らしいことがありました。6人1チームで順に5個のボールを回したのですが、どちらのチームもノーミスですべてのボールを送り、僅かのの差で一方のチームが勝ちました。5個×6人×2チームで60回、プレッシャーをかけた状態の中ノーミスでボールタッチしたことになります。素晴らしい!

次は、ボールダウンとオーバーの練習です。まず、きれいにジャックナイフをしてボールダウンする練習を3周ほど。次に、攻撃側に2人フォローがついて、ディフェンス役のコーチが1人目を倒してオーバーしてボールを取りに行くのを、2人目がスウィープ、3人目がボールを拾う、という練習です。2人目がボールを拾わずにスウィープする(ボールに絡んでくるディフェンス側の選手を排除する)ことの理解が難しいようで、何をしたらよいか分からず立ち尽くす子がいました。分かっている子もいますが、なんだかわからない子も半分近くいたように思います。相手が目の前に来ているときは、ボールを拾おうとすると態勢が崩れているため跳ね飛ばされてしまいます。ここでボールを拾おうとすると負ける、という感覚を持っていないと、2人目がボールを拾わずにスウィープするということが理解できないのではないかと思います。そのためには、11のボール取り勝負などをもっとやって、ボールを拾うか、先に相手をスウィープするかの判断力を養うのがいいように思いました。

次は、7~8mのグリッドを作り、向こう側の二つの角からディフェンスが一人ずつスタート、こちら側の辺の中央から攻撃側一人がスタートして、ディフェンス2人が連携して一人を捕まえる、という練習をしました。前回もやりましたが、今回は少し広めにして難しくしたので、止められる確率が減り、止めたのは半分くらいだったでしょうか。味方の動きも見ながら、二人が並んで前に出れば捕まえられるので、相手の動きと味方の動きを両方見る練習です。相手しか見ていないと、自分が右側にいるのに、左側に捕まえに行ってしまい、自分の右側を抜かれることになります。なかなか難しいですが、全員ができるようになって、試合でも縦に重なってしまった時にヤバいと思って前に出るようなチームになったら本当に強いチームになると思います。今回は倒れた相手を乗り越えてボールを奪うところまでやってみましたが、きれいにオーバーしてボールを奪えたのは2回だけでした。この練習も続けたい練習です。

 最後に紅白戦です。どんどんパスをするようなシーンも練習に取り入れていっていい時期に来ているように思いますので、とりあえずセットからの開始時に長いパスをしよう、ということでやってみました。パスの利点=例えばスクラムからの開始時に、長いパスをもらえば、相手スクラムの2人目に絡まれずにフリーに動ける、といったことは実感してきているように思います。また、長いパスをするのであれば、一人飛ばして向こうへパスをしても良いわけですし、誰にパスしようか考えます。「だったら相手の位置も見て、相手のいない方にパスしよう」と声をかけると、相手の配置も見て、味方の位置も見るようになりました。また、相手が広がり切っていないのを見て、大外の子がパスをくれと声を出すとか、右にパスを出すという振りをしておいて左にパスするなど、「長いパス」というたったそれだけのことで、全員がいろいろに頭を使い始めました。何も考えずに一番近くの決まった子にボールを「ハイ」と渡し、その子があっという間に捕まって、そこに全員が集まってもみ合いになる、というようなラグビーとは大違いですよね。練習内容には本当にまだまだ工夫の余地があることを実感しました。

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