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5年生 2015年 夏合宿 in ハチ高原

7月31日 昨年よりも暑〜い夏の真っ最中、31名(1名欠席)の5年生は先のさぬき遠征に続き、バス一台をこの学年だけで貸し切り状態にして3泊4日の合宿のためハチ高原に向かいました。そして、この合宿のテーマである、絶対うまくなる! 弱点を無くす!ということに取り組んでもらいました。

しかしながら、AO主任コーチが合宿直前ケガによりフル参加がなくなり、今年から5年生の指導員になられ、そして合宿フル参加していただいた、IDAコーチ、HRコーチご両名に31人をお任せすることになりました。(どうもありがとうございます。)

両コーチはすぐに5年生全員の弱点である”リアクション”(頭と体の連動)が弱いことを見抜いていました。たしかに春の試合では相手にトライを取られる原因のひとつはモールやラックで不意にボールがこぼれた時などはほとんど相手選手が先にボールを拾ってつながれるというシーンが多かったです。この弱点を無くすための練習メニューをHRコーチがこの合宿期間中しっかりおこなってくれました。頭と体が連携する練習とさらにはルールを覚える練習などは大阪に戻っても今後もいろいろメニューを増やして取り入れたていきたいと思います。

2日目は 対4年生 & 6年生との試合です。 土曜日の試合はこの春までのメンバーを中心に2チームに別れて戦いました。vs 6年生は相手6年生の参加人数の関係もあり1試合のみ、そのかわりに5年生同士の紅白戦となりました。紅白戦は隣で練習していた中学生も引き込むほど激しい内容で試合後は ”ねーコーチ、コーチ! XXX が足蹴った!とか △△が腕を踏んだ!” などなど訴えてきており、チームメイトだからという遠慮もなく、彼らなりにギリギリの攻防をしていたことがよくわかります。そして6年生との試合でのトライはウイングまでボールを運び隅っこにトライするという理想的なトライパターン! 外からの声に反応したスクラムハーフは”生きた”ボールをテンポ良くバックスに供給し、スタンド、センターはパスミスも恐れずウイングまでボールを回す。ボールを託されたウイングはスピードで相手を振り切るという ”やっていて楽しい”(見てても楽しい)ミニラグビーができておりました。今年は春から強いチームと対戦が多かったことにより、常に”攻める”という意識が芽生えてきたのかな?という感じがしました。(特に第2センター、ウイングからの声は良かったです。)そして、 vs 4年生は7人制ということ!そして4年生コーチと人選について事前打ち合わせをしていなかったこと、さらにチームとしての決め事を徹底せず、選手の対応力をみたかった!こともあり、試合が始まると4年生のエリアをとるロングキックにパニックになった事で ”誰にもボールは渡さない” ”俺がなんとかする”という試合内容になってしまいしました。しかし、こういう試合をしたことで日曜日の試合で”進化”を見ることができました。

3日目はコンタクト、キック、ステップ、パス、ルール理解、リアクション、チームプレーなどのゲームスキルを重点的にチェックするためのチーム編成をおこないました。午前の練習が終わって昼休みに vs6年生の試合にでるメンバーのみ作戦会議がありました。その会議によばれなかった、生え抜きの2人、K20、Y5(そしてついてきただけのD34)が ”なんで俺たち呼ばれなかったの?”と私のところにきました。特にK20はA1入りへの思いが人1倍大きく、ラグビーノートや練習以外でゆっくり生徒さんたちと本音でK20と話ができたのは合宿というイベントのおかげです。コーチも彼らに本音を伝え、そして気持ちを前面に押し出して、持てる力をすべて出して戦って欲しいと伝えました。そして、午後からの試合です。まず vs6年生に出場するチームはまず紅白戦での戦いになりました。お互いに ”トライはさせない”という気持ちが前面にでており、前日同様、ジャージもドロドロになるほど激しい内容でした。このメンバーに求められることはすでに覚えたスキルを使うのではなく、新しいスキルにチャレンジするように伝えました。上手くいっても、今は失敗してもあきらめることなくチャレンジを続けてください。それが自分のものになった時、試合するのがもっと楽しくなります。6年との試合は引き分けとなってしましましましたが新しいことをチャレンジしての引き分けです。今後もどんどん失敗を恐れずチャレンジしてください。

そして vs4年生との対戦はこの合宿で一番心の熱くなる試合となりました。全員が全力でボールをつなごうという意識、負けたくないという意識が見てる指導員、チームメイトにも伝わるほどの「心を動かした!」ゲーム内容でした。それは実際にプレーしていた選手も同様で次の試合にむけてのミーティングは選手たちが自主的に集まって良いところ、悪いところを話し合っていて、私もアドバイスしようと輪の中に入ろうとしましたが ”大丈夫です。自分たちでできます。” と言って断られました。コーチが入らなくても自分たちで考えることができるようになってきました。これなんです。この合宿を通じて彼らの意識が変わった瞬間でした。これを実際に見れて本当に嬉しかったです。次の試合は相手のエース級のランナーに走られて負けてしまいましたが、ポゼッション(ボール支配率)では圧倒していたこと、ナイスタックルが何回もあったこと!彼らにはまだまだ眠っているだけで使っていない能力があるということを見せてくれたことはこの先の秋のシーズンに向けてとても大きな収穫となりました。この日の感覚を忘れないでくださいね!

そして4日目も無事にスケジュールをこなし(何人かはブヨの被害がありましたが)怪我なく、元気に山を降りることができました。少し休んで秋シーズンに向けたシーズンが始まります。 夏合宿で感じた気持ちをいつも出せるようにしっかり今はリラックスして、また8月23日 マルチグランドで会いましょう!

最後に31人をベストコンディションの状態で送り出してくれました、保護者の皆様、また合宿をお手伝いしていただきました保護者の皆様本当にありがとうございました。豊中の5年生32人はスクール内部だけではなく、他のラグビースクール、そして海外(特にシンガポール)からも注目されている32人です。これから秋のシーズンに突入していきますので、残りの夏休みはしっかり遊ばせて、そしてしっかり勉強させてあげてください。(”リアクション”は頭の回転を早くしないと対応できないので、) これからもよろしくお願いします。

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