カテゴリー: '16-6年生チーム

5年生 Road to 四国 (激闘編)

7月12日はさぬき空港公園にてさぬきRSさん、宇摩RSさんと春シーズンの締めくくりとなるフレンドリーマッチをおこないました。また、今回はこの試合を最後にお父さんの仕事の都合でベルギーに引っ越すことになったH32のお別れ試合も兼ねており、前日の5年生ミーティングではキャプテンS6より「全勝してH32を送り出す」とみんなの気持ちを一つにして試合に臨みました。とはいっても関西の強豪スクールとよく試合をおこなう ”さぬきRSさん”、そして初顔合わせで愛媛県より過去にはヒーローズカップにも出場経験のある”宇摩RSさん”です。宇摩RSさんはとにかくフォワードの体格が豊中のフォワードよりも大きく、5年生で一番背の高いJ22よりも大きいフォワードが複数人いるというチーム構成でした。私も当初はミスマッチとちがうかな?と少し不安になりました。しかし、今回は心配無用でした。5年生は試合前にフォワード、バックスがお互いにサインプレー、キックの時のサインなどを確認し、味方の動きに右往左往せずにスムーズにリンクできるようにフォワード&バックスでの合わせの練習をして試合に備えていたのです。 以下結果です。

A1 vs 宇摩RSさん   ◎
A2 vs さぬきRSさん  ◎
A1 vs さぬきRSさん ◎
A2 vs 宇摩RSさん   ◎

有言実行! 約束通りの負けなしでH32を笑顔で送り出すことができました。私個人の考える、今回の勝利の原因は前日のさぬきRSさんとの合同練習でさぬきRSさんのコーチの指導のもとでしっかりと体をあてる練習をしていたおかげでは?と思っています。あたり慣れしていたことによりモール、ラックでも負けずに押し切ることができ、タックルも相手のおなかにヒットするシーンを何度もみることができました。また攻撃面でもスクラムハーフが起点となり、意識的に外にボールを動かすことが数多く見られバックスのウイングのポジションにはいった選手がトライをするという理想的なパターンのトライシーンも増えました。そしてパスを投げる距離と正確性も4月の頃よりはスキルが上がっていることを確認できました。また、キックについてもフィールドの真ん中に蹴って相手にカウンターされるということもなく、サイドライン付近にボールが転がるように蹴っていました。特にH13のキックは飛距離、ボールの落下地点とも完璧なキックでした。(実際にこのあと相手ボールを奪ってトライにつながったので、本当にこのキックはナイスキックになりました。)バックスだけではなく今回はフォワードもがんばりました。A2のフォワードはあの大きい宇摩RSさんのフォワードから相手ゴール前で(さっきH13が蹴ったキックの続きです。)相手ボールのラインアウトのボールを奪い、そのまま押し込んで最後はS10がトライするというフォワード戦を制してのあっぱれのトライでした。です。試合後Y5はフォワードをやった人にしかわからない ”やりきった感100%の顔” であの大きな宇摩RSさんフォワードを押し切ったというのがまだまだ信じられないという余韻がまだ続いていました。さすがチーム1の重量級フォワードの面目躍如といったところでしょうか?彼のパワーの源は食にあります。今朝もホテルの朝ごはんをしっかり食べたていたことが最後の1メートル押し切れたようです。成長期のみなさん! ごはんはしっかり食べましょう!

そして、1メートルということでは H32も対外試合初トライまであと1メートルでした。 今回彼が最後ということなので例えばプロラグビークラスならば彼にボールを集めて何とかトライというを!という粋な計らいもできるかもしれませんが、しかし、豊中の5年生は自分のプレーが精一杯でそんな余裕はありません。カッコつけてそんなことをするとゲームの流れが相手にいくことも考えられたので、昨夜のミーティングではチームとしてはいつもと同じテンポで攻撃をおこなう、だからH32が自らがんばってトライチャンスを呼び込むというゲームプランで臨みました。そして試合開始、フォワードとしての彼はモールラックにしっかりはいり味方にボールが出るよう何度も何度も相手を押していました。そして、彼らフォワードが押し切ってでたボールをバックスに展開、バックスがつかまり、すぐそばにいた味方選手がボールを確保しました。そしてゴール前でこのモールには入らずライン際に展開していたH32にラストパス。彼の前にはトライラインが見えました。彼は最短距離の直進を選択しましたが「トライさせてたまるか!」 と相手選手も必死に彼を捕まえてラインの外に押し出されてしましました。 トライまで1メートルです。もし、彼がコーナーを目指して直進では無く、左斜めに走り出せばという状態でもありました。でも直進でもチャンスはありました。しかしながら相手チームのタックルした選手が試合巧者で「ゴール前では足元ではなく、ボールにいく」ということがちゃんとできていたために彼のトライチャンスがスルリと逃げて行ってしまいました。 あとちょっとの1メートルだったんです。しかしこの1メートルを前進するのが本当に難しい競技であること!をH32には申し訳ないですが相手チームから教えていただきました。 試合が終わりみんなでH32を胴上げしました。彼もトライができなかったのが悔しかったのか?それともみんなとお別れするのがさびしくなったのかは彼しかわかりませんが、彼の目には光るものがあり思わずもらい泣きでした。(元気にベルギーでもがんばってください。
最後に このことを シンガポールに行かれたFSMコーチに報告しましたところ ”この1メートルについて、皆様久しぶりでなつかしいコメントがございましたので原文そのままご報告しておきます。

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H32にちょっと長いけど、ナポレオン・ヒ読ませてあげてください。

ゴールドラッシュの時代に、ダーヴィーは伯父と、金鉱を掘りに行きました。1ヶ月かかって、鉱脈を掘り当てたので、借金して機械を買い、再び鉱山へ戻ってその金鉱を掘り、あっという間に借金を返してしまいました。ところが、とつぜん、鉱脈がなくなってしまいました。同時に、彼らの夢も消え去りました。さらに掘り続けたものの、挫折を認めざるを得なくなり、機械一式を格安で屑物商へ売り、絶望のなか、故郷へ帰っていきました。そのあと、屑物商は、鉱山技師にたのんで、その鉱山を調査しました。すると、ダーヴィーたちがあきらめたところからわずか91センチ下に新たな金鉱脈が眠っていることがわかり、屑物商は、巨額の富を得ました。ダーヴィーの伯父は、「人間の思考の中にこそ、無尽蔵の金脈が隠されている」ということを知らなかったのです。思考が現実化するという、真実を知らなかったのです。せっかく彼らの思考が現実化しかけていたのに、その寸前で、あきらめてしまったのです。現実化する、すなわち、成功の手前には、必ず、どたんばと言えるような失敗や逆境や挫折があります。それを乗り越えたときのみ、成功するのです。

ダーヴィーは、教訓を得ました。「人がやめろといっても私は決してやめない!」

以上いかがでした懐かしかったでしょう! それでは次は合宿に向けてがんばろう!

(追伸) 今回の遠征にいろいろとサポートしていただきました さぬきRSの指導員の皆様、保護者の皆様、誠にありがとうございました。バスに乗って帰る前に駐車場もところまで全員で見送っていただき、また選手同士は全員が握手しながらしてお互いの健闘を讃え合うアフターマッチファンクションで選手間での交流ができ、大変有意義な遠征となりました。本当に本当にありがとうございました。&お疲れ様でした。今後とも宜しくお願いいたします。

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4 thoughts on “5年生 Road to 四国 (激闘編)

  1. 久しぶりに全試合見せていただき、バス貸切分の大所帯の全員が必死にプレーし技術的にも成長した姿に感動しました。よくここまで、全員のモチベーションを維持しながらコーチングしていただいたと感謝しております。今後もよろしくお願いします。

    • H9お父さん コメントありがとうございます。30人という大所帯ホンマに大変でした。でもバスの集合時間、ホテルでの食事の時間など団体行動として守るべきところはしっかり守ってくれたのは「さすが5年生!」と思いました。TKNコーチのアイデアでH9は今回初めてスタンドオフでプレーしてもらいました。初めてでも全然余裕でH9はこのポジションを楽しんでました。視野が広いのでB.バーンズのようなスタンドオフ目指してみてはどうでしょう?

  2. 5年生のゲームがない時は、6年生を応援してくださいありがとうございました!(^^)!
    応援のおかげで久しぶりに勝ことができました。

    これからもお隣の学年ですのでよろしくお願いします(*^^)

    • ラグビープラネットさん コメントありがとうございます。前日の練習でさぬきRSのコーチより『Off the Drill」(オフ ザ ドリル)”他人のプレーを見る” ということを教えていただきましたので、早速彼らはそれを実践してくれたようです。6年生もええ感じになってきたようですね? 夏合宿での対戦何卒よろしくお願いします。