カテゴリー: '16-6年生チーム

『シェア〈共有〉』から新たな流れを生み出す三年生

金木犀が薫り幾分寒さを感じ始めるとウィンタースポーツシーズンの到来。大阪マラソン開幕の今日は、広く、水はけのよいグラウンドで高槻RSさん(9名)、能勢RSさん(1名)と一緒に楽しい合同練習ができました。わが三年生は29人と高い出席(うち1名は応援)率で、他のスクールの生徒が慣れない風変わりな練習をしっかりリードし、貴重な時間と空間をシェアすることができました。

3つのスクール間で挨拶を交わし、1時間練習を行い漸く打ち解けたところで、ミニゲームを1.5試合行いました。ゲームは高槻・能勢連合チームと豊中2チーム(チーム・サプライズとチーム・今でしょ!)で行い、結果は、豊中のお・も・て・な・しのラグビーとなりました。チーム名が悪かったのか、よかったのか、初戦は、よくタックルでゲインラインは防衛できていましたが、今ここというところでピラーがいなかったり、転がっているボールへの働きかけが無かったり、ボールを一人で持ち込んでタックルされノックオンするなど基本的なところができずに大敗。修正を行い臨んだ二試合目は、経験豊富なH7を途中まで温存し敢えてニューフェイス2人(K27、K31)を起用したゲームキャプテンS14の采配が吉と出て、フェーズを重ねた末にゲームキャプテン自ら飛び込んで先制トライ。同じように相手トライライン近くまで攻め込み形成されたモールからショートサイドを突いたのはなんとK27。トライラインを越えグラウンディングしようとしたところでボールをはじかれ幻のトライとなりましたが、この試合でも救世主ぶりの働きでした。靴が脱げたK31(なんで今日はゆるゆるのスニーカーだったのか?)とともにサプライズを演出。おまけは後半が時間切れで中止になるというサプライズもありました。

来週のスクール大会では初戦で勝ち進めば高槻さんとの再戦があります。今日ゲームができなかった後半のメンバーは相当フラストレーションをため込んでいると思われます。再戦で全部吐き出して貰いましょう。

最初の練習では、ラダー、ミニハードル、背の高いコーン(2つのコーンに紐が結ばれている)を使って、40人弱が一斉にアジリティトレーニングを開始するという壮観な光景を楽しませていただきました。その後、障害物競争(ミニハードル、ラダー潜り抜け、立てたラダー越え)で4色のビブスから好きな色をゲットして貰いチーム分けをしました。この競争で高槻さんの18番がハードル前で野球のヘッドスライディングの体勢でいとも簡単に潜り抜けたのを目撃した豊中の生徒は目が点になっていました。

4色のビブスでチーム分けができたところで、2チームに分け、2つ平行して立てた背の高い紐つきコーンで向き合った両チームの各1名がこの紐つきコーンを両脚同時にジャンプして越え、予め決めておいたチームの方がどちらか真横にダッシュします。それを見た相手が即座に反応して追いかける練習です。慣れてきたところでフェイントありでやって貰いました。フェイントにまんまと引っかかっている生徒もいて微笑ましい光景でした。

次に3on2(攻撃が1人数的に優位)で向き合い一旦後方にバック走したところで短いパスを早く味方につなぐ練習を行いました。このキーファクターは、ハンズアップ、キャッチ、見てパスです。豊中の合言葉は「手と目」。なかなかフリーの3人目にパスが通らない組が多い中、豊中18番の一人飛ばしパスはお見事でした。高槻、豊中両チームの18番。男女とも日本代表が採用しているGPSを彼らに装着して試合中の走行距離を測定すれば、おそらく学年トップティアを争うレベルでしょう。今日のゲームで豊中18番の出番が来なくて残念でしたが、高槻18番は同じ背番号を数名がつけているのかと錯覚するほどの運動量でした。

練習の最後に、試合のコート全面に均等に40人弱が散らばり(これは素早くできました)、コーチがボールをパスした色のチームがスローフォワードありでパスしながらゴールラインを越える練習を行いました。最初はディフェンスなしで、途中から違う色のチームがバスケットと同じディフェンスを行い、プレッシャーの中でゴールできるかを競いました。いつもは敵味方に別れて試合をする関係が今日は同じグラウンドで同じ色のビブスを着て練習をする。お互い「ええとこ」を見せようと少し背伸びした様子だったり、うまいプレーに素直に感嘆」したりと子供たちの中で何か新たな流れを生み出すような刺激になったようです。ゲームでのK4の必死に止めたタックルやK20やR24の前進しようとする気持ちがそれを物語っていました。反対に相手チームの生徒にも変化があったかもしれません。

表題の本では、ハイパー消費(次から次に際限なくたくさんのモノを手に入れること)社会が行き詰まりを見せ、大きく変わろうとしている人々の意識に着目し、これからは何を持っているかではなく、何に「アクセス」できるのか、どう「シェア」するかが、「自分」を定義する時代になると断言しています。カー・シェアリング、スキル・シェアリング、コ・ワーキング(アイデアを交換するコミュニティ)、フェイスブックなど日本でも一般的になりつつある経済のルール変更。ラグビーの世界で間もなく四年生になる彼らも何を持っているかを競うことから、仲間の間で価値のフロー(流動性)をどう高めていけるかに重点を変えていかないと明るい未来はないでしょう。そんな得難い体験ができた合同練習でした。遠路お集まりいただいた高槻・能勢両スクールに感謝です。

『あとになってこの時代を振り返れば、人間の基本的な欲求を満たすような持続可能なシステムを一足飛びに再構築した時代だったと思うに違いない。まさにそれは、「革命」と呼べるものだ。社会が重大な危機に直面した時に、永遠に満たされない所有欲や浪費欲から抜け出して、みんなにとっていいことを再発見する方向へ地殻変動を起こしはじめたのだ。』

 

 


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