カテゴリー: '16-6年生チーム

『昨日までの世界』からいよいよ三年生へ

スクール本年度の最終日はすぐにも降りだしそうな曇天でしたが、各学年(特に六年生)の日頃の行いのおかげでしょうか、修了式、六年生送別試合が無事終了しました。送別試合は、これまで寒さと眠気にもめげず練習の一時間前から早出の特訓を積んで来られた保護者(二年生からいきなり六年飛び級の保護者もいました)が例年にないチームプレーで花園卒業試合全勝と勢いのある六年生に果敢に挑みタイトな試合を繰り広げていました。しかし、酒席(?)で培った団結は脆くも瓦解し、結果的には4-1で六年生が親・コーチを超えた日をお膳立てしただけに終わったようです。ご卒業ほんとうにおめでとうございます。一つだけ、二年生K12のおねえちゃんとママさんが出場できなかったことは非常に残念でした。女子ラグビーの裾野が急速に拡がっている中、今日幻のトライを演じたパパさんのように恵まれた体格を活かして次のステージで頑張って欲しいものです。

二年生は病欠などで全員出席はなりませんでしたが、23人が出席。今年度は全員が進級してくれるという明るい修了式となりました。さらに先週体験参加の1名が入学意志を表明!同じ学校の友達も1名体験参加してくれましたので、総勢28名のマンモス学級となる可能性が出てきました。修了証書授与では、T2が代表して証書を受け取り、チームキャプテンの自覚に溢れるH9が校長先生を前に大きな声で「気をつけ!礼!」と号令をかけ全員できちんとご挨拶ができました。4年後の今日の日にいったいどんなチーム(3チーム組成できます)になって卒業試合を見せてくれるのか、今からゾクゾクさせられた瞬間でした。保護者の皆様、今のうちから壊されない身体を作っておく必要がありそうです。

今日もK20が絵日記を描いて持ってきてくれました。自分が試したプレーがうまくいってコーチに褒められた気持を絵に表していました。もう一人、S14も過去からびっしり書いているラグビーノートを提出してくれました。彼の素晴らしいことは、練習やゲームでできたこと、できなかったことを冷静に分析し、次にどうしたいかを明確にしている点です。今日のミニゲームで所属する緑チーム敗戦後、敗因を問いかけた際にも「ディフェンスが前に出ていなかった」と即答できるまでに成長していました。一年前のノートが落書き風だったものから、頭の整理ができるようになるにつれ、筆致が研ぎ澄まされてきており、コーチの冗長な駄文が恥ずかしくなりました(けれど、駄文はコーチ廃業まで続きます)。

もう一つ嬉しい出来事は、Y5とT18の二人が今日で今年度無遅刻無欠席となったこと。このスクール以外にも様々な行事がある中で、スクールを最優先に毎週早朝から送り届けてくださったおうちのかたには頭が下がる思いでいっぱいです。ささやかですがサプライズ賞として、震災被災地青森県から今朝佐川急便さん(少しヒヤヒヤしましたが、指定時間通り学校まで届けていただき感謝感激です)に届けていただいたラグビーボールとキックティーを二人にプレゼントしました。たった一回家族の用事などで欠席したために貰えなかった生徒には酷でしたが、次年度こそは皆勤賞を狙って欲しいと思います。二人の嬉しそうな顔、他の生徒の悔しそうな様子を見ると、コーチもお小遣い財政が破綻するまで頑張ろうかなと思いました。

何かをもっている二年生たちとのファーストコンタクトから、はや二年。この二年間一緒に過ごした生徒たちには、600万年に及ぶ人類の進化の過程で培われた伝統的な社会性(狩猟採集社会や小規模な農耕社会の子供の遊びは、他人と勝敗を競わず、分け合うという共通性)が随所に垣間見えました。こういった子供たちのDNAに刷り込まれている貴重な社会性を失わせることなく、現代社会に適合できる自律した子供たちに育てていくことが今日からの新たな課題です。世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』で有名なジャレド・ダイアモンドUCLA地理学教授の近著にはそんな課題へのヒントが散りばめられているだけでなく、以下のように伝統と革新が共存する日本への期待も込められています。

日本の「強み」の源泉は、一国のなかに伝統的な部分と現代的な部分がうまく共存していることにあると思う。さらに、伝統に新しい事柄を織り交ぜて残すものと捨てるものを選択し、みずからを革新し再発見するという能力をたびたび発揮していることにあると思う。(中略)急速に変化する社会のなかで、どういった子育てがベストでしょう?

「昨日までの世界」と「今日からの世界」、これら二つの世界観をこれから4年間、生徒・保護者・コーチが共有しながら、情緒的に安定し、自分に自信を持ち、好奇心に満ち溢れ、自律している生徒たちに育てあげるベストの答えを探してゆきたいものです。


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『昨日までの世界』からいよいよ三年生へ” への6件のコメント

  1. Fコーチ初め指導者の皆様、この1年間本当にありがとうございました。
    この1年間我々保護者も彼らの成長ぶりを楽しませて頂きました。
    何が一番成長したかと考え、色々とあると思いますが、今さらではありますが気づいたのは、朝早出のタッチフットやミニゲーム中での声です。1年前とはっきり違いますね。いつの間にか彼らはゲーム中に色々な声を出すようになりました。大きな声で。自然に。特に早出のタッチフットで、緑や黄色が打倒黒ビブスの闘志で試合に臨むようになってから、双方ともに声が出るようになったと感じられます。
    他チームとの試合では、まだあんな感じで声は出ていないように思いますので、4月の試合では期待したいですね。
    もうひとつはパスでしょうか。タッチフットのときはパスが結構つながり始めたように思います。ここでも彼らは、「いつの間にか」「自然に」、徐々にではありますが、パスをつなげるようになってきましたね。
    4月の試合が本当に楽しみです。来年度もよろしくお願い致します。

    ※S14は、今年度は学校でもT2/K4と同じクラスになったため、練習日以外にもラグビーボールで遊ぶ機会が増えたようです。今日も練習後我が家に集まり3人でポケモンカードや野球盤をしておりましたが、そのうち飽きたらしく、今日スクールに入校を表明した妹を加え4人で家の中でパスの練習を始め、なかなか熱を帯びてきたのでついにカミサンから軒下で縄跳びでもして来いと追い出されておりました。それでもT2は「おぉ、そうだ。軒下なら雨に濡れない!」と屈託なく縄跳びを持って駆け出しておりました。
    齢50近い中年オトーサンは、思わず「これからの彼らの人生に幸多かれ」と願ったことです。

    • S14父さん、
      今年度も一年間早朝からお疲れ様でした。なでしこも遂にデビューですか。一層ラグビー漬け家族になりますね。
      お気付きの通り生徒たちの潜在能力が徐々に開化しようとしています。ここは焦らずじっくりと一番大事な中学年の二年間でベースを築いていけるよう生徒の自律を促すコーチングを心掛けたいものです。引き続き宜しくお願いいたします。

  2. コーチの皆様、今年度も一年間ありがとうございました!!
    みんなを見ていると1年生の時よりも更に成長の幅の大きかった2年生だったなと思います(^_^)
    R15も上半期は伸び悩んでいた感じがしましたが、私があまり見れなくなった秋以降で急激に成長したなと思います。それはプレーだけではなく精神的にも。ビブス争奪戦では最初は人気の黒を取るために必死でしたが、最後の方は黒のメンバーをやっつけること、やっつけるべく最高のパフォーマンスをみせることを目標に黒には目もくれなくなりました。最終日だけは黒で締めたかったみたいですが(^_^;)
    意味不明発言は後を絶ちませんが、ホントに心技体すべてで大きく成長した下半期だったと思います(^^ゞ こんな不思議ちゃんをいつも見守って頂いて本当にありがとうございました。懲りずに引き続きよろしくお願いいたします。(*^_^)

    送別試合には6年生保護者&コーチとの普段からの異学年交流(単なる酒席?)での流れから特別推薦枠?で出場させて頂きました(*^_^*) 隠し子疑惑もありましたが(≧▽≦)
    今回は負けましたが、4年後には、この最強金太郎軍団に真っ向勝負で勝利を収めるべく、今から体を作っていきたいと思います(^_^)v

    • R15父さん、
      先週は親子試合の助太刀お疲れ様でした。学年を越えて交流を深めていただき、お父さんにも特別賞を用意しておくべきでした。
      息子さんのアンチ黒チーム魂は立派ですね。三年生になったらこのやり方を工夫しようと思っています。カラーも増やしたいですね。
      生徒それぞれアップダウンを繰返しながら右肩上がりの成長トレンドを見せてくれると思います。おたのしみに!

  3. いつもありがとうございます!
    私も、この2年間でチームレベルがすごくあがったな~と感じています。
    特に、ラグビーの直接的なプレーだけでなく、コーディネーション向上につながるメニューや、頭と体を同時に働かせるようなメニュー等を色々考えて実施して頂き、感謝しています。
    (K16は、キャッチボールもまともにやったことがなかったので… 特にありがたかったです^^)
    7人制になって、広くなったグランドを駆け回る新3年生を早くみたいものです。引き続き、よろしくお願いします!

    • K16父さん、
      先週ミニゲームの横でコンタクトダミーにヒットする練習をしたときに、K16がいちばんハードな当たりでした。ボールキャッチもそうですが、コーチの説明を真剣に聞いているから上達が早いのかもしれません。
      セブンスの広いピッチでか弱きオトコドモを追いかけ回す姿が思い浮かびます。
      コーディネーショントレーニングはこれからも定番メニューに取り入れます。