カテゴリー: '16-6年生チーム

三年生に向けての試練となった『カジュアル・ベイカンシー(突然の空席)』

今年の初テストマッチとなる伊丹RS招待試合9ゲーム。日差しで霜が溶け出し泥々となったグラウンドで生徒たちは凍てつく寒さのなか最後までよく頑張りました。今回は、これまでの最多となる5チームをエントリーし、結果は5勝4敗の勝ち越し。競合スクールに決して引けを取らない全員ラグビーができた好ゲームとなりました。

先週の段階で25人出席の予定でしたので、5チーム(アース、ウォーター、ファイア、ウィンド、エアー)の中で一人も休めない編成でしたが、前日に病欠1名が出て24名の出席。さらに当日練習途中で1名体調不良(途中復活してくれました)、チームキャプテン1名負傷退場という試練が待っていました。そんな突然の空席を他チームのキャプテンが中心となって埋めてくれました。過去最多試合数につき、以下結果のみ記しておきます。

①チームウォーターvs伊丹 : 4-3 勝  MOM S25(ラストワンプレーでの逆転トライ。持っている男です)  相手のシザース攻撃に翻弄されながらも、モールのドライブ攻撃は圧巻でした。

②チームエアーvs東大阪 : 2-4 負  MOM M19(イメージキャプテンとしてなかなか燃えないチームメイトをタックルで点火) 初チームキャプテンM23もトライでチームを牽引。

③チームアースvs吹田 : 5-3 勝  MOM K8(前に出るディフェンス、勝ち越しを決めたトライでチームに大きく貢献)  T18からのパスを受けたチームキャプテンR24の独走トライもお見事。

④チームファイアーvs東大阪 : 4-2 勝  MOM T2(均衡を破る2本のトライもさることながら、低いタックルで確実に相手のゲインを阻止)  K20は練習通りのフリックパスがH9に通りトライに繋げた。

⑤チームエアーvs伊丹 : 4-5 負  MOM K4(ゲームキャプテンとして攻守で活躍)  幻の同点トライが悔やまれた。

⑥チームウォーターvs吹田 : 3-6 負  MOM Y17(何度もタックルで勝機を見出そうとしているひたむきなプレー) よもやのチームキャプテンR15負傷退場は痛かった。

⑦チームウィンドvs東大阪 : 2-8 負  MOM S14(からだを張ったプレーが随所で見られた。チームメイトへの指示も明確)  長い故障からの復帰戦でA11が爆発!2本の鷲掴みトライは大器の片鱗か)

⑧チームアースvs伊丹 : 6-4 勝  MOM S10(勝ち越し、ダメ押しのトライはもとより戦況を冷静に俯瞰する力は流石ゲームキャプテン)、MOM特別賞 T18(2試合フル出場で数限りないタックルを敢行)  J22の前半4連続大回転(?)トライは圧巻。

⑨チームファイアーvs吹田 : 12-1 勝 MOM H9(チームキャプテンから久しぶりのゲームキャプテンとして攻守に大活躍。ファイアーのまさに光源)  トライラッシュだけでなく、相手ラックを全員でオーバーしてマイボールとしたターンオーバーなど迫力満点の本日ベストゲーム。

偶々今週読了したJ.K.ローリングの最新作のような突然の空席が出た試合でしたが、この小説でボート選手としてチームにメダルをもたらした女子生徒クリスタルのように「ひょうきんで、それでいてタフで。けっして怖じ気づくことなく、つねに戦う姿勢を忘れない」金太郎飴軍団の仲間がリーダーシップを発揮したことが三年生に繋がる大きな収穫となりました。

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4 thoughts on “三年生に向けての試練となった『カジュアル・ベイカンシー(突然の空席)』

  1. Fukushimaコーチを始め皆様、いつも大変お世話になっております。
    伊丹RSとの招待試合では子供たちは皆泥んこまみれで、プレーしているほうも大変ですが、洗濯するほうも大変でしょうと思いながら応援しておりました(笑)。
    今回、僕は初めて、隣り合わせのフィールドで二年生たちが同時に試合を行うという場面に遭遇しました。コーチの皆様は大変だと思いますが、父兄としては、息子S25の応援はそこそこに、360度で子供たち皆を応援することができて、何とも贅沢で幸せな時間を過ごさせていただきました。
    S25はMOMをちょうだいしましたが、僕からすると「結果として、まあ最後のトライを一応決めたから、敢えて選ぶのならば…MOM」ですので、これからもそのプレーっぷりをチームの仲間に認めてもらえるよう、真摯にラグビーに取り組まなきゃダメと話をしておきました。
    本人もFukushimaコーチからディフェンス時の心構えを聞き、思うところがあったようですので、僕もできるかぎり、S25の公約である朝のランニングに付き合おうと思っております。

  2. S25父さん、
    寒いなか9試合の応援お疲れ様でした。2試合を同時に見られて、それが3ゲームも続くという得難い体験をさせていただきました。ただし、全試合勝たせてあげられないのがコーチの辛いところです。
    息子さんの逆転トライはよく状況を見て右隅に飛び込んでいました。決して棚ぼたではありません。常日頃準備をしている生徒のところに幸運はやって来るのだと思います。一方でディフェンスはなかなか普段準備できるものではありません。私も含め、できることなら相手とのコンタクトを避けたいものです。成長する必要がないのであれば、コンフォートゾーン(快適な場所)にどっぷり浸かり、勝敗という表向きの結果だけに一喜一憂すればよいのかもしれません。しかし、二年生が目指す成功は、たとえ逆境にあっても前進しようとする内面の強さを持てるようになること。困難を通してのみ内面の強さは鍛えられると言われています。新年の計で走ると決めたなら、敢えて継続することの苦しみを望んで挑戦する姿勢が大事だと思います。こういう地道な努力は誰にも評価されないと考えてしまいますが、一人ちゃんと見守ってくれる人がいます。それは自分自身。コーチも毎日走っています。折れそうになったこともありましたが、なんとか1カ月続きました。お父さんも大変でしょうが、息子さんの日課を応援してあげてください。

  3. コーチの皆様、保護者の皆様、9試合という盛り沢山の試合お疲れさまでした!
    チームキャプテン任命に気合いが入っていたR15でしたが、まさかの助っ人試合での負傷。結果残念な形に終わってしまいました(>_<)
    ご迷惑、ご心配をおかけしまして申し訳ございませんでした。
    結局骨にも異常なさそうでしたので、オヤジの診断だけで大丈夫でした。試合も継続できたのではと思うほどの回復ぶり。ま、骨は折れてませんでしたが、心が折れてたんでしょう(T_T)

    で、オヤジが気に入らなかったのは、負傷後の態度。試合に出れず落ち込んでるのは分かりますが、外から一つも声を出さない。「キャプテンじゃなくてもそうだけど、今日はキャプテンなんだから余計に外からでも声出して盛り上げて欲しい」ことを伝えました。
    プレー以外のところでも成長して欲しいと願うオヤジのつぶやきでした。。。

    • R15父さん、
      骨折ではなくて安心しました。今日、本人に試合の結果について聞いたところ、「一試合目は勝ったけど、二試合目は怪我したから(結果は)知らん」とのこと。キャプテンは一日にしてならず。じっくり育てて行きます。