カテゴリー: '16-6年生チーム

三年生に向け『走りながら考える』

暖かな日差しが戻った今日は、スクール全体での新企画「豚汁振舞会」が練習の最後にありました。1時間半の短い全体練習時間に、お父さん達と思いっきり走り回って豚汁を何杯もおかわりする(Y5は9杯の最高記録)ほど美味しくいただくことができました。早朝から準備をされた保護者・コーチの皆様大変ありがとうございました。

今日は出席者が23人(うち1人先週の練習時骨折で見学)。まずハードルを使った練習からウォーミングアップ。等間隔で直線上に置いたミニハードルを自分のリズムで超える練習からスタートし、2チームに分けてハードル・リレーを行いました。どの生徒もハードルを蹴飛ばすことがほとんどなく正確かつリズミカルに跳躍していたことに驚きました。足も速くなっています。

次に、ハードルを横からタックルしてくる相手と想定して、「足抜き」の練習を行いました。タックルをかわす練習はどうしてもハンドオフをイメージしてしまいがちですが、足の動かし方も安全なラグビーには重要です。足抜きとは、タックルプレーヤーがタックルしてくる側の足を内側に折って、タックルプレーヤーの手を避けるように逃がす動作です。タックルされそうな側の足を高く上げるよりはるかに運動能力を落とさない合理的な動きとなります。内側に足を折って相手のタックルをかわすイメージを作ることを考えながら、生徒には何度も練習して貰いました。徐々にできるようになり、コーチがハードルのそばについて、走り込んでくる生徒の足を払ってみると、スルッと抜ける感覚がありました。これが体得できれば、万一優れた相手に膝下タックルを受けても衝撃を逃がしながら倒れるため、怪我の防止に繋がります。ある元日本代表のバックス経験者はサイドタックルを受けたとき軽くジャンプする感覚をもって倒れていたそうです。立ってプレーすることは、ひとたび寝てしまえば起き上がるまでプレーできないことを考えるととても大事なことですが、その選手曰く、自分の意図しないようなタックルを受けた場合は素直に倒れる勇気が必要で、それが長く怪我をせずプレーできる秘訣だそうです。先週の試合で怪我人が出てしまいましたが、こうした練習で生徒の怪我をできる限り防止したいものです。

ハードルといえば、「侍ハドラー」の異名を持つ為末 大氏。氏は子どものときの遊びやスポーツを通じて養っておきたいものとして「体感力」をあげています。人間は「知識」ではなく、(今日の豚汁のように)体にいいもの、よくなるもの、心地いいものを本能としてすでに感じているというのです。体感は本来、誰もが持っているものであって、単に使われていないだけだと。体感力が高い人というのは、スポーツや勉強など何か目標を掲げ、夢中になり、その結果、自分の限界「自分の臨界点」を知った人のことを言うそうで、何かに限界を感じた人は目標設定のセンスが磨かれ、次の世界の可能性を広げるそうです。春には三年生となる生徒たちが毎日取り組んでいることも、将来の大きな目標設定のスタート地点となるかもしれません(今日もK20がラグビー絵日記を描いて持ってきてくれました)。

お父さんたちにも豚汁を美味しく食べていただけるように親子対抗「スポーツ鬼ごっこ」を行いました。先日新聞に載っていた風変わりなスポーツをさっそく練習に採り入れてみました。やってみるとシンプルなルールとは裏腹に、攻守の思考切換を自分で行いながら、チームワークも問われ、走りながら考えないといけないスポーツでした。大人でも攻めの意識になってしまい、うっかり守りを忘れることがあり、こどもに自陣ゴール内のコーンを取られるシーンが散見されました。これも新メニューに追加です。

ここで来週の招待試合のメンバーを発表。来週は25人5チームで一人も休めない編成となります。チーム名は、宮本武蔵の兵法書「五輪書」でいう宇宙の万物を構成する五輪(地・水・火・風・空)からいただきました(因みに、オリンピックを五輪と漢字表記するのは、新聞記者がこの五輪書から取ったとか)。

チーム・アース(地):K8(イメージキャプテン=IC)、S10(ゲームキャプテン=GC)、K16、T18、R24(チームキャプテン=TC)

チーム・ウォーター(水):S6、R15(TC)、Y17、J22(GC)、S25(IC)

チーム・ファイアー(火):T2、Y5、H9(GC)、K20(IC)、R21(TC)

チーム・ウィンド(風):Y3、A11、K12(GC)、H13(IC)、S14(TC)

チーム・エアー(空):S1、K4(GC)、H7、M19(IC)、M23(TC)

来週は長丁場の9試合、それも強いスクール揃いの試合です。生徒一人一人が与えられた場所で精一杯今を生きることを目標に走り回って、自分の臨界点を知る。そうして次に目指すものを見つけられる試合にして欲しいものです。

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2 thoughts on “三年生に向け『走りながら考える』

  1. 今回は親子交流の場を提供いただきありがとうございました。
    なかなか新鮮なゲームで楽しませていただきました(^_^)
    動きはかなりすばしっこくなってきた2年生たちですが、オトリへの釣られ方なんかを見てるとまだまだ単純で子供らしさ満載で可愛らしいですね(*^_^*)
    いい汗をかいたあとにはおいしい豚汁もいただき最高の練習になりました。豚汁のご準備をいただいたコーチ、保護者の皆様、ありがとうございました。

    さて、ついに待ちに待った交流戦ですが、R15も「次TCやねん!」と気合いが入っております。
    楽しみにしております!(^_^)v

    • R15父さん、
      スポーツ鬼ごっこに参戦いただきありがとうございました。「おとり」作戦がこのゲームで勝利するための要諦なんでしょうが、二年生はまだ素直にひっかかっていました。三年生になったらこういう駆け引きを覚えていくんでしょうね。タグラグビーとスポーツ鬼ごっこをまた親子でやりましょう。
      R15のチームキャプテンはどんなふうにチーム・ウォーターをまとめるのか楽しみです。風邪が流行っているようなので、人数が足りなくなったチームへの応援もチームキャプテンの役割に加わるかもしれません。