カテゴリー: '16-6年生チーム

合宿直前の二年生に贈る『Hey Jude』

ロンドンオリンピックがいよいよ始まりました。ラグビーは4年後7人制が正式種目化しますが、開会式に懐かしのラグビー名場面集(J.P.R.ウィリアムスやギャビン・ヘイスティングスのトライシーン)をサブリミナル広告のように映し出すところは、偉大なスポーツ=ラグビー発祥の国なんだなと改めて思いました。しかし、ベッカム、ミスタービーン、J.K.ローリング(ハリポタ)、機関車トーマス(出てないか)の登場は、、、日本の紅白歌合戦の趣でした。

ということで、今日の練習はオリンピックに因んだメニュー。先週と同じグランドなのに打って変わってカチカチの状態かつ炎天下の中、二年生は合宿直前練習を行いました。一番乗りの生徒は3時に目が覚めて7時台にグランド到着という遠足前夜気分(Aoコーチとどっちが早出だったかな)。彼にはグランドに五輪のシンボルマークを二つ描いて貰いました。

まず、全員コーンを持って(五)輪投げから。自分が投げ入れた輪に立って貰い5グループに分かれました。そこで五輪の色を図で説明。この日のために揃えておいたカラービブスを輪の色に合わせて着て貰おうと思いましたが、赤ビブスが無かったので赤グループには4つの輪に分散して貰いました。一説には、赤=米州、青=オセアニア、緑=欧州、黒=アフリカ、黄=アジアだそうで、なるほどとは思いますが、おそらく後付けでしょう。

まず、五輪から10M離れたところに各チームがうつ伏せとなり、ビブスの背番号を呼ばれた生徒が最初に起きて、五輪の3M前に立っているコーチの前(輪の中央)に立ち、ノミネートのポーズ、続いて他の4人の生徒が別の五輪に分かれて立つディフェンスフォーメーションの練習です。立っているコーチの立つ位置によって生徒の立つ順番も変わります。最初戸惑いもありましたが、二年生とは思えない隊列ができました。

次に、中学生と中学のコーチが手伝ってくれましたので、五輪各中央に手を拡げて立って貰い、生徒はその隙間を2人で攻撃する練習です。最初はエアーパスで行い、慣れたところでボールを入れました。これも中学生の背中でパスを通せており、この中学生が六年生の時に覚えた(もう忘れてるか)ことが既にできているのは何故?特に今日はどうしたことか、H13がスピードといいパスを出すタイミングといいエクセレントでした。後で本人に聞いたところ、「今日は走り疲れた」とさらり。2人から3人に増やしても生徒は3人うまくバラバラに分散してパスを繋いでいました。じゃんけんのチョキをイメージした通りの動きでした。

長めの休憩時間に全員頭から水をかぶった後、リクエストにより先週のGo-No Go課題の手拍子で集中。見ていた中二の生徒はぽかーん。次に四コマ漫画のオチ想像ゲーム。チーム毎にお題の三コマ漫画を見せておもしろい四コマ目をチームで考えて発表するゲームです。お題は、①お母さんと子供がランパスして子供がどこかにパスしました、そのオチは?、もう一つは、②ボールを持った人が走っています。タックラーが正面タックルしました、そのオチは?4チームの代表に発表して貰いましたが、どれも真面目なオチばかりでした。コーチが用意した四コマ目は、①パスを受けたお父さんがバットでホームラン、②タックラーをそのまま左脇に抱えてトライしました。生徒のAHA体験(脳の「気づく」回路が開く瞬間)の顔が印象的でした。

確り休んだところで五輪の中でブレイクダウン(接点)の練習。色毎に1対1で膝をついて向き合い、ボールを取り合いします。そこに輪の周りにいる違う色の生徒が攻守ともに加勢してモールを形成しボールが出るまで行いました。先週のことを思い出して攻撃側は早い球出し、守備側はボールを奪うことができるまで上達していました。

最後にキャプテンを決めるミニゲーム2試合。戦略の理解力、これまで習ったスキルの活用度、ボールを持ったときのスピード、そして気持ち。各生徒の成長が手に取るようにわかりました。

練習終了後、全員を集めて以下の通り合宿でのキャプテンを発表。合宿でのキャプテンは大変です。選ばれなかった生徒はその大変さが無い分、のびのびと自分の決めたある一つのうまくなりたいことを必ず一回できるようになるまで頑張るようにお願いしました。

チームキャプテン:H9

ゲームキャプテン:S10、T18

イメージキャプテン:S6、K8(一年生との試合でハッスルプレーに期待)、H13、M19

オリンピック開会式のエンディングでポール・マッカートニー爺さんが最初のところではずしちゃったけれど、コーチの好きな歌なので、生徒に贈ります。

♪全てを捨てて全てを受け入れろ
ヘイ、ジュード はじめよう
君は誰かが助けてくれるのを待っている
でもそれは君がやるべきことなんだ
ヘイ、ジュード 君ならできるさ
君に必要なことは君にしかできない

その時 全てが良い方向に向かいはじめるさ♪

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4 thoughts on “合宿直前の二年生に贈る『Hey Jude』

  1. Fukushimaコーチ、連日のご指導ありがとうございます。
    7月に入ってからのコーチのコメントを改めて読み直し、素人なりに「グーチョキパー作戦」をイメージしてみました。
    実は、S25が約束を守る男なのか、それとも父親が聞き下手なのかはさておき、親子でこの大切な戦術について話し合うことができていません…。
    まずは「グー」。
    これは、プレーヤーが素早くボールに「集まる」こと。まさにジャンケンでグーを出すとき、一気に5本の指が一つになるイメージです。
    さらに「チョキ」。
    これは、密集からボールを持ち出したプレーヤーと、その後からパスをもらうプレーヤーが、「切り裂く」ように相手タックラーの間をすり抜けて、パスを通すイメージ。
    そして「パー」。
    これは、プレーヤーがバランスよく「広がって」、陣地を確保するイメージです。ジャンケンのように、素早く指を広げるスピードも必要でしょうか?
    その3つの動きを繰り返すことが、Fukushimaコーチから授かった作戦なのでは?と、深夜、オリンピックを見ながら、勝手に想像しております。
    夏合宿にて、チーム二年生が三年生を相手にどんな作戦とプレーで戦うのか、今から楽しみです!

    • S25父さん、
      オリンピックを見ていると様々な気づきがあります。「グーチョキパー作戦破れたり!」と星一徹に言われたような鋭い洞察ですね。参りました。
      今、新生ジャパンはエディ・ジョーンズHCの指揮のもと、攻撃ラグビーに磨きをかけています。その代表的な戦術が「シェイプ」です。シェイプとは、ボールを持っている選手(SHかSO)が相手ディフェンスを引きつけるように1対1の状況を作り、その後方のサポートプレーヤー2~3人と連動して最善のオプションを選択するということらしいです。
      そんなことを二年生に説明しても具体的にイメージできません。そこで、ひらめいたのが日本人の子供ならだれでも知っている戦いのルール=じゃんけんなのです。
      ラグビーはセットプレーからの攻撃だけでなく、(以前にも書いた)アンストラクチャーな状況から瞬時に判断が求められることがあります。どんなときでも慌てないように、三枚のお札(グーチョキパー)で勝利への道を開いて欲しいという思いから発案しました。
      邪道ですが、先出しもあれば後出しじゃんけんもあります。S25父さんの見破った攻撃・守備の形だけでなく、相手の配置を見ながら次の手を繰り出す、先に手を見せて次の本当の手を繰り出すことがこの作戦の肝なのです。
      それにしても、ラグビーはカタカナ用語がこの10年で急増していて、10年ぶりくらいに今のラグビーを見た人は何を言っているかわからないと思います。イメージできないことができるわけがありません。子供たちには彼らのイメージできる言葉で説明して行きたいものです。
      いよいよ明日出発です。また今年も生徒が大きく成長する4日間がやってきました。

  2. 合宿前の練習に参加できず失礼いたしました。
    練習の穴埋めにと旅行先でミニ練習をしようと思ってたのですが、天気がイマイチだったのと、ラグビーボール型ビーチボールを紛失したこともあり未実施に終わってしまいました(>_<)

    去年と同じ直前練習の欠席だったので「まずは1年生との試合メンバーかな?」と言っておりますが、Man of the matchに向けて気合いは十分です(*^^*)(オヤジも煽っております(^_^)v)空回りしないことを願います!;^_^)

    それでは4日間よろしくお願いいたします!!

    • R15父さん、
      親子の絆を深める方が大事ですよ。練習試合のメンバーは明日午後練を見て夜のミーティングで発表します。MOMは10本準備しました。
      それでは土曜日に。