カテゴリー: '16-6年生チーム

二年生で増強したい「ダントツラグビー」

真冬に戻ったかのような寒さの日曜日、一年生最後の対外試合を東淀川RSさんと行いました。東淀川RSさんは例年各学年人数の多いスクールという印象でしたが、今年の一年生は3名と少人数のクラスでした。能勢RSさんも1名でしたので、わが金太郎飴軍団24名を足して28名の合同練習となりました。

アイスブレーキングのレクリエーションを3つ行い、人数で圧倒された東淀川さん・能勢さんも少し打ち解けてくれたようです。レクリエーションはいつもの「くっつき鬼」を行い、次に20M離れて向き合ったチーム同士がじゃんけんで前進していくゲームをしました。じゃんけんの勝負だけでは単純ですので、バリエーションとして両者が出した指の数を早く合計してコールした方が勝ちとしました。頭では答えがわかっているんですが、相手の間違いにつられて同じ数字をコールしたり、両者同時に何度もコールし合い勝負がつかなかったりと笑わせてくれました。頭が硬化ぎみの大人がやればもっと笑えると思います。

ボールアップアンドアンダー、円弧走競争なども行いすっかり暖まったところで、1対1のフェイント練習と自陣ゴール前を想定したタックル練習を行い、交流試合の準備が整いました。わが一年生は人数が多い中で様々な練習ができる環境にあって場数をふんでいるだけあり、自信を持ったメリハリのある動きが他のチームと大きく違いました。一年生たちが人数が多いことの有難味に気付いたと思います。これから一つ一つのプレーにもっと真剣味が出てきて欲しいものです。

交流試合は紅白戦(9分1本)を挟み、2試合行いました。相手チームの助っ人として、K4、T8、A11、H13、K16、T18(開始早々、練習前からの怪我のため退場)、J22、M23が頑張ってくれました。試合結果は以下の通りです。

第一試合(10-7)

前半(チームSohei):キックオフ早々、R15が相手防御網を抜けだしノーホイッスルトライ。チーム2本目のトライもR15がタックルマンT18を振り切ってあげたもの。結局彼は前半だけで4本のダントツトライで一年間の集大成を見せてくれました。この他、H9の2本のトライがその名の通り光っていました。S6はトライだけでなく、何度かオフロードパスでうまく後続に繋いでいましたし、T18に替わって相手助っ人に入った俊足K4をゴール寸前の追いタックルで防御。コーナーフラッグめがけて数人がバッキングアップしている姿は「動的平衡」を感じさせる素晴らしいシーンでした。T2もつかまりながらうまく味方にボールを供給する繋ぎ役を果たしていました。相手に入ったM23も天性のセンスを感じさせるタックルでH9を止めました。MOMはR15、S6。

後半(チームJingo):目覚めたはずのキャプテンJ22がここ数週間眠れる獅子状態でしたので、この試合で奮起を期待していましたが、キックオフのボールを痛恨のノッコンで相手K4に持ち去られたやすくトライ献上。暗雲たちこめた序盤戦でしたが、流れを変えた男登場。K12が気合いの入ったタックルを決めました。今日はタックルを見せたるという思いが背中から見えるようでした。しかし、序盤の失点が大きくキャプテンの3連続トライでも追いつきませんでした。T8はスクラムから出たボールを我れ先に取って得意のステップで相手を抜こうとしていました。相手K4もダントツの5トライ。M23もトライしました。MOMはK12、J22そして相手チームで大活躍のK4。

紅白戦(4-2)

チームSoheiとチームManatoの一本勝負。小さな巨人M19が指揮するチームは気合い十分、流石の無敵艦隊をてこずらせていました。その立役者はY5とS14。両者タックルで確実にピンチの芽を摘んでいました。しかし、S6、R15の華麗なる各2トライで惜しくも2点差負け。Soheiが仲間全員を上手に引き立てていました。MOMはY5、S14。

第二試合(9-3)

前半(チームKentaro):キャプテンとして初陣となる試合。お揃いの「静かな」メンバーを従え、どんな試合になるか今日のメインイベントのキックオフ。案ずるより産むが易し。開始早々、S1、R27、Y3、S1とトライラッシュ。そしてキャプテンが右斜めに低い姿勢で切り込み、内にステップでカットインしトライ。ここで勝負あり!初キャプテンとして仲間の強みを引き出す最高の試合をマネージできました。H7はトライこそありませんでしたが、ペナルティから素早く前進する姿勢に積極性が見られました。相手のH13も孤軍奮闘、弧を描く練習通りの「蝶のように舞い、蜂のように刺す」モハメド・アリを彷彿させるトライがありました。A11も記録にこそ残りませんでしたが、自ら相手チームに志願して思い切りのよいプレーをのびのびと行っていました。MOMは4本のダントツトライのS1、追いタックルで確実に相手を倒したY3そしてH13。

後半(チームManato):おそらく今チーム一足の速いY17が完全に抜けきってトライ(箕面・豊中間を親子自転車で疾走した成果でしょう)。キャプテンの2連続トライなどどうしても攻撃面が目立ってしまいますが、この試合でもY5が2回タックルで相手を倒し、なでしこK16も一番大きなJ22をつかんで倒したプレーは最高でした。S25はトライが当たり前のように急成長しましたので、トライが無いのが不思議なくらいですが、よく密集で仕事をしていました。MOMはK16。

一年生最後の試合をコーチは二年生としての初試合として見ていました。一年生として全員ダントツの合格。しかし、二年生としては合格者ゼロでした。何故か。一月から練習してきた仲間でボールを繋ぐ意識で試合をしていなかったようです。

個々の能力を最大限に発揮して個人プレーで勝利を目指してきた「部分最適」のラグビーは一年生で卒業です。二年生からは「全体最適」のラグビーを目指して行きます。部分最適が「木を見て森を見ず」とすれば、これからは「木も見て、森も見る」という意識に変えて行きます。部分(個人)と全体(チーム)の両方が最適化される状況をいかに作り出すかを念頭に、部分と部分が絶妙な協調関係を保って全体としてのシステムを環境の変化にうまく対応させながら、学年が一つあがる毎に強く成長していく生物のような組織を実現したいものです。今日のカバーディフェンスで垣間見えた動的平衡はきっとチーム全体に浸透して行くと信じます。そのためにライバルが追いつけないダントツの強みを磨き、環境変化にうまく対応できるよう生徒一人一人にリーダーシップを植え付けることがこれからの中心課題となります。

今日MOMがなかった生徒にも小さなコインを渡してあります。それもMOMの勲章としてご家庭で受け止めてあげてください。

LINEで送る

2 thoughts on “二年生で増強したい「ダントツラグビー」

  1. 寒い中、お疲れさまでした。
    頑張っている姿を見て、一年間でとても成長したな~と改めて感じました。

    個人プレーはとても力強く、上達したなぁと思いますが、「僕のトライ」ではなく「みんなでつないでつないでとれたトライ」がチームの1点なんだということに気づき、点数をとるためのパスを頑張って欲しいなぁと思います。
    これからも、宜しくお願い致します。

  2. 今朝体操をしている一年生の後ろ姿が一回り大きくなったと感じました。昨年の春、新聞記事に掲載された写真では幼年から上がったばかりの初々しさがありましたが、あれからわずか一年足らずでこんなに成長したんだとコーチも思った次第です。