カテゴリー: '16-6年生チーム

一年生、タグに挑戦


一年生は今日(7月10日)も天然芝のグランドで裸足になって走り回りました。(2名病欠、1名体験の22名参加)


途中、健康診断と採寸で練習が中断し、子供たちの集中力を途切らせてしまいましたので、練習メニューを変更しました。



今日は初めてタグラグビーに挑戦しました。わざわざ協会認定のタグを用意せず、あるもので代用しました。限られたリソース(資源)で知恵を絞るのも将来社会に出て大切なことです。ちょうどご家庭からお持ちいただいたタオルが役に立ちました。タグならぬタオルラグビーの開始です。



タグラグビーは、1990年代初めにイングランドで考案されたそうです。タグは「札」という意味の他に「鬼ごっこ」という意味もあり、子供たちが鬼ごっこの感覚で始められるスポーツともいえるでしょう。鬼ごっこは運動神経の発達という点からは重要なドリルです。鬼は相手がどの方向に逃げようとしているのかを素早く判断し、瞬時に体の向きを変えて追いつかないといけません。反応能力、バランス能力、相手との距離を測る能力が必要となります。タグラグビーはタックルや当たりなどのコンタクトプレーが禁止されており、ランとパス(ハンドリング)を重視します。一人2本のタグを腰の左右に取り付け、ボールを持ったプレイヤーはディフェンダーからいずれかのタグを取られると3秒以内にボールをパスしなくてはいけませんので、ボールを持ったプレイヤーは相手のギャップを見つけタックルを受ける恐怖感を抱かずに、相手を抜き去る解放感を味わうことができます。タグを取られた(タックル成立)としても瞬時に次の行動を自分で判断する力が身につきます。また、相手チームの子にタグを放り投げるのではなくてタグの手渡しを通じてファインプレーの精神の素晴らしさも感じてくれるものと思います。



ただし、タックルポイントでしっかりタックルができるプレイヤーにとっては手だけで行く悪い癖がつかないか気になるところではあります。そうは言ってもボールを持った相手に接近することができない選手、相手の顔ばかりに目が向いてしまう選手には腰の位置を意識する癖づけになりますので、タックルをこれから覚える生徒には向いていると思います。生徒がちゃんとタオルをラグパンの左右に挟みこめられるか心配でしたが、皆かっこよく装着していました。



まず、1対1の局面を想定し、抜く(相手はタオルを奪う)練習を行いました。今日初めて体験入校の生徒が早業で何度もタオルを奪っていました。これはすごい新人の登場です。幼年から何年もラグビーをやってきた生徒には脅威です。是非、入校して旋風を巻き起こして欲しいものです。



1対1の次に4チームに分かれ試合を行いました。試合は先のミニレフリー筆記試験(難問・奇問)で低い合格率の中、見事パスした蒔田コーチの笛でキックオフ。試合をしていない2チームはコーチと一緒にラダートレーニングを行いました。ラダーではひと升毎に両足を交互に前進させ速さを競わせました。ストップウォッチでひとりずつ結果を言うと一喜一憂し、まじめに取り組みました。そうしないといつもの電車ごっこの道具になり下がります。そうはさせじとコーチも無い知恵を絞ります。その他、ラダーをくぐりタオルを早く拾ってラダーをまたくぐって戻るゲームも行いました。タオルをわざと遠いところに置く意地悪生徒もいましたが、悪がつく知恵でも使えば成長している証拠です。子供たちが練習中にバッタを取りに行ってしまうのも、彼らの神経回路にさまざまな刺激を与え、配線を増やそうとする本能の現れですので、コーチは逆に安心しています。この年代でコーチの言うことに全て真面目に聞いて取り組んでいたら気持ち悪いですよね。飽きるのが早いのも特徴ですので、上の空状態(中には口の中で風船造りをパクパクク始める子もいます)が垣間見えたら、もっと楽しいドリルを用意するのもコーチの仕事と思っています。



今月は兵庫県のラグビーを実感できる練習試合があります。猛暑の中、立っているだけでもしんどいですが、神戸製鋼の素晴らしいグランド(人工芝)で灘浜の潮風を背におもいっきり駆け抜けて欲しいと思っています。来週の練習で2チーム編成の上、キャプテン2名を指名し、西宮・東大阪両チームとの練習試合に臨みます。全員元気に練習参加してほしいと思っています。

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2 thoughts on “一年生、タグに挑戦

  1. 1年ミニラグビーの学科試験をなんとかパスしたレフリー見習いです。今日は来週24日の試合のルール確認をおこないました。理由は兵庫と大阪のミニラグビーのルールが少し違うからです。主なものとしてキックオフとラインアウトのオフサイド解消のタイミングです。まず大阪のルールはキックオフの時はタップキックした1人目が2人目にパスをした時点で、またラインアウトではタッチラインから投げ入れたボールを受けた選手が味方のバックスにパスをした時点でオフサイドは解消になりますが、兵庫のルールでは、キックオフは1人目がタップキックしてそのまま攻撃しても良く、またラインアウトはタッチラインから投げ入れられたボールをキャッチした時点でオフサイド解消となります。多分、兵庫のルールには豊中の子どもたちは対応できないかもしれません。後ろにパスしてる間にタックルに入られる危険性があります。まだどちらのルールでおこなうか決まってませんが、1年コーチの皆さまはどちらでも対応した、サポート&コーチングができるようお願いします。(たぶん大阪ルールになると思いますが、、、、、)

  2. 詳細な兵庫ルール解説ありがとう。アウェーの試合となるためホームルールとなる可能性大。子供達はいつもと違うラグビーで浮足立つことでしょう。それも経験と思ってタックルで守り切るよう当日は指導していこう!