2月2日 第15回大阪府スクールジュニアU-14大会

中学は、2月2日(日)に鶴見緑地競技場にて行われた第15回大阪府スクールジュニアU-14大会に出場してきました。

今回の大会は、太陽生命カップの予選とならなかったので、勝ち負けにこだわらず、新チームのAsIsとToDoを考えることに専念することにしました。

<今回のポイント>
・チームコンセプトの達成度
チームコンセプトはスタンディングラグビー。つまり、ノーラックとは言いませんが、なるべく立ってボールを繋ごうということです。豊中RSのコンセプトでもありますが、中学でも様々な観点から積極的に取り入れていくようにしました。
ただし、ガツガツとFWでゴリ押しするという意味ではありません。当然、ラグビーは球技ですから、ボールを動かすという大前提を維持したまま、ということです。
・適正ポジションの見極め
チーム全体の底上げのために、いくつかポジションチェンジを行いました。原則的に選手の望むポジション、これまで経験してきたポジションでやらせてあげたいのですが、チーム事情や身体的な特徴からそういうわけにもいかないのが現状です。特に、今回はFWとBKを入れ替えたりしたので、チームとしてフィットできるかどうかも見ることにしました。

<試合結果>
第4試合 12 – 19 中地区(守口・大阪中央・寝屋川・大東中央)
第10試合 31 – 5 大阪淀川

<試合レポート>
vs中地区
私のくじ運がそうさせるのか、もともとご縁があるのか、大会でよく当たるのが中地区さん。なぜかどの年でも、お互いに実力差があまりないチームとの対戦でしたが、今回も接戦になりました。
先制トライはうちでしたが、直後に失点。うちの課題ですね。また、この失点だけでなく、またしても失点のほとんどが大外を振り切られてのものでした。
得点、失点だけでなく、接戦だからこそ見えるできたこととできなかったこと。年内の試合では隠れていたものが見えて、大変有意義な試合でした。
vs大阪淀川
2年生が主体の最近できたチームとの対戦。うちとの大戦前に、中地区さんとの試合があり、そこでよく繋いでくるチームだなという印象がありました。
結果は大勝でしたが、大阪淀川さんはインターバルが2試合しかなく、こちらは待ちくたびれるくらいでしたから、実力差以上の差がついてしまいました。特に後半は体力差がもろに出てしまったように思います。
この試合では、主に攻撃面での課題を見つけることができました。

<試合評価&今後の課題>
・チームコンセプトについて
新チームになり、これまで以上に指導員内で話し合うようになりました。ここですべてを書くと長くなりすぎるので端折りますが、そこで確認されたことは立っておくということでした。これまでより接点の練習を増やしてきたのもこのためです。
今回の試合では、まだ合格ラインには届かないものの、期待値より高く、チームとして意識できてきているように感じました。
もっと精度を高くすることと、状況に応じた判断(からまれた時はどうするのか、姿勢を崩された時はどうするのかなど)を培っていくことが課題です。
・ポジションについて
多少、不慣れな感じはありましたが、初めてのポジションでの試合の割にはかなりいい動きでした。まだルール、セオリーなどの基本的な部分での勉強が必要ですが、新チームの骨格は決まったように思います。試合をこなしていくことで、さらにフィットしていけるでしょう。
攻撃面では申し分ないですが、防御面ではさらに精緻化していかないといけません。
・攻撃面について
新チームでの前進、ラインブレイク、フィニッシュの形が明確になってきました。ある程度、頭の中で描いていたものでしたが、それ以上に様々な局面で新チームの特長、練習の成果が出ていたように思います。
FWでは0チャネルでの攻撃など、BKではライン攻撃、両センターの攻撃、FBライン参加など、全体としてはアングル変更、ブレイクダウンでのボールキープが及第点でした。
課題として、キックによる攻撃、SHやSOでの仕掛け、WGを交えたライン攻撃、密集からの攻撃などが挙げられます。これらは練習で順に進めていきましょう。
・防御面について
各選手、以前より懸命にチェイスし、タックルに入れる(相手にしがみつける?)ようになってきました。特に2年は、3年が卒業してから意識が変わったように思います。まずまず及第点といったところでしょうか。また、BKラインはドリフトDFが(まだ精度は低いものの)機能していたように思います。
しかし、満足のいく防御ではありません。
チームとしては、以前からの課題ですが、攻撃側にしろ防御側にしろ、キックオフが弱いままです。練習グラウンドの広さに制限があるので厳しい部分もありますが、早急に立て直すべき課題です。
密集サイドの防御も課題です。1次、2次とフェーズが重なっていくごとにピラー、ポストが減っていきます。12人制の性ではありますが、リロードを早く、チーム内で声を掛け合って、密集サイドを守っていかなければなりません。
選手個人の防御では、タックルが未だ課題です。なんとか食らいついているというだけですね。横に逃げる選手にしがみついたぶら下がり状態は、タックルとは呼べません。たまたま対戦相手がそうしてこなかっただけで、割と正面から攻めてこられたら、後ろにひっくり返されてしまうでしょう。基本に返って、タックルに入るための3つのステップを思い出しながら、練習でも取り組んでいきましょう。
・個人の課題について
これは個人的に話していきます。選手も、練習の時に積極的に聞きに来てくださいね。
ただ総じて、言えることは、柔軟体操をしておくことと、スタミナ(体力)をつけておくことは重要です。特に、体格や運動神経などは持って生まれたものがあるかもしれませんが、スタミナはトレーニングによってほぼ全員が持てるものです。これを手放すのは惜しい!1日でどうにかなるものではありませんから、継続して取り組んでください。

最後になりましたが、保護者の皆様、何かとご協力いただきまして誠にありがとうございました。このチームでは、積極的に練習試合を入れていこうかと思っておりますので、今後ともご協力よろしくお願いいたします。