6/13 講演会参加レポート

今日は梅雨入りの雨となり、待ち遠しかった練習は中止となり残念でしたが、午後の講演は1時間15分があっという間に感じる程の充実した内容でした。スクールの一コーチとして大変参考になるキーワードが散りばめられていましたので以下ご披露します。

 

キーワードは、「信念」、「人間形成」、「基本プレー」、「人間万事塞翁が馬」。講師の長いラグビー人生を1時間で語りつくせる訳がない中、教壇の上の先生然と朗々とした語り口でエッセンスを抽出いただきました。

 

講師は、ラグビーAリーグの大学を卒業後、教師となる夢を以って高校教師になられるのですが、7年間柔道部顧問をされた後、ラグビー部のない高校でラグビー部を創部、平成3年に漸く大阪古豪校のラグビー部監督になられたという経歴をお持ちです。ずっとラグビーを教えたいという飢餓感の中で、信念を持ってこられたことを昨年公開されたラグビー映画『インビクタス/負けざる者たち』のネルソン・マンデラ南アフリカ元大統領を例に挙げられていました。(余談ですが、サッカーワールドカップの遥か15年前にラグビーのワールドカップがアフリカ(南ア)で開催されていることをメディアの多くが忘れ、アフリカで初という表現には辟易させられます)

 

ラグビーは人間形成の場所とは、過去から何度も語られた慣用句の感がありますが、長い教育現場でのご経験に裏付けられた講師の人間形成論は、具体的で重みがありました。これもサッカーワールドカップに出場する日本代表選手の表面だけのカッコよさだけを真似することの軽薄さを例に、躾け、生活習慣改善(返事、落ち着き、素早い行動)の重要性を強調されていました。

 

どのスポーツもそうでしょうが、全て基本プレーという考え方は、最近他のスクールで散見されるテクニカルなサインプレー、危険なプレー(ジャッカルは絶対させない、オーバーさせる)に疑問を感じる豊中コーチにとって、サポートなるお言葉でした。

 

最後に、講師より残り3年となられた長い教師人生の中で最も辛いご経験についてお話があり(これは台本には無かったと思いますが、熱心な聴衆をご覧になられての発露ではなかったでしょうか)、中国の故事「人間万事塞翁が馬」の人生訓についてお聞かせいただきました。

 

講師の夢は、残りの教師人生のうちに都島工を花園へ出場させることだそうです。是非、その思考を現実化していただきたいものです。豊中からもこのように素晴らしい監督がいらっしゃる同校に進学する生徒が出て欲しいものです。ラグビー以上にお勉強を頑張らないといけないかもしれませんが。。。

5年生 6/6練習内容

場所:15中
参加者:15名
コーチ:3名

先週の試合の反省および春シーズンの締めくくりである、静岡遠征に向けての練習でした。
先週の試合の反省ですが、
1.タックルは低く前に出る。
2.ボールを持ち込んだ時に、味方へボールが出ない。(相手ボール又は、ファイルアップ)
3.パスをもらうときに、トップスピードで貰えていない。
4.声が出ていない。(プレーに関する声のことです。)
の4点です。

1.ランパス
・反省3の練習です。4人でランパスを行いますが、注意する点は、3点
 ・真っ直ぐ走る(パスをする相手に近寄っていかない)
 ・パスはすばやく正確に(走るより遅いパス、やなまりのパスは必要ありません。もらう人は必ずハンズアップをして下さい。)
 ・テンポよくパスを繋ぐ。ボ-ルをもらったら、テンポよくパスをする。端の人(4人目)は、スピードが一番重要です。その後にパスを行います。

2.タックル、当たり
 ・ダミーへのタックル練習を行いました。試合では、相手に対してタックルに入る直前にスピードが落ちる(自然と体が反応してスピードが落ちる)ことから、ダミーであれば恐怖心もなく、思いっきりあたることが出来るかと思っておこないました。チョットまだダミーが重たく大きいので期待したほどの効果は得られませんでしたが、正しい姿勢で低くタックルする練習には成ったと思います。
・あたりについては、大きなダミーへ当たったあとに、サポートがトップスピードで走りこんできて、ボールを繋ぐ練習を行いました。パスがスローフォワードにならないようにと、自分でタイミングをはかり、声を出してトップスピードでもらえるようにしましょう!

3.FW.BK

FW
・ボールを持ち込んだあとに、味方に繋げるような練習を行いました。いつも練習している基本ですが、相手に強くあたるもしくは、味方にボールを繋ぎやすいように、交わして当たる等、自分の持ち味で当たって下さい。
・モールではボールを味方に見えるようにする。サポートはボールに行くか、相手をはがすかを判断してモールサポートに行くことを心がけて下さい。
・ラックでは、ボールを味方に出しやすいようにダウンボールを行い、サポートは相手より早く味方をオーバーすることを心がけて下さい。

BK
・2対1の練習を行いました。攻撃の人数が多くてもなかなかパスを繋ぐ、相手を抜き去ることができないことがわかったと思います。パスをするときは、ディフェンスを自分の方へ引き付けてからパスを放ることを気にして下さい。こまってどうしようもないときに、味方にパスをすると、味方を殺すようなパスになってしまいます。(通称、ポスピタルパスと言い、味方を病院送りにするパスとも言われています。)
・3対2も行いましたが、こちらはチームで意思統一が出来るようにすることが重要です。味方通し同じことが考えるようになれが最強のチームになれることでしょう!
・今日のこの練習は、大人でも難しい練習ですので、まだまだ出来るようにはなりませんが、楽しい練習でもあるので、今後も続けたいと思います。

ゲーム
・今日の課題は、持ち込んだボールを味方に出せるかでした。練習の成果もあり、ボールを継続できるようになっていたと思います。また、声もよく出るようになってきたと思います。次の試合までに、1人1人が何かを成長することが出来れば、チームとしても強くなれますので、コーチから注意があったことについては、何かひとつだけでも出来るようにして下さい。

以上、静岡は楽しい遠征になりそうで、とても楽しみですね。その次の摂津高校でのゲームを含め春シーズンを楽しく締めくくりましょう!

6年生、第2回京都成章杯参加レポート

6月6日に雨じゃーじゃーは万博世代への洗脳だったか、今日も暑い一日でした。試合も熱い戦いの末の3位入賞というおまけつきで6年生は京都で夏を先取りして参りました。(全参加チーム12スクールで洛西RSの初優勝)

開会式で成章の監督に「今日は優勝をしたいか~?!」と大声で問いかけられたところで、今日はそんな大会やったんかと引いてしまった感のある豊中ラガーメン。ゲーム前の1時間、成章のお兄さん方から「抜く」をテーマに指導を受け、肩の力も抜け少しリラックス。京都のアウル洛南Jr.などの個人技に優れた選手が巧みに繰り出すハンドリング・ステップ・フェイント・パスに良い刺激を受け、いよいよトーナメントの開始です。

昨年初開催の大会ということで、4つのシ―ドスクール(優勝吹田RS、準優勝アウル、兵庫県RS、三田RS)登場前に、予選試合として山科RSと対戦しました。初めての相手でしたが、難なく初トライを挙げた以降は、トライの山(S12もカメラマンパパの前で久々のトライ。シャッターチャンスを捕えられたか?)を築き、シードとの対戦へ駒を進めました。

ここからは、春先から課題にしてきたタックルとボールの再獲得を再確認し、お肉ですくすくと育ったのか見事なまでのビッグサイズ三田との対戦に気合いを入れました。気合いに勝る豊中はタックルで次々と大柄の選手をなぎ倒し、ボールを再獲得の上、9ライ。相手にはわずか1トライを許す内容で準決勝へ。

予選組の辛さ、お昼を15分で食べ試合というタイトスケジュールで、今大会優勝候補の呼び声高いアウルとの対戦です。開始早々、右オープンから抜けたSOのY13が先制トライ。前の試合で箕面RSを寄せ付けず圧勝した真昼のフクロウ軍団。取られたら取り返すハングリースピリットそのままに、キックオフのボール処理にもたつく豊中からお返しのトライで同点。豊中も負けじと敵陣深く攻め込むもあと一歩が届かず(中途入部K17は左手小指負傷の激痛を涙でこらえ頑張りました)。逆に横に広いピッチをフルに活用したアウルのオープン展開に連続トライを許し1‐4で折り返し。後半はK5、D7、Y10、Y13の激しい連続タックル(D7はタックル賞で表彰されました)で流石の試合巧者アウルも負傷者を出すほどでしたが、前半の差が響き、1‐6で3位決定戦へ進みました。

アウル戦で精魂尽き果てた様子の豊中ナイン。わずか30分の休憩でどこまで蘇生できるか。決勝戦に向け練習を開始するアウルを遠目に、兎に角休息を。

優勝決定戦はアウルと予選から勝ち抜いた洛西が隣で同時にキックオフ。実況放送をBGMに3位決定戦が始まりました。体力消耗でボロボロの豊中ナインでしたが、試合が始まるや、前回優勝の吹田に次々と襲いかかります(彼らは大阪芸人であることを忘れていました)。T6、S11は素早く縦に割ってくる相手をしつこく防御し、K14はボールを持って一歩でも前に行く姿勢が出ました。前半は2-2のイーブン。後半もどこにそんな元気が残っていたのかという魂のタックルで切り拓いたわずかなチャンスを活かし、味方を信じてパスを繋ぐ姿にコーチも身震いを禁じえない状態の連続でした。T18は仲間の負傷をカバーする奇想天外なプレーで、あと数メートルでトライというシーンもありました。K3はこの試合で6年目の覚醒。同じ小学校の同級生もいる相手チームを執拗に追い詰める姿を初めて目撃しました。これからが楽しみですお父さん。吹田も残り3分意地を見せましたが、5-4の勝利で3位。

最終学年の今年はずっと辛口の主任コーチにこの日は全員お褒めの言葉をいただきました。最初は、場違いな舞台に来たような6年生でしたが、初めてといってよい本当に強い相手と対戦できたことで、一つ大きな壁を破ることができました。春から行ってきた防御の原則は実戦で身についてきました。これからは、今日残念ながら参加できなかった素晴らしい仲間5人と一緒にユニットプレーを夏合宿までに形にしたいと思います。6年生の飽くなき挑戦はまだまだ続きます。乞うご期待!

最後ではありますが、素晴らしい機会をご提供いただいた京都成章ラグビー部並びに父兄の皆様に厚く御礼申し上げます。

保護者・指導員会を開催

下記のとおり保護者・指導員会を開催します
また、本年度第二回講演会も予定しております
是非ご参加お願い申し上げます

■場所:豊中市中央公民館 多目的ルーム(4階)
※阪急曽根駅・豊中市民会館の横

《講演会》
-現在のラグビーというスポーツの状況、および環境について-
「都島工業高校におけるラグビーの取り組み」
瀧林 賢次(大阪市立都島工業高校ラグビー部監督)

19年間、同高校のラグビー部監督として、公立高校の「人・物・金」が限られた中、どのような考えで生徒、保護者と接し、「やる気」を持たせ続け、常にトップにあり続けられるのか。また、高校教師として、ラグビー部監督として、これからの子どもと大人に何を望むのか・・・等をお話していただきます。