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三年生になるまでに知っておきたい『選択の科学』

節分の今日は春到来を思わせる暖かさもあってか、生徒(22名出席)はいつも以上に陽気に振舞っていました。一時間前から集まった生徒でキックベースを2試合行いました。最初はワンサイドのコールドゲームとなったため、じゃんけんで組換えしたところ、ほぼ同じメンバーとなる偶然が起き、これまたワンサイド。みんな内野守備が好きで外野の守備につこうとしません。生徒はみなキック力が飛躍的に伸びていますのでボールを後逸するシーンが多い試合でした。M23は「キックベースなら毎日やりたい!」とチームに貢献できて嬉しそうでした。その調子で休まずラグビーも頑張ってな!

全体練習の前に生徒を集めて先週の試合のレビューを行いました。T2とK20がラグビーノートを持ってきてくれたので、ノートに書いてあった彼らのできたこと、できなかったことをコーチから読み上げました。できたことは、タックルとトライ。できなかったことは、声が出ていなかったとのこと。コーチが言いたかったことと同じく、攻守にわたって声が出ていなかったことを生徒も認識していました。特に守りの場面では声だけでも相手にプレッシャーになるのですが、先週は久しぶりの試合と寒さで声を出すことを忘れていたようです。当日の午後は中学生の試合があり観戦しましたが、伊丹RSの中学生は豊中よりよく声を出していました。特にラックのディフェンスで、「捨てろ!」と後方のバックスからラックを無理にオーバーしようとするフォワードにはっきりと指示の声が飛んでいました。ターンオーバーするか、捨てるかの選択ができてこそ中学生なのかもしれません。

声を出すことの意味を考えるにあたって、まずキックベースとラグビーの違いについて生徒たちに聞いてみました。T2はすかさず手を挙げ「(キックベース)は攻撃と守りが分かれています」と期待通りの回答。すばらしい!。では、「メジャーリーグを目指しながら日本ハム入りを選んだ大谷選手のことは知っているかな?」と聞くと、何人かは知っていました。何で米国に行かなかったかについては生徒も空を見上げる様子です。コーチからは、「彼は誰もやったことのないことをやりたかったんじゃないかな。野球は(T2が答えてくれた通り)守備と攻撃に分かれていて、プロ野球のピッチャーはピッチングができればバッターで活躍しなくてもよいのだけれど、彼はピッチャーもバッターも両方やると決めて日本のプロ野球を選んだと思う。」と説明しました。声を出すということも同じで、次の行動を自ら選択することを宣言することであり、とても大事なことなんだと説明したかったのですが、生徒からは「コーチ、野球ばっかりじゃなくてラグビーの話にしてよ」の声。小学校二年生に選択の話は難しかったか。

今日は、生徒も反省していたディフェンスの基本をおさらいしました。まずタックルの入り方をストロングポジションの作り方から始め、4段階(頭を上げる→両腕を広げる→両腕を閉じて脇を締める→相手と密着し締め上げる)の動作を繰り返し行いました。次に、頂点が同じ菱形を二つつくり、それぞれの菱形の真ん中に二人が向き合って立ち相手を捕まえる練習を行いました。ディフェンス側はアタック側の前後左右の動き(菱形のコーナーに足でタッチ)に、向き合って鏡のように真似をし、相手がボールを拾い上げたところを捕まえる練習です。アタック側はヒットして回転する練習も織り交ぜる一方で、タックラーは恐怖心を忘れ相手を捕まえることができました。

1対1のディフェンスのイメージがつかめたところで、4対3で一人余らせてトライする練習を行いました。攻守が同じ位置で向きあい、コーチの笛で攻守ともに5Mバック走し、ボールを持っている側が5Mまで下がったところでパスをして余った4人目にパスを通せるか。一方ディフェンスはまっすぐ対面を捕まえることができるかをキーファクターとして取り組みました。1対1からいきなり高度な練習となりましたが、数回の繰り返しでパスが最後のレシーバーに届くようになりました。難度の高い練習なので内心無理かと思っていましたが、素早いパス回しが既に二年生でできていることに驚きました。

選択とは、自分自身や、自分の置かれた環境を、自分の力で変える能力のこととすれば、生徒は、選択するためにまず、自分の力で変えられるという認識を持つ必要があります。毎日、自分で決めたことを続けている生徒達は、毎日の選択(外が寒くても走るなど)を通じて自分の力で未来を作れることを学んでいると言えます。タックルに行かなかった生徒が練習を通じてタックルに行くことを選択する。選択は人生を切り拓く力になると信じて、三年生からは自分の意志でラグビーを選択して欲しいものです。


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