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四年生と学びたい『最高の戦略教科書 孫子』

ゴールデンウィークに入ったばかりというのに気候は既に真夏日。熱中症が心配されましたが、四年生は水分補給で何とかしのぎました。

今日も能勢RSさんの仲間が1名参加してくれました。32人(3名欠席)の仲間とたっぷりゲームや練習試合ができて楽しめたのではないでしょうか。そして、今日から正式に仲間入りしたK35はハキハキと自己紹介をしてくれました。名前の通り将来国を背負って立つ大物になりそうな生徒です。今日は、首相から国連担当官の任命を受けました。
先週、コーチが指名した5人の首相が今日、どんな内閣人事を発表してくれるかを楽しみにしていました。若干不安もありましたが、ちゃんと以下の通り全員を重職に任命してくれました。
オールイドックス(首相R21):外務大臣S6、国防大臣R26、財務大臣S1、世界銀行担当官A11、国際連合担当官K31、神K16
ハルトジョウ(首H7):外J22、国Y17、財H32、世銀K27、国連K12、神T2
ファルコンズ(首Y3):外K33、国T18、財E28、世銀K8、国連M23、神H13
ドラゴンコシヒカリ(首R24):外K4、国H9、財S14、世銀M19、国連D34、神H29
タカトセブンズ(首T30):外R15、国K20、財S10、世銀S25、国連K35、神Y5
この1週間、各首相は誰にどんな役目を持たせたらよいか考えたようです。特にY3はそれぞれの大臣や担当官の役割を文章にまとめてラグビーノートに書いていました。財務大臣と世銀の担当官はどう違うのかなど、真剣に考えてくれました。財務大臣は財布の中身をきっちり管理しながら、足りなくなれば、自ら他国に借金を申請し、断られれば、世界銀行(魚のボトルにあるグローブ)から世銀担当官が調達します。国連担当官の役目は世界平和の維持ですので、他国と戦ってばかりでなく、同盟関係を結ぶなどの活躍が期待されるところです。既に、S10がノートに「思いつき」とことわりながら、「ニコニコ同盟」なる他国との融和策を考えついたのだから、きっと、四年生なら自分たちで何を為すべきかを考えてくれると確信しました。
これら個性的な内閣で3か月間、国を衰退させることなく富国強兵を実現して欲しものですが、中には、「このメンバーだと勝てへん」、「北摂大会でこのメンバーでやるのんいやや」と弱音を吐く生徒がいました。コーチはどんなチーム編成でも同じように豊中四年生のプレーができるようになって欲しいと思っているので、与えられた環境、メンバーで知恵を出し合えば、きっと強いチームになれると信じています。エースに頼らなくても勝てるラグビーはあるはずです。
今日、練習試合で負けてしまった国の内閣を集めて、戦うときに考えないといけない五つの要素について考えて貰いました。それら要素は何もコーチが思い付きで考えたものではなく、2500年も前に書かれた中国の本で、世界中の戦略家、政治家、投資家、ビジネスマン、教師さらにはスポーツ選手に至るまで読み継がれている本に書いてあることなのです。その本とは『孫子』。五つの要素については、表題の本の作者がこう説明しています。
一、「道」:下々の人間を上に立つ者と一心同体にさせる理念
二、「天」:昼夜、晴雨、寒暑、季節などの時間的条件
三、「地」:行程の間隔、地勢の険しさ、地域の広さ、地形の有利不利などの地理的条件
四、「将」:知謀、信義、仁慈、勇気、威厳など将軍の器量
五、「法」:軍の編成、職責分担、軍需物資の管理など軍政に関する条件
これらの要素のなかには、一部の生徒が不満に感じている「兵」について全く記載がないことを考えると、著者「孫武」はあまり重きを置いていなかったのかもしれません。ならば、首相は、自らの器量を高め、方針を明確にし、適材適所の役割分担を施したうえで、メンバーの気持ちを一つにし、風の向き、太陽の眩しさなどを考えて陣地を敷けばいいわけです。そんなことを生徒に5分説明しただけで妙に納得した様子でした。そんな話の後に行った試合では、作戦がうまく決まり勝てたようです。
コーチが社会人なりたてのころ流行った映画『ウォール街』(オリバー・ストーン監督)で、主人公ゲッコー(マイケル・ダグラス)が「孫子の兵法を読んで見ろ。勝敗は戦う前に決まっているのだ!」と語ったセリフが今でも記憶に残っています。かといって映画の影響で孫子を熱心に読んだわけでなく、子供たちに偉そうなことを言える立場にないのが正直なところ。というわけで、これから生徒たちと一緒になって、孫子の名言の数々を読みながら、誰が首相になっても戦いの五つの要素を思い出せるよう勉強したいと思います。
もちろんラグビーのスキルも徐々に勉強しています。今日は、狭いスペースで相手にヒットする際、後方のサポーターがどのような指示を出せばよいのか考えて貰いました。一つはヒットさせて振り向いたところでボールをもぎ取る「リップ(元々は切り裂くという意味)」と、ヒットするかしないかの瞬間に左右どちらかにボールを浮かす「ポップ」の掛け声をやってみました。新しいことにすぐに順応するところはさすがに四年生。「ガット」(手渡しパス)もやろうかと思いましたが、頭でっかちになってもまずいので今日はここまで。
ラグビーノートは20冊を超えました。今日うっかり忘れた生徒がいましたので、北摂大会までにノートを提出し、一年間出席したときに欠かさず提出できた生徒を表彰します。ぜひ全員頑張って欲しいものです。

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四年生と学びたい『最高の戦略教科書 孫子』” への2件のコメント

  1. コーチおよび保護者の皆さん、今年度もどうぞ宜しくお願いします。
    今回からキャップテンを主将と呼ぶんだよと、嬉しそうに話てましたが、『首相』違いでした。(失礼しました)
    初めての大役なのか、張り切っている様です。引っ込み思案な性格でしたが、積極的な仲間に揉まれ少し変わってきました。途中交代がない事を黙って見守りたいと思います。しかし、働き次第では女神様に叱られそうですね。北摂大会が楽しみです。宜しくお願いします。

    • R21父さん
      言われてみれば「しゅしょう」の漢字を言ってませんでした。首相は戦国時代なら大将ですので、主将と思ってくれて問題ないです。まだ一週間ですが、どの首相もやる気満々でこれからの采配が楽しみです。できれば各首相が話し合って北摂大会のチーム分けをやってくれたら言うことはありません。
      アメリカのワールドピースゲームはクーデターがありますから、場合によっては発動を許容するかもしれません。クーデターの意味が分かっているか知りませんが。