カテゴリー: '16-6年生チーム

三年生、『心配事の9割は起こらない』

今日はスクールの生徒たちが大会直前の練習に一生懸命取り組んでいたからか、終了までお天道様が雨を降らせるのを待ってくれたかのようでした。三年生も最後のミニゲームで「いま」「ここ」に全力を傾けていました。明日の6試合もこの気持ちで臨んで欲しいと思います。

最初に今日の練習を観てメンバーを発表することを説明しておいて、練習を開始。今日は先週の合同練習でのミニゲームで浮き彫りになった課題を克服する練習を中心に行い、最後に全員で中学生用の大きなタックルバッグにタックルを行い気持ちを高めたところでメンバーを以下の通り発表しました。

応援団長:A11(ギブスが漸く外れ、これからリハビリ頑張ろう!)

【チーム今でしょ!ノースフェイス】(花園練習G北Aコート)

T2、K4(チームキャプテン=TC)、S6、H9、S10、S14、R15(イメージキャプテン=IC)、  T18、M19(ゲームキャプテン=GC)

【チーム今でしょ!サザン】(花園練習G南Dコート)

Y3、K8(TC)、H13、K16、Y17(GC)、R21、M23(TC)、H29、T30、K31

【チーム今でしょ!オリエンタル】(東大阪競技場)

S1、Y5、H7、K20、J22(GC)、R24、S25(TC)、R26(IC)、K27、E28

チーム名は前回中止となった大会からキャリーオーバーしそのままですが、それぞれのチームの戦う場所が固定されていましたので、その場所の方位から名づけました。

登山用品メーカー名と同じですが、山の最も寒く、最も征服が困難なルートの意味から「ノースフェイス」。花園のお膝元東大阪RSさんに勝利すれば高槻RSさんと再戦です。先週素晴らしいチームプレーを見せたK4が初のチームキャプテンに選ばれ、本人も「初めて選ばれた」とニコリ。ノースフェイス目指しゲームをリードするのは小さな巨人M19。ラグビーノートに昨日の日NZ戦でジャパンがどんなプレーでNZに何回ボールを渡したかを記録した表の横に「ゲームキャプテンになりたい!」と大書してありました。

南方位の「サザン」は大阪中央RSさんに勝てば決勝進出。サザンと聞いて「サザンオールスターズやんな!」と反応したM23は嬉しそう。彼のニコニコ顔のように柔らかい動きで明日もトライを重ねるか注目です。オールスターを率いるTCはH8。昨日のオールブラックス戦を秩父宮で観戦したという彼は、ラグビーノートでこう分析していました。「オールブラックスは前に素早く出てプレッシャーをかけていた。声もよく出ていた」。興奮し過ぎたか、低すぎるタックルで顔面を地表に擦り付け鼻の横を大きく擦りむきましたが、その後も気にせず練習に取り組む姿勢に成長がみられました。最近声を出して自己主張するようになったY17はGCとして明日のゲームをどう采配するかワクワクします。

そして、東方を意味する「オリエンタル」。オリエンタルランドを連想したのかニコッと微笑み返すY5。彼も大きなタックルバッグが凹むくらい42KGの体重を乗せたタックルで明日は活躍することでしょう。TCのS25はハーフ役で矢のようなロングパスを正確に放っていたのには驚きました。ノースフェイスに選ばれなかった意味を今噛みしめているであろうJ22はオリエンタルのGCとしてチームを引っ張って行って欲しいと思います。

この3チームで三つ巴戦を行った際に、サザンがオリエンタルと引き分けた後、ノースフェイスに勝利しました。相手ゴール前でしつこくフェイズを重ねた末に、右隅に頭から低く飛び込んで試合を決めたのはR21。〈ここで突っ込んだら痛いんかな?〉とか心配事が脳裏をかすめていれば取れなかった無心のトライでした。「雲(くも)無心にして岫(しゅう)を出(い)ず」・・・雲は何ものにもとらわれず、風が吹くままに形を変え、いざなうままに動いていきながら、雲であるという本分を失うことはない。その心境に気づけば、「力み」がなくなり、「いま」に集中し、「無心」に近づいていくという禅語。

先月28日、93歳の大往生を遂げたプロ野球界の「打撃の神様」こと川上哲治元巨人軍監督は、禅と深い係わりがあったそうです。「球が止まって見えた」と豪語する川上に当時読売新聞社社主の正力松太郎氏が紹介した禅の老師がこう諭されたとか。

「今、自分が見えるところに酔っていたら、野球だけの人生で終わってしまう。技術の面では本物であることに間違いないが、しかし、氷のように固まってしまっている。これから私も指導するから、君もそのつもりで氷を水に溶かす修行をしなさい。水に成れば、高いところも低いところも自由に流れることができ、顔も洗えれば、飲むこともできる。野球野球と呼び捨てではないか。最終的に野球道というものを作り上げていくことを約束するなら許そう」

「世界が尊敬する日本人100人(ニューズウィーク誌)」に選出された曹洞宗の桝野住職は表題の近著で、心配事の先取りをせず、「いま」、「ここ」だけに集中することで心が整っていくと書かれています。「一息(いっそく)に生きる」という禅語で、ひと呼吸するその瞬間、瞬間を一生懸命に、丁寧に生きることの大切さを説明しているように、過ぎ去った過去のことを思い返してみてもしかたがないし、まだ来ない未来のことはそのときになってから考えるしかない。つまり、私たちには「いま」をどう生きるしかないと。

巨人軍のV10を阻止した星野投手が楽天監督として身にまとう背番号77。川上監督を師と仰ぎ背番号を継承する闘将が今夜どんな采配を見せるのか。スクール大会前に違うスポーツの「弟子対決」を観戦してボルテージを上げたいと思います。

「勝負に強いか弱いかは執念の差である」 ― 川上哲治

 


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