カテゴリー: '16-6年生チーム

G線上の一年生

真夏の練習試合は兵庫・大阪の強豪にそれぞれ4-7(西宮)、6-7(東大阪)と惜しくも敗れましたが、5名の欠席者以外の18名は2チーム(チームウェス トとチームイースト)に分かれ全員たっぷり試合を楽しんだと思います。収穫は、春の試合ではボールを持って走るチャンスが少なかった生徒がボールを持って のびのびとした走りを見せてくれたこと、ディフェンスが苦手かなと思っていた生徒が何度もタックルでピンチをチャンスに変えてくれたことです。生徒の強み (アタックが得意、ディフェンスが得意)を見てチーム編成をしましたが、コーチの意図とは逆に弱みを克服しようとする動きが見られたことは特筆に値すると 思います。

朝のまだ涼しかった時間、今日の試合の目標について生徒に説明しました。今日のテーマはゲインラインを意識することです。といっても子供たちにゲインライン の説明は難しいので、紙に描いておいたラグビーのピッチ上に、ラック・モール・スクラム・ラインアウト地点の中間からゴールラインに平行に走る赤い点線 (ゲインライン)を描きました。ラグビーではボールの所有権をキープし続ければトライを取られることは無いですが、ゴールラインに到達しない限りトライは 生まれません。ではトライを取るにはどうするのが効果的かと考えた場合、ボールがモールなどで止まっている地点から再開してゲインラインを突破し続け、 ディフェンス側よりオンサイドにある人数の上で優位に立ってゴールに近づくことが最も有効でしょう。このことをアタックが得意なチームイーストには、ゲイ ンラインを越えること、ディフェンスが得意なチームウェストには、ゲインラインを相手に割らせないことを目標に取り組んで貰いました。

大人の試合でゲインラインをどれだけ越えられるかについて、前日のトライネーションズ(豪州対南ア)の試合で数えてみました。80分間に豪州17回に対して 南アが22回と非常に少ないことがわかりました。豪州は前半早々3回ゲインラインを越えてトライ、4回目で2本目のトライと効率のよい試合運びだった一 方、ゲインラインをより多く越えた南アは越えたところでのミス(パスミス、ノッコン、ペナルティ)が続出したため大敗につながったと分析できます。ここで も所有権をキープし続けることという前提があって初めてゲインラインを越えることの意味があることがわかります。

では生徒たちはどうだったでしょうか。チームウェストはなんと3回しかゲインラインを越えられませんでした。ではどうやって4点を獲得したかというと、キッ クオフ後のノーホイッスルトライでした。チームウェストは、相手のなでしこジャパン候補の快走に対して、ゲインラインでのタックルが甘かったことが敗因で ある一方、チームイーストは、逆に相手のゲインラインでの堅いディフェンスに阻まれたことが敗因でした。これから、この「赤い点線」を意識付けできるよう な練習を取り入れます。

最後に今日のマンオブザマッチを4人表彰しました。西宮戦:R15(タックルはもとより密集を抜け出し力強い走りでトライを取ったシーンが印象的でした)、 東大阪戦:S10(安定感のある走力に加えてタックルをよく頑張った)、紅白戦:チームウェストY17(柔らかい走りにスピードがあり何度もボールを持っ て大きくゲインしました)、チームイーストS6(指の怪我にめげず最も得点に貢献しました)。他にも表彰したかった生徒が沢山いました。R21の初トラ イ、K16の華麗なチェンジオブペースでのトライ、鼻血・モモカンも我慢して頭から突っ込んでいたS14、骨折中にも練習に参加してくれたJ22、そして キャプテンとしてフル出場の2人(T18、K4)は熱中症寸前までよくチームを引っ張ってくれました。皆すばらしい生徒でした。

次は夏合宿。もっと上を目指して頑張りましょう。


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G線上の一年生” への2件のコメント

  1. 暑い中での指導お疲れ様でした。
    試合でのモチベーションの高め方や、もっと先の目標設定の仕方など、本当に参考になります。

    幼年の時には、とてもいい素質を持ちながら、あと一歩何をしたらいいか分からなくて活躍できないんだろうな、と思っていた子達が次々に活躍するのを見て、とても嬉しく思っています。
    Y17のビッグゲイン、K16の華麗なチェンジオブペースも遠くから見ていました。
     次々に新しい才能が出てきそうですね。楽しみにしています。

  2. 選手のみんな、保護者の皆さま、そして指導員の皆さまお疲れ様でした。大変暑い中での試合でした。結果はすでに先輩が書いていただいているのでレフリーしていた私なりに気がついたことをひとつ書くと、前の試合よりも1人で強引にいかず、敵に取り囲まれる前に誰かにパスをするというシーンが増えたように見えました。タグラグビーではなく、タオルラグビーの効果でしょうか? 事実、2試合とも特定の生徒だけがボールを持って走るというシーンが減少し、いろんな生徒がボールを持って走っていたようにも見えました。いいですねー! これからも、もっともっとラグビースキルを磨いていきましょう! エイ エイ オー!